東京でオリンピックがおこなわれている。
開催前は紆余曲折があり、開催前日まで中止を求める運動もあちらこちらでおこなわれていた。
(私見は、「運営に問題があるので、そこを改善しないことには延期した方が…」という見解)
(でも、「走り出したら止められないんだし、どうせなら楽しみたい」という楽観主義)
連日、テレビやSNSで取り上げられる話題は主に選手ではなく、政府や運営の対応、市民の賛成反対の声、それらに付随する不安や不信のイメージが散見されて、とてもお祭りムードとはいえない状況だった。
そんな中、開会式がはじまり、「果たしてどうなるのだろうか?」と、コロナ前とはまた違った胸騒ぎを感じつつ、テレビの前で軽く身構えていた。
コロナムード、三密対策…当初の予定より質素ではあるかもしれないが、開会式が執り行われ、
それを見た僕の意識は、まるで水の中にこぼれたインクが水をじわじわと染めていくように、
あぁ、
なんだかんだあったけど、
日本でオリンピックが開催されるんだなぁ
という ごくごく当たり前の感覚に染められていっていた。