閉じた部屋から窓越しに
どうも、引きこもりコラムニストの最内翔です。
こちらでは朝のHRでの話題について、引きこもり視点で語っていくコラムです。
今日の話題は
・向き不向きはあるから、得意分野で働こう
・野田聖子さん研究
~女性参画とか、福祉~
・吉本後輩を通して見る TV vs YouTube
ざっくりとこんな感じでした。
ここからはHRを聞いた上での著者の感想になります。
今日は向き不向きの話に少しだけ触れた後、「ひきこもりの福祉」について話していきたいと思います。
※注意
かなり「ひきこもり」にフォーカスした、かなり後ろ向きな記事になってしまいました。
書いておいてなんですが、多分面白くないので今日はスキップすることをおすすめします……
ただもし身近に職を失った人や不登校のお子さんがおられるのでしたら、多少有益な記事かと思われます。
↓私が以前書いた、引きこもりや不登校当事者になった初期の方向け記事
https://note.com/monaisho/n/nd7c7050d830c
私の向き不向き
最初の方は向き不向きの話がありましたよね。HR補完計画とかの話。
向き不向きで言えば、HR動画発掘作業とか、絶対に私は向いてませんね。
まどろっこしい! と癇癪を起すのが目に見えているので立候補する気はありません(知らん
それにインスタやTwitterや大人数での会話とかも、まぁ向いてないです。
幾つかこのコラムを読んでいただいた方には頷いて貰えると思うんですが、基本的に理論立てて順番に説明することは、まぁまぁ得手としているんですよ。
ただその反面、滅茶苦茶「接続詞」や「前置き」が多い。
端的に言えば文字数が多い。感覚的に言えば文章が固い。
インスタはそもそも絵的なセンスが壊滅的なので論外としても、Twitterだと文字数が少ないし、大人数だと固い口調で滔々と話しててもうざったいだけだから基本的に聞きに徹することになる。
じゃあ中田さんみたいに一人で演説するのが得意かと言うと、準備してたら得意、雑談配信しろってなると多分厳しい、そんな感じだと思います。
やっぱり文章にすると固くなってるだけあって、言葉選びに結構気を使って喋っちゃうんですよ。だから「あー」とか「えー」とかが多い。
なので一回文字に落とし込むことで言葉を選んでから話せるなら、まぁ問題ないかな、と思っています。
実は、そんな理由で自己紹介動画もパワポ使ったものになってるんですよ(笑)
お仕事を辞めて、戻れなくなった経緯
じゃあ、仕事をするなら何が適正かって考えた時、自分では営業が得意だと思っていました。
初対面の人との対話能力と、分かり易く説明する能力は悪くないと思っていたので。
そうして上京して正社員として就職できたのも、営業職でした。
でもですね、待って貰えませんでした。
先程言った通り、ある程度スキームというか、自分の中で納得のいく流れと言葉選びのテンプレートを用意出来れば、それを元に臨機応変に話して行けるのでバイト(クレカのお勧め)や派遣(スマホショップでの販売)では実績を残せていたんですよ。
ただ、診断は貰ってないので違うかもしれませんが、多分ADHDの部分もあるんですかね。スキームが完成するまでは滅茶苦茶ミスが多いんですよ。しかも同じミスを繰り返す。
今考えるとベンチャーの中小企業のマッチョな社長のすぐ側だから余計だったのかもしれませんが、結局「なんで同じミスを繰り返すの」と言われ心が折れました。
因みに丁度コロナ禍突入直後の時期だったのもあり、転職エージェントの方のサポートが手厚かったですし、社長もなんとか歩み寄ろうとはしてくれていました。
でも結局、一度心理的安全性を見失ってしまったら最後、立ち直れなくなって逃げた、俺が弱いんです。
そうして退職して1年以上、働けていません。
取り合えずハロワを勧めるのは大間違い
さて、例えばあなたの家族や親せきが引きこもりになってしまったと知った時、あなたはなんと声をかけますか?
「取りあえずハロワに行ったら?」
最初に思いつくのはそんな言葉の方が多いんじゃないでしょうか。
申し訳ありませんが、はっきりと言います。不正解であり悪手です。
ここからはひきこもり問題における、日本の福祉と制度についてお話していきます。
例のごとく前置きと予防線になりますが、しっかりとデータを取った訳では無いし裏取りも浅いので、ぶっちゃけ信頼性は高くないです。
話半分に、でもそんな感じなんだなーと読み流して、興味を持ったのならしっかりと調べてみてください。
引きこもりとか不登校とか、実は100人に1人
少し古い情報ですが、完全失業率で3%、高校生の不登校で1.6%、引きこもりは日本に判明してるだけで100万人。
NHKで放送された「こもりびと」でも取り扱われた「8050問題」、「就職氷河期」に零れ落ちたまま社会復帰出来ていない世代、「コロナ禍」の激変から立て直しが出来ていない人、学生たちの不登校。
目に見える以上に、そういった社会参加出来ていない人の割合は多いです。
なら何故目に見えないか。
白い目で見られるのを恐れて家の中で息をひそめているから。
因みに厚生労働省の定義だと、そうやって3ヵ月以上動けなくなってる人を引きこもりと定義しているそうです。
ハロワは「担当業務ではありません」
働いていない家族を見て、大体皆良く知らないけど取り合えず思いつくハロワを勧めてきます。
ハロワに行って登録してみると、
「ご希望の職種はどんなですか?」
「今なら若者向けの特別相談ブースもあります」
いえ、働くこと自体が不安で……
「職業訓練コースもありますよ!」
「マナー講座もあります!」
いや、そうじゃなくて、精神的にまだ立ち直ってなくて……
「あー、そうなんですね。うちは職業を紹介するところなのでメンタルケアはここでどうぞ……」
気づかわし気な顔をした職員に迷惑がられます。
そうです、あくまで職業紹介の場所なんで対応いたしかねますんですよ、ハロワは。
これはハロワが悪いというか、ハロワに行くのが悪い。
さて、ただそういう案件は少なくないので流石にそういう事例にも対応できる提携先があって、そこを紹介される。
私の場合は「若者サポートステーション」という機関でしたね。都道府県によって違いますが、ざっくり言うと行政から業務委託を受けた民間の職業コンサルです。
そこではある程度配慮して職業訓練と職業選びを手伝ってくれます。
うん、あくまでメインは就労支援です。
違うんだよ、再就職とか考える以前に、まだ立ち直れていないんだよ。
大体こんな感じで行政への失望が植え付けられます。
で、ここに来てやっと親とかに心療内科をお勧めされます。
なんで最初から行かせてくれないor自分だって行きたがらないのか、って?
だって心療内科に通って抗うつ剤貰ってるってなると外聞悪いから……
そこでは何があるか
「ふんふん、そうだったんですねー。じゃあお薬出しときますねー」
初診のお時間大体15分!
もともとメンタル弱ってて、世間様の白い目を恐れながら頑張って、何度も何度も失望を植え付けられ、誰も信用出来なくなる。
当事者の友人何人かから話を聞いたりしましたが、大体こんな感じでした。
話を聞いてくれる人に出会うまでが遠い
第一フェーズ、というか10年くらい前はこんな感じでした。
でも勿論それだけで終わってはいません。
今では市町村によりますが、行政内に「ひきこもり相談支援課」というものが出来てきてたりもします。
ただこれに関してはわりと本気でここ数年のこと、更に職員数も少なく知名度も低いです。
自殺防止ダイヤルとかもありますが、今の所それを活用したという人に、私は出会っていません。
行政が設定、認識している最終防衛ラインになっている組織は、結局民間のNPO法人とか。
いずれにせよ、そこまで行ってやっとカウンセリングのように自分の話を聞いてくれる人が出てくるんですよね。
当事者が一番求めているのはそこなのに。
なのにその情報にたどり着くまでに時間がかかり、社会に失望し、カウンセリングの担当のことさえも信用が出来なくなっている場合が殆どだと思います。
ただでさえ引き出し屋問題のせいで「どうしたらいいか分からないけど引き出し屋だけは絶対怖い」という先入観がありますしね。
親はどうせ自分の話を聞かず、それっぽい専門家に押し付けようとしてくるだけ。
大人(というか普通に社会参加している人達)は心配そうな顔をしているだけで、内心迷惑がったり軽蔑してたりする。
そんな風に思っているので、カウンセリングをしてくれる人達と出会えたとしても中々信用出来ず、途中で行くのを止める人も多いでしょう。
そうして社会に信用をなくした人達がネット上に集まる「当事者会」というのが、ある意味一番安心できる場所になっていたりします。
まぁこれもネットが発達した今だからこんな風に救いがあるだけで、数十年前は第一フェーズで終わっていた。
そう、「8050問題」は、この第一フェーズで失望したまま時間が止まった時代の人達の問題なのです。
まとめ
今回は骨の髄までひきこもりの話になってしまい、興味ない人には全く面白くない記事になってしまいましたが、私個人として社会に対して最も不満に思っているのは、
1)新卒でないなら即戦力となるか、使い捨ての歯車になるかの二択
2)心の調子を崩した時、立ち直るまでのロードマップが分かりづらい
この二点ですね。
一つ目に関しては、多分もう単純に、日本経済に体力が無いんだと思います。
有能な人を使い倒すことは出来るようになってきてても、そうでもない人や、ピーキーな人を育てる体力が無いんだろうなと。
政治問題として捉えるなら経済の問題なのかな?
分かんないけど、どうせ当面は変わらない、変えられないんでしょ?
考えても虚しくなるだけでしょ、率直に言うとそんな感覚ですね。
因みに、実は引きこもりの人が在宅で出来る仕事を斡旋しようって会社は日本にもあるんですよ、えぇ!
有難いですね、私も登録しています。
ですが私にというか、その会社に仕事を回してくれる会社はほぼ無いそうです。
そりゃそうか、納期守れるかも分からない素人になんて仕事振りたくないもんね。現実は非情だ。
二つ目のロードマップ云々について。これは国が頑張って改善していくべき問題だと思うんだけどな……
基本的に皆、最初は自身が引きこもりだって認めないんですよ。で、社会に裏切られてどうしようもなくなってからやっと自分が引きこもりだって認めて、諦める。
そういう経緯をちゃんと調べて、普段当事者が目にしてるところを調べて、ちゃんと広告を出して、信用を取り戻していかないといけないんだろうけど。
多分当事者にとって基本的に国というのは信用皆無どころかマイナス、敵視すらされてることも気付いてないんだろうな……
まぁ、当てしても失望を積み重ねるだけです。
なので野田さんが福祉に力入れたいと仰ってますが、少なくとも引きこもり問題に関しては解決しないだろうし、個人的には中国にすり寄らない人物であることの方が重要かなって思ってます。
まぁ期待できないし、私が何を考えた所で関係なく国は進んでいくんでしょうが。
うん、駄目だ。やっぱり政治の話はダメでしたね。
めっちゃ暗くなるし、多分読んでも面白くない。
最初に注意喚起文入れる必要がありますな。
最後にもう一度、心当たりがあったりもう少し興味が湧いたという方は、noteというサイトでも色々記事を書いておりますのでそちらをご確認ください。
https://note.com/monaisho/n/nd7c7050d830c
いつか、「生きてて楽しい!」と笑顔で言えるように。
明日もまた、投稿したいと思いますので良かったら是非またお越しください!