最近話題の「NFT」をゼロから解説 第7回 最新NFT活用事例9選

執筆者 | 21/08/30 (月) | コラム

こんにちは、テックニュース大好きのみなっちです。

前回から2ヶ月以上経ってしまいましたが、引き続きNFTを掘り下げていきたいと思います。

前回はLINEが発表したNFTマーケットについてのニュースを取り扱いました。

https://pgpub.space/12518/

今回は最近発表された取り組みの中から、面白そうなものをかいつまんでご紹介したいと思います。

実際のアート画像についてはリンク先のページをご覧ください。

草間彌生の「無限の網」と関連資料のNFTが約17.8億円で落札。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/market/24389

これはアートを出品していると言う点でわかりやすい例ですね。ポイントは以下の通り。

・草間彌生の2つの作品の絵を出品

・絵に関連する流通文書、展覧会資料、出版カタログ、証明書などをブロックチェーン上でまとめて紐づけて出品された。

・中国のオークションハウスの「上海嘉禾」(Shanghai Jiahe)で実施。

・1億500万人民元(約17億8000万円)で落札され、これは草間彌生の過去のオークションレコードで最高額。

ジョブズの手書き履歴書がNFT版とオークション対決、肉筆版が約12倍の34万ドルで落札 

https://japanese.engadget.com/steve-jobs-signed-application-nft-auction-063058439.html

今までに何度もオークションにかけられたことのあるスティーブ・ジョブズの履歴書の物理版とNFT版が同時にオークションされ、結果は物理版が12倍となって圧勝とのこと。これは面白い取り組みだと思いました。

NFT活用のブロックチェーンゲーム、Jリーグとライセンス契約──LINE Blockchain採用

https://coinpost.jp/?p=268591

前回のコラムで紹介したLINEブロックチェーンを活用したゲームへの活用事例です。

・Jリーグ選手の全42クラブ800名の選手が実名で登場する (これのライセンス契約)

・監督としてJリーグ頂点を目指すシミュレーションゲーム

・ゲーム内で育成した選手のカードをNFT化しユーザー間で売買することができる

→つまり現実世界でのチーム間の選手のトレードに近いことがシミュレーションできることになります。

これはドキドキしますね!

(実際の選手たちはいくらで売買されているか見てショック受けるひとも居そうですけど・・・ね)

以前のコラムでもご紹介しましたが、NFTの活用例として時期が早かったのはゲーム内アイテムでの活用です。

海外でもメジャーリーグ選手のトレーディングカードのNFTでの売買が盛んに行われています。

一昔前だと遊戯王カードとかマジックザギャザリングなどの実物のレアカードをカードゲーム屋とかヤフオクで高値でやりとりしているイメージでしたが、NFTができたことでオンライン化が実現された感じですね。

バーバリーなどの高級ブランドがNFTコレクションを発表

高級ブランドがゲームとのコラボなどを通じてNFTに参入し始めています。

コラボの限定オリジナルアイテムやキャラクターとして使われるようです。

今後もブランド価値と知名度を高める施策としていろんな使い方がされるでしょう。

バーバリーがゲーム内のみで購入できるNFTコレクションを発表

https://www.fashionsnap.com/article/2021-08-04/burberry-blankos/

ドルチェ&ガッバーナ、NFTコレクション発表 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

https://www.coindeskjapan.com/119347/

Perfume、NFTアート第2弾をオークション出品 第1弾は約300万円で落札 

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/16/news093.html

デジタルテクノロジーをフル活用したアーティストの代表格であるPerfumeもNFTに参入しています。

・2020年に披露したダンスパフォーマンスの振り付けを3Dデータ化したものを出品

・第1弾は300万円で落札されたとのこと。

静的なアートだけでなく、動きのあるものもデジタルデータとして出品できるというNFTの特徴を生かしていますね。

Z世代ダンサーMiyuさんが世界初NFTダンスアート作品を発表

https://www.gizmodo.jp/2021/08/miyu-nft.html

Z世代ダンスアーティスト・Miyuさんが、ダンスステップによるドローイング作品をNFTで出品したとのこと。

Miyuさんはパリで開催された世界最高峰のダンスバトル「JUSTE DEBOUT 2017 WORLD FINAL」ハウス部門で優勝。19歳にして世界一の称号を手にした実力派ダンサーです。

この記事自体はダンサーのオンラインの投げ銭等によるマネタイズのことや、振り付けの著作権、ダンサーの地位向上についても触れられていて興味深かったです。

ポーランドのインフルエンサー、NFTでデジタル形式の「愛」を約2700万円で売却

https://www.ellegirl.jp/celeb/a37203736/pollish-influencer-sell-love-nft-21-0803/

これは物議を醸しそうですが、無形のものを売るということで「愛」を販売し、匿名の購入者とデートを1回することに同意したとのこと。

購入者が価値を感じるものであれば何でも売れるということですよね。

シヤチハタが「NFT印鑑」開発へ 印影データと持ち主を結び付け偽造防止 

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/18/news102.html

印鑑メーカーとして有名なシヤチハタが印鑑の印影をNFTにすることで、偽造防止に役立てるとのこと。

今までは公的機関が印鑑証明をしてくれていましたが、これをブロックチェーン技術が代替できるようになりますね。

(印鑑自体が無くなって欲しいですが・・・)

バンクシーに無許可で隕石アート「SPIKE」がNFTオークションに出品される

https://hypebeast.com/jp/2021/7/banksy-valuart-spike-nft-auction

 

以前YouTube大学でも取り上げられた前衛的なアーティストのバンクシーもNFTに参入か!?とニュースを見た時に思ったのですが、その後のニュースで本人無許可で制作されたことが発覚したとのこと。

実際に発表したイタリア人テノール歌手の人はバンクシーの作品の所持者ではあったものの、勝手にCG化してNFTにしたとのこと。

まだまだNFTが狂乱の最中にあるなあと感じさせるニュースでした。

 

おそらく詐欺紛いのNFTサービスや作品は今後もたくさん出てくると思うので注意が必要ですね。

ということで、長文になりましたが、お読みいただきありがとうございました。

ではまた!


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