ECサイトを支える【オウンドメディア】の作り方

執筆者 | 21/08/05 (木) | コラム

こんにちは!

ウォルクス所属の森 舞と申します。

今回は、【オウンドメディア】について紹介します。

【オウンドメディア】とは、一般的には、ブログ形式の情報発信サイトやある領域に特化した情報サイト、マーケティングを促進するための情報提供サイトのことを指します。

「トヨタイムズ」のようにオウンドメディア単体のサイトを作ることもありますが、ECサイトにブログを組み込むこともあります。

オウンドメディアでは、1つ1つの記事の検索順位が上がると、そこから商品ページなどに誘導することができ、認知度を広げたり、売り上げアップにつなげたりすることができます。

私は、「個人ブログ ⇒ サイト運営 ⇒ オウンドメディア」という流れで、現在オウンドメディアを作成する仕事をしています。

専門はSEOで、サイト構成を考え記事を書いて、Google検索の順位を上げる施策を日々行っています。

なぜ記事を書こうと思ったかというと、PROGRESSには商品を販売している方、ブログを書いている方がたくさんいるので、少しはお役に立てるかもと思ったからです。

また、カールフォンリンネのプロジェクトが進んでいるので、カールフォンリンネのECサイトを例に考えると、イメージを持っていただきやすいのではとも思いました。

次の章からは、オウンドメディアの作り方の簡単な解説、オウンドメディアのメリット・デメリットを解説していきます。

オウンドメディアを作る時に大事なこと

オウンドメディアを作る上で、一番大切なのは、「社会に価値があるものを紹介すること」です。

私は、一時期色んな商品を紹介するサイトを運営していたことがあって、その時に、「価値は低そうだけど、紹介したら売れそう」という商品をたくさん見てきました。

世の中、そういう商品はたくさんあります。

実際にそういう商品を紹介して、すごく後悔したこともあります…。

でも、価値があるかどうかって人によりますよね。

なので、少なくとも、オウンドメディアを作る本人は、「世の中に価値があるものだ」と思えるもので、その理由も詳しく説明できるものでないといけないと思っています。

家族や友達に紹介できるような。

自分が「価値がある」と思えるものであれば、自然とオリジナルコンテンツも作れますし、継続するモチベーションにもつながります。

カールフォンリンネでオウンドメディアを作るなら

次に、カールフォンリンネでオウンドメディアを作る場合を考えてみました。

この時、思いつくままに記事を書くと、いつまでたってもPVを増やせないメディアになる可能性があります。

そこで、まずは集客するための「キーワード」を調べます。

その時に、重要なのがキーワードの「検索ボリューム」と「難易度」です。

今回、検索ボリュームと難易度は、「ahrefs(エイチレフス)」というツールを使って調べました。

ahrefsは有料ですが、同じようなもので「Ubersuggest」という無料ツールもあります。

では、キーワード例を使って、説明していきます。

例①:パーカー

検索ボリューム:84000PV/月

難易度:7

「パーカー」は、84000PV/月と検索ボリュームの大きいキーワードです。

ただ、難易度7なので、これは順位を上げるのが難しいワードです。

最初の方は、難易度0か1のものを選ぶのがオススメです。

例②:トレーサビリティとは

検索ボリューム:4200PV/月

難易度:0

一方、「トレーサビリティとは」は、難易度0で、4200PV/月あるので、オウンドメディア立ち上げ時から狙えるワードと言えます。

例③:オーガニックコットン 生地

検索ボリューム:500PV/月

難易度:0

同じように、「オーガニックコットン 生地」も狙いやすいワードです。

例④:サスティナブル ファッション

検索ボリューム:2100PV/月

難易度:2

「サスティナブル ファッション」は少し難易度が高いですが、サイトにかなりマッチしたワードなので、記事化した方がいいワードです。

このようにして、キーワードをたくさん選定したら、いくつかのカテゴリーに分け、オウンドメディア全体の構造を設計します。

その後、難易度の低いキーワードから記事化していくという流れになります。

「検索意図を満たすコンテンツ」・「オリジナルコンテンツ」の両方必要

1つの記事の中には、「検索意図を満たすコンテンツ」・「オリジナルコンテンツ」の両方が必要になります。

「オリジナルコンテンツ」は、キーワードにまつわることなら自由に書いても良い内容です。

例えば、「トレーサビリティとは」なら、ファッションにトレーサビリティを取り入れることにした熱い想いを書いてもいいと思います。

一方、「検索意図を満たすコンテンツ」は、検索意図にそったものをリサーチして書かないといけません。

「トレーサビリティとは」と検索した人が、どういう内容を知りたいのかリサーチし、その内容を記事に入れるのです。

その時に役立つツールの1つが、ラッコキーワード(https://related-keywords.com/)です。

例えば、「トレーサビリティとは」と入れると、左上部分に以下のようにでてきます。

トレーサビリティとは

トレーサビリティとは it

トレーサビリティとは 計測器

トレーサビリティとは 簡単に

トレーサビリティとは 医療

トレーサビリティとは 臨床検査

トレ-サビリティとは

トレーサビリティとは 医薬品

トレーサビリティとは ソフトウェア

トレーサビリティとは 食品

この結果を見ると、「トレーサビリティとは」と調べた人が、何について知りたがっているのか分かります。

そして、この中のワードを使って、「検索意図を満たすコンテンツ」を作成します。(※必ずしもすべて必要ではありません。)

「簡単に」「食品」などは、使いやすそうなワードですね。

これらのワードをタイトルやH2タグに散りばめて記事化すると、「検索意図を満たすコンテンツ」ができあがります。

ただ、この手法は、SEOを勉強した人なら知っている内容です。

そのため、「検索意図を満たすコンテンツ」と「オリジナルコンテンツ」の両方が大事なのです。

 

ちなみに、検索意図を満たすコンテンツが絶対必要かというと、そうではありません。

PVが上がってきて、メディアの認知度が上がってこれば、オリジナルコンテンツのみの記事も有効になります。

 

オウンドメディアのメリット

難易度の低い記事が検索上位をとれるようになると、難易度が高い記事もどんどん狙えるようになっていきます。(※検索上位の記事から内部リンクをするなどの施策が必要)

そうすると、メディア全体のPVが上がっていき、ある程度安定してPVをかせげるサイトを作ることができます。

その結果、中長期的な流入が見込めます。

検索するのは、新規の人が多いので、例えば「サスティナブルファッション」には興味あるけど、「カールフォンリンネ」は知らなかったという人たちにどんどんアピールしていけるのです。

オウンドメディアのデメリット

デメリットは、PVを増やすのに時間がかかることです。

私は、これまで、一からブログやオウンドメディアを作成してきましたが、一記事2000~5000文字くらいで、100記事以上書いた上で、PVが伸びて安定するのに半年くらいかかりました。

インフルエンサーの方だったり、TwitterやインスタのようなSNSと組み合わせると、もう少し早く伸びるかもしれません。

ジャンルにもよりますが、半年くらいで急に伸びることが多いです。

ただ、PVを安定して伸ばすには、随時リライトしていく必要があります。

また、Googleが検索順位を決めるアルゴリズムを3~6ヶ月に1度変えるので、そのたびに検索順位が上がったり下がったりします。

その際に、PVが一気に下がってしまうこともあります。

オウンドメディアまとめ

今回紹介したのは、基本的な内容ばかりなので、知っている方もいるかもしれません。

やることはまだあるのですが、マニアックになっていくので、今回はここまでにしました。

オウンドメディアは、地域限定の店舗販売には向かないですが、オンラインで何かを販売している場合は有効です。

ただ、PVが増えてメディアが安定するまで、時間と労力がけっこうかかります。

そのため、すごくオススメというわけではないですが、選択肢の1つにはなるかなぁと思っています。

この記事が、少しでもどなたかのお役に立つ情報になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

執筆者 | 21/08/05 (木) | コラム


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