馴染んだ人ほどなりがち 「PROGRESS疲れ」原因と対策

執筆者 | 21/08/28 (土) | コラム

こんにちは。桑原麻利萌です。
2020年5月に入会して以来、PROGRESSを楽しませて頂いています。
今回は、以前からよく言われていた現象「PROGRESS疲れ」について、私なりに考察して言語化してみました。
「PROGRESS疲れって何だろう?」という人も、心当たりがある人や、しっかりめに疲れている人も、お付き合い頂けますと嬉しいです。

PROGRESS疲れは、一概にコレと言えるものでは無いのですが、長くPROGRESSにコミットして様々な人と交流していくうちに、その傾向が見えて来ます。
大きく分けて、対人比較・インプット過多・アウトプット過多・コミュニケーション過多によって起こります。

対人比較

対人比較によるPROGRESS疲れは、「みんな活躍や挑戦や成長をしているのに私は何もできていない…」「みんな多才なのに自分には何もスキルが無い…」と、他者と自分を比較して凹んだり、焦ってしまっていることから起きます。
PROGRESS内のTwitterが始まった当初から現在に至るまで、他者と比べて凹んでいる人や、妙に焦っている人は、絶えず見かけます。
でも、そもそもPROGRESSに入会している時点で、中田さんから学びたい気持ちやオンラインサロンで交流したい気持ちなどがあって一歩踏み出しているわけですし、そこで更にTwitterアカウントまで作ったり、このPUBLICのコラムにまで辿り着いている時点で、PROGRESS全体の人数に対し、かなりアクティブ側に含まれます。
それに今朝のHRのお話にもありましたが、人には向き不向きがありますし、個性も能力も人それぞれです。詳しくは中田さんの著書「天才の証明」を読んで頂きたいです。PROGRESSのヒストリーを描いた「混沌を泳ぐ」でも、色んな人がいることや、能力の高さよりも人柄が大事というお話があります。
何一つ凹む要素も焦る必要も無く、むしろ自分に無理のないペースや距離感で長く参加することのほうが大事ということですね。

インプット過多

PROGRESSでは、中田さんもメンバーも日々発信し続けているので、配信や動画を見たり、こうしてPUBLICのコラムを読んだり、クラスや部活動の情報を見たり、授業や交流会のZoomに入ったり、Twitterで交流したり、YouTubeのトークチャンネルも見たり…と、そうしているうちに1日や1週間はあっという間に過ぎてしまいます。
PROGRESSに入会した当初は、その情報量に目が回ったり困ったりして、慣れて来ると盛り沢山なコンテンツが楽しくなって、そしてどこかのタイミングで疲れて来たりします。これが、インプット過多によるPROGRESS疲れです。
元来、人の脳は、情報を追い掛けたがるようにできています。
それは人類が集団を形成することで生き延びて来た生命体だからです。集団に馴染めないことは生存に関わることだったため、人は仲間外れになることを恐れます。仲間外れになることは、身体的苦痛と同等の精神的ストレスを受けるというデータもあるほど生存危機を感じるわけです。そのため、私たちには情報を追いたがる習性や仲間外れを恐れる性質が遺伝子レベルで刷り込まれているわけですが、だからこそ「そんなに情報を追わなくても大丈夫」と自分で線を引くことが大事ですね。
PROGRESSに限らず、SNSの繋がりやネットの情報に触れ過ぎると、脳はずっと危機に備えている緊張状態や興奮状態にあるのと同じなので、時間を決めたり曜日を決めたりして、ちょうど良い距離を保つのが良いですね。
PROGRESSの最新の情報はPUBLICや、HRのタイムアンドトピックス、PROGRESSマガジンなどでチェックして頂けますし、何日か離れても大丈夫です。

アウトプット過多

実はアウトプット過多によるPROGRESS疲れというものもあります。
これは、TV配信や企画を通して、色んな人から認知された頃、有名人になったような感覚から楽しくなっていて、本人も気づかずに全速力で走っている状態だったりします。
特に今のように大きなイベントが終わったタイミングでは、自分がコミットしていたコンテンツが区切りを迎えたことで、「何か発信しないと」という焦りや、承認への渇望も生じやすくなります。発言力や影響力を持ったように気持ちが大きくなったり、承認欲求からPROGRESSに依存的になったり、見え方によっては危うくても、別の視点からは「活躍している」と言われます。
認知は麻薬です。「あの有名な〇〇さんですよね」というようなことを言われたり、一度、認知を得られたような瞬間があると、人はなぜか「もっともっと」と中毒になっていきます。
どうなるかというと、「みんなが求めてくれるから発信する」だったのが、いつの間にか「自分が求められたくて発信する」という、認知が無い人がする行動原理に変わっていくわけです。そうなると、信用が目減りしていきます。
一定の認知を得てからの振る舞いこそ、その人の真価が問われるのでは無いか、と私はいつも思います。
認知を得るより難しいことは、一度落ちた信用を取り戻すことだからです。
「発信し過ぎてはいけない」ということではなく、自分のモチベーションの根源や目的の所在などに常に立ち帰ることが大事、という意味です。
認知を得た人は、その影響力に寄ってくる人や、妬んで攻撃してくる人、憧れて熱狂的に応援してくれる人など、様々な温度の視線に晒されます。その上で安定した人でいるには、自分にとって大切なことを常に見失わないことや、自分を客観視できていることが大切なのかな、と思います。

コミュニケーション過多

最後に、コミュニケーション過多によるPROGRESS疲れについてです。
下記は実際に私が今まで複数名から相談されたことがある事例です。

・挨拶無くFacebookで友達申請する人がいる件
・個別DMで副業など謎の勧誘をする人がる件
・何人かの特定の女性メンバーに頻繁にリプする男性メンバーがいる件
・自分の意見に対して攻撃的・批判的な意見を述べる人がいる件

問題はこれらを「交流や対話をしたいだけ」とか「そんな程度のことで騒ぐ?」という視点の人と、シンプルに嫌な気持ちを抱えストレスになっている人、両方がいるけれど表層化されにくい、ということです。
当人が「自分は相手を嫌な気持ちにさせるつもりはなかった」というのが本心であっても、自分の「良かれ」と思った行為が誰かのストレスになっているかもしれない、ということは常に頭に置いておくのが良いかもしれません。みんなで顧みましょう、と自戒を込めて書いておきます。
そしてこういったストレスを受けても、「全員と仲良くしよう!」と無理をしなくても良いと思います。合わない人はミュートして良いですし、全てのコメントにも返信しなくて良いですし、自分に合うペースと距離感、相手にとっても怖がられなさそうな距離感で、より良い交流をしていけたら良いですよね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
今後も引き続きPROGRESSを盛り上げるために自分にできることはやっていきたいと思っている次第です。

執筆者 | 21/08/28 (土) | コラム


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