(サムネはフリー素材から引っ張ってきただけなので私の本業とは一切関係ありません。私の職場はこんな都会のでっかい港ではありません。)
皆さんこんにちは。
2020年6月(7月だったかも)入会の田畑達也(たばたつ)です。
私は現在、社会人2年目サラリーマンとして某物流企業で働いています。
入社してまもなく1年と半年が経とうとしていますが、これまでに
国際物流(海運)に関係する3つの職種を半年ごとに経験し、良くも悪くもいろいろ(浅く)かじりました。
そしてこれらの仕事は本来、役割別でチームが分かれているのですが、私の場合は複数に首を突っ込んでいるので体よく使われます。これが体感とてもつらいんです。。。でもそれはまた別の話です笑
正直どれをとっても世間にはあんまり知られていないであろう職種だと思いますし、
自分の頭の整理を目的に、少しご紹介したいと思います。
皆さんおそらく全員が、Amazonで外国製の製品を購入したことがあるでしょうし、
スーパー等でも外国製の食品・製品を購入することができます。いずれのケースも、外国のなにかを購入する以上、私がこれからご紹介するお仕事が必ずついてきます。
とりあえず今回は1つ目。「船舶代理店」です。
1.(外国の船の)船舶代理店
私が最初に習得した業務であり、今も従事しています。
私は今のところ海運の部署にいるのですが、海運ですので「船」がないとなにも始まりません。船舶代理店は、船会社の代理人の立場で、キャプテンの手足となり、船が港にスムーズに入港・出港するために、様々な手配・申請・調整をする職種です。
船会社の立場なので、時には自分の会社と利害が対立することもありますが、そこを膝を突き合わせて辛抱強くどうにかしていく仕事です。
外国の船でも日本の船でも、必ず船舶代理店が動いて日本に到着させ、出港させています。
私の場合は外国から来る貨物船を相手にしているので、入港予定日の2週間ほど前から船会社や船長と(だいたい英語で)打ち合わせをして、税関や入国管理局などからいろんな許可を取って、関係会社と調整したりしています。めちゃくちゃマイナーな仕事ですが、「旅行代理店の船版」だと思えば大体あってます。
みなさんがAmazonで中国製のPC周辺機器を買うなどしたときも、某ファストファッションでバングラデシュ製のTシャツを買ったときも、その製品がお手元に届くまでには、船が日本の港に入港しているのですが、その入港・出港のために暗躍している、そんな縁の下の力持ちです.
ちなみに、ここまで書いてきたのはあくまでも「船そのもの」に関係するお仕事です。しかし、貿易は船が到着しただけでは完結しません。船が積んでる荷物=コンテナも関係してきます。
コンテナ船の船舶代理店の場合は、入港と出港の手続きのほかに、コンテナをお客さんが取りに来るまで管理するという仕事も出てきます。要するに、通関が切れているのかを確認したり、必要な料金を取りまとめたり、現場と連携して引き渡しの準備をしたりします。
こうして港から出て行った荷物が、いろいろな工程を経て、巡り巡ってみなさんの玄関までやってくるのです。
やりがいとしては、「船が無事に出港していったときの安堵感」と、「コロナ渦の日本で定期的に外国の方と触れ合える」の2点でしょうか。。。
日本到着前に汗水たらして準備して、全部終わって船を見送るときのエモさは癖になります。また、船員のほとんどが外国の方で、コロナで海外旅行に行けない中で自分だけ船の中で外国の船員と打ち合わせをしているところに優越感を覚えますw
今度から通販で外国製品を買うときは、お手元に来るまでにその荷物が辿った軌跡を思い描いてみると、また違った味わいがあるかもしれませんよ?