「Twitter Checker」が負けた日

執筆者 | 21/07/28 (水) | コラム

はじめに

世界中の皆様、おはこんばんちは。私、2020722日入会、フラーシア所属の石井理(いしいさとる)です。簡単に言うと「TwitterCheker」の開発者です。

皆様、お気づきでしょうか?

現在、TwitterCheckerには退会者チェック機能が追加されています。

https://pgpub.space/14957/

今回は、(初代)TwitterCheckerが人知れず負け、そして、ある方のお陰で、見事に大復活を遂げたという話をさせてください。

晴天の霹靂とはこのことで

TwitterCheckerを発表してからというものの、たくさんの方々に「ありがとう」のお声がけをいただく機会に恵まれ、日々、PROGRESSというコミュニティの温かさを感じております。

僕も、お一人おひとりに「ありがとう」のお返しをさせていただいたり、#TwitterCheckerのハッシュタグ検索で「ナイスチェックです!」とリプさせていただいたり、とにもかくにも感謝の交換をさせていただいて、幸せな気分に浸ったりしております。

今日も晴天だなぁ、ハイターーーッチ!と思っていました。

ところが、ここで霹靂。

ある日、とある事件が起こり、僕は肩から崩れ落ちました。少し想像してみて欲しいのですが、こういうとき、通常みなさんは膝から崩れ落ちるはずなので、肩から崩れ落ちた僕の落胆ぶりは、みなさんの想像を遥かに超えています。

何が起こったのかというと、とある退会者の方がPROGRESSの廊下(サロンメンバー限定の鍵垢Twitterタイムライン)をザワつかせました。あえて固有名詞などが分からないようにモヤっと書くので、逆に「なんだなんだ」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。完全に、解決済みです!!

その方は退会者なのだけれど、PG Twitterアカウント作成ルールを完璧に守ることにより、初代Twitter Checkerの網をくぐり抜けつつ、いろいろな方にフォロー申請を繰り返し、何やら自分の主張を投げかけていらっしゃるご様子でした。

ここで断っておきたいのですが、僕はこの方のご事情をよく存じ上げませんので、ことの経緯や、行為の当否について論じることはできません。よって、この文章は、この退会者さんを欠席裁判の状況下、一方的に断罪することを目的とするものではありません。

本文の目的はむしろ、このときの僕がいかに無力であったか、特に「僕のどの部分が無能であったか(おそらく今も)」を、キチンと言語化しておくことです。

僕に足りないもの

結論から言えば、僕に足りなかったものは「推進力」という言葉で伝わるでしょうか。「何がなんでも、この船を推し進めてやる」という気概、気迫。

実を言うと、部外者の方がTwitterアカウント作成ルールを守った上で、なんらかの悪意を持った動きをすることが可能であることは、初代TwitterChecker発表時点で薄々、僕の脳裏に浮かんではいました。

しかしながら、そこまでして手の込んだ悪戯のようなことをする人なんか、そうそう現れないんじゃないか。今は頭の片隅に置いておいて、いいアイデアが思いつくのを待ってから改良すればいいかなそう思っていました。僕の慢心です。

そもそもツール制作当初の発想を端的に表せば、「数百人から千何百人にも及ぶフォロー・フォロワーを人間の目でチェックするのは無理ゲーだから、機械にやってもらおうよ」に尽きます。つまり、膨大な量の間違い探しを、ひとりのペッパー君にお願いしている構図です。働けペッパー君!すごいぞペッパー君!

面倒で煩雑な作業をペッパー君に任せたまま、僕は左うちわで「いやー、安心安心」と思っていました。ところが、上述の事件が起こり、僕の慢心はピンポイントで撃ち抜かれ、初代TwitterCheckerの生み出した安心感は木っ端微塵に消し飛びました。

もちろん、初代TwitterCheckerにもセルフチェックの機能が実装されていたので、うっかりさんが自分のケアレスミスにこっそり気づけるという利点がありました。現に、ペッパー君は今日も昨日も、メンバーさんのアカウントがマルなのかバツなのか、「いいねマーク」と「たこやきマーク」を用いて、巧みに判定しています。

しかしと今の僕ならば思います。何かが足りない。ツール発表時に皆さんに与えた「これで安心」というイメージに比して、このツールが実際に作り出すことに成功した「安全」は、これでは、まだまだ足りない。

ひょっとしたら、僕がご提供できていると思い込んでいた「安心」は、すべて単なるまやかしだったのではないかそんなことまで脳裏をかすめます。

この間にも、やさしいPROGRESSメンバーの皆様からは、「石井さんありがとう」「すごいです!」など温かいお言葉を頂戴していました。正直、胸が痛かった。

もちろん、みなさんの温かさは何よりも尊く、心から嬉しいことですので、素直にありがたく受け取らせていただいていました。しかし、それだけに、だからこそ、心の中では、本当の意味でご期待にお応えしなくてはと焦りの気持ちが募っていきました。

なんとかしなければ、なんとかしなければ。

一度は肩から崩れ落ちた僕でしたが、「これは挑戦状だ」と思うようにしました。そして、「まだ、やれることがある」精神で、なかば無理矢理自分を鼓舞していました。

ところが、そのときの僕には決定的な解決策が導き出せず、ひとり悶々とするだけの夜が何日か続きました。

退会者チェック機能

そんなタイミングで、このPROGRESS PUBLICの創設をはじめ様々に活躍されていらっしゃる方波見さんから、ご連絡をいただきました。

曰く、TwitterCheckerに退会者をチェックする機能を実装することは可能でしょうかとのこと。

恐縮ながら、パッと聞きで思いついた懸念点をいくつか確認させていただきました。すると、すでに「誰も不本意に傷つかないための防御ネット」の構想までご用意されていました。

詳細を伺っているうちに、脳直で電撃が走りました。ズキューンと胸を撃ち抜かれました。もはや、電撃が走ったのか撃ち抜かれたのか、そこが脳なのか胸なのか、よくわかりませんが、とにかく心を奪われました。

それだ!それしかない!

プラモデルを組み立てる少年のように、もう本当に無我夢中で、必要な仕様を調べ、プログラムを打ち込んでいきました。何日かかったのか、都合何時間作業をしていたのか、夢中すぎて、正直覚えていません。

そんなこんなで、現行版TwitterCheckerには、退会者チェック機能が組み込まれています。ぜひ、この画面右側のサイドバーに設置されているバナーリンクから飛んで、チェックしてみてください。

すでにご使用してくださった方から「退会者が検出できる機能がついてる!石井さんすごい!」というようなツイートやコメントをいただくことが増えてきています。控えめに言っても、ここ10年くらいのなかで最高の体験を、最も温かく人間らしい交流をさせていただいていると思います。

ただ、ここで改めて、ハッキリとお伝えしておきます。

救世主は方波見さん

この退会者検出機能は、方波見さんがTwitterCheckerに、新たに吹き込んでくれた命です。

メンバーのみなさんから情報をお寄せいただき、信頼のできる複数人によるチェックを経て、退会者チェックに反映させるというシステム。

これは、方波見さんが考案されただけでなく、なにより各方面にお声がけや調整をしてくださって、はじめて成り立っている仕組みなんです。

たしかに、僕はPCに向かってカチャカチャとコードを打ち込んで、トライアル&エラー&デバッグ&デバッグを繰り返し、なんとかこの機能を実現させることができました。

しかし、どれだけ強調しても足りないくらいですが、方波見さんがいらっしゃらなければ、TwitterCheckerは、単に機械作業を一手に引き受ける無機質なシステムでしかなかったはずです。

人を信じて人にお願いすることのできる方波見さん、あるいはそのような関係性で成り立っているPROGRESSという文化と出会ったからこそ、TwitterCheckerという小さな文明は、新たな命を手にすることができたのです。

人の力ってすごい。そんなことを学ぶ一件となりました。

この一件で僕は、方波見さんのことを底知れぬお方だと思うようになりました。三国志でたとえるならば、諸葛亮(孔明)のように、二歩三歩くらい先を読み、推察し、推論し、そして推進していく方だと感じています。

ちなみに僕は、関羽です。「謙遜する気は無いのか」と突っ込まれそうですが、人情に流されて曹操を見逃してしまうような甘さが、僕にはあります。孔明は、それすらも計算ずくで、様々なことがら全体を、推進していきます。

何が言いたいのかと言うと、僕に足りない「推進力」を方波見さんは持っていらっしゃる。きっと、PROGRESSにこういう文明がもたらされたら、こういう文化が花開くだろうなとか、そういうことが星を読むように見えていらっしゃるのだと思います。

今回、その方波見さんからのお声がけをいただいて、TwitterCheckerが大進化を遂げたことは、幸運でした。もっと言えば、PROGRESSに方波見さんのような方がいらっしゃることこそ、我々にとって大きな幸運であると、日々感じています。

PROGRESS PUBLIC管理者としてだけでなく、そのほかのプロジェクトにおいても、各方面を巻き込みつつ推し進めてくださっているということ、とても尊いことだと感じます。

番組表改革の件でもお声がけをいただき、光栄です。的確かつ明快なご方針を示していただきつつ、都度都度「無理ならば、面倒ならばスルーしてください」とお気遣いいただいております。そんなこと言われたら逆に燃えてきちゃうじゃないですか。とにかく、気持ちよく、お仕事ご一緒させていただいています。

先日、寄付型クラファンについての配信で、めちゃめちゃ褒めていただきました。

https://www.facebook.com/groups/574803796465423/posts/875383739740759/

PROGRESS TV 番組表 アップデート配信&クラファン8/1まで

そのお返しというわけではないですが、こちらとしても普段思っていることを書かせていただいております。

【7/29追記】—–

番組表が正式にリリースされました!https://pgpub.space/16785/

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話が逸れてきたので本題に戻しますが、その方波見さんの推進力なくしては、きっとTwitterCheckerも遅かれ早かれ存在意義を失ってしまっていたことと思います。チェッカー君に命を吹き込んでくださったこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。

おわりに

ということで、人知れず負けたTwitterCheckerは、人知れず大復活を遂げました。今回のコラムは、その裏側で、こんなことがあったんだよというお話でした。

気づけば、後半は方波見さんへの長い公開ラブレターとなりました。こんなDMがきたら怖いと思うので、コラムという文章メディアを発表できる場があってよかったです。この場を作っていただいたことにも感謝申し上げます。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

ではまた!

執筆者 | 21/07/28 (水) | コラム


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