はじめまして。2020年7月組、アリスカーナ所属の穂積りょうと申します。
主な生息地は廊下(ツイッター)で、顔出しはほぼしない、イントロダクションなし、HR、シアター、TVはたまにいいねとコメントのみという、お前は一体何者なんだと思われているであろう日々を過ごしております。
まあ私のことはさして話すこともないので、私の見てきたオリエンタルラジオ、中田敦彦氏の話をしましょう。共通の話題があるって素敵ですね。
私の住む地域は未だに民放三局(少し前まで二局)で、キー局って何? という場所です。
地方は同じ状況の方もいらっしゃるのでお察しいただけると思いますが、オリラジの冠番組、レギュラー番組、いわゆる武勇伝バブルの頃の華やかな活躍を目にしたことは、ワタクシほぼございません。
武勇伝は知っていますよ。めちゃくちゃ笑いました。お笑い番組もさして熱心に見る方ではありませんでしたが、武勇伝というリズムネタは覚えていますし、好きでしたし、長く生き残ってくれたら嬉しい、迂闊なミスで消えないでほしい。でもその後、私がオリエンタルラジオをTVで見ることはなくなりました。何故か。オリラジがいなくなったわけではなく、こちらで放送されることがほとんどなかったからです。
ゲツクってなに、金ローってなに……の僻地に華は届かなかったんですね~。後からたくさん番組に出ていたということを知った時の驚きですよ。まあ当時、オリラジに限らず大体の芸能人はそんなものでした。というか多分今も。
加えて、夜中のバラエティを見る習慣が私になかったので、その後のチャラ男ブーム、しくじり先生ブームもほぼ私には届きませんでした。
ただ一つ届いていたのが、クイズ番組での中田敦彦。
「宇治原さん」に噛みついていた頃のインテリ中田敦彦でした。
オリエンタルラジオの人かぁ、武勇伝好きだったなあ。その頃は宇治原史規一強、対抗がベテラン勢やくみつる、宮崎美子という時代でしたので、その一強に果敢に噛みつきに行く若き知将の存在が楽しくて仕方なかったのを覚えています。いない時は、なんだいないのかーと思っていたし、出ていれば今日は一層面白くなるなーと思っていました。毎回いればいいのに。それでいつか本当にエースとして並び立つ、あるいは世代交代するであろう日が楽しみで楽しみで。
でもそれもぱたりと消えました。
それがクイズに特化した赤い高性能知性、カズレーザーが登場したからだとは、後から知ったことです。
その後メイプル超合金も私の推しの一角にはなりましたが、知将・中田敦彦の記憶は大変根強く、また出ればいいのに……とはしつこく思っていました。二度と叶わぬ願いとなりましたが。
今でもクイズ番組を見ると思います。この高学歴芸人軍団に中田敦彦がいる世界線が、どこかにあるのだろうかと。まあ、ここに収まるのも不自然な人か……とも思います。
パーフェクトヒューマンのヒット当時もTVの状況に変化はなく、歌番組もあまり見ない、というか仕事に追われる日々でやはり届かず。コメンテーターなど言わずもがな、朝から晩まで会社で死んだ目をしていて、ニュースもまともに見ていなかったので届くわけもなく(該当番組の放送がこちらであったかどうかすら定かではない)。
次にオリエンタルラジオの名前を聞いたのはメイプル超合金のラジオ。クイズ企画で武勇伝のバス停ネタが出た時に神速で正解をたたき出したあの若い男性、もしかしたらプログレスにいらっしゃるかな。ちなみにリアタイではなくかなり後からYouTubeで聴いています。オリラジの名前が出たことがなんだかやたら嬉しかったなあ。
そして中田敦彦に再々度出会ったのがラジオ、オールナイトニッポンプレミアムでした。カズレーザーの話が出てる、という話を噂で知って、ラジオやってたんだ、と判明した次第。赤い幸福洗脳を特別に誂えたという話だったと思います。きっかけはカズレーザーでしたがそのままラジコで最終回まで聴きました。よく響く低音の声が心地よかった。内容もいつも面白かった。毎週楽しみにしてました。ここでまた断絶。
ラジオが終わって、クイズ番組から伊沢拓司、クイズノック、そしてYouTubeに辿り着きました。そこから数か月後の確か夏前、こんな動画も見られています、のおススメ欄でYouTube大学に出会います。
中田敦彦、四度。
オリラジの人だよな、武勇伝の人だ。ラジオ面白かったもんなあ。久しぶりに顔を見た気がする。こんな人だったっけ? へえ、勉強系の動画なのかー。世界史、日本史、ギリシャ神話、古事記、スティーブ・ジョブズ他の偉人伝。その辺りの一覧を見て、何かをクリックしたんでしょう。それが何だったのかはいまだに思い出せません。
なんだこのうつくしい生き物は。
ただ、その衝撃だけが残っています(※もちろんお判りでしょうが、正気です)。
面白い、分かりやすい、分析や考察が深く鋭い、表現が幅広く快活で、構成が緻密、繊細、大胆。その上でホワイトボードを背に、観覧者を前にして、独り狂気的に動きながら喋り倒す姿は例えようもなくうつくしかった。引力そのもののような力に溢れた途方もないうつくしさでした。
そのまま立て続けに数日かけて動画を見続けたので、もう何を最初に見たのか記憶が混濁しているのだと思います。一度見たものも数えきれないほど見返したので、なおさら。
もう何番目に何を何回見たのかも分からなくなった頃合いで、相方褒め動画とオリエンタルラジオが揃っている20万人記念の動画を見ました。
多分お察しの通りです。
膝と腰が砕けて立ち上がれなくなるくらいドストライクでした。なんですか。なんですかこのとんでもないコンビ。スタイリッシュでハイセンスで尊敬しあい認め合い必要としあう正反対なのに仲の良い天才且つ努力のコンビ。このうつくしい生き物にこんなジャストフィットする相方がいるの? 何の奇跡? え、現実? ほんとに三次元?
混乱したので、理解ある友人に即刻メールしました。
「オリエンタルラジオがとんでもない化け物に成長してた」
「よし、まず息をするんだ」
趣味は違いますが的確に状態を見抜いてくれるいい類友です。
それから、らじらーに出会って笑い倒し、RADIO FISHに出会って御神体に粉微塵に砕かれ、オリラジチャンネルの開始で止めを刺され、しくじり武勇伝の情熱と狂気に満ちた二時間半に触れて、ああもうこれ無理無理、抵抗とかする余地もねぇわ……と諦めて沈みました。
これが沼落ちというものです。細い竹筒ですが、辛うじて息はしています。
その後、二時間半どころか五~六時間超の授業を見たり、ほぼ一日中配信してるのをリアタイすることになるとは思ってもみませんでしたが。
しかしまあこの人はこんな風にめまぐるしく変化してゆくのだなあ。知らなかったけど、思い返せばラジオでもそんなんだった。徹底的に生きて活動を見せてくれるこのうつくしい存在の、なんと眩しく嬉しいことか。
まあそのような状況で、テレビで全く見られなかったところから中田過多まで辿り着いた次第です。廊下で新旧の情報に触れては「ン゙ッ」とか「ゥア゙ア゙」とか謎の鳴き声をあげていますが、害意はありませんので、ご負担にならない程度に呼吸を促して頂ければ助かります。
というか助けてもらってばかりなので、非才ながら何か貢献したいのですが、なかなか難しいものですね。ひとまず出来る範囲で一歩一歩やっていこうと決めています。
それでは、機会があればまた。