本当のことって何だろう

執筆者 | 21/09/26 (日) | コラム

皆さまこんにちは。

フラーシア所属の古田馨梨です。ホームルームや授業、チャイナ部でいつも楽しんでいます。

初対面の人に対する自己紹介で、例えば私が

「曽祖父は議員で幼少期よりヴァイオリンを習い旧帝大を最優秀の成績で卒業して大企業に勤めているキャリアウーマンです。」

と言えば、良いとこのお嬢さんなんですねえ…(プライド高そう!)と思われるだろうし、

「私の家は昔から兼業農家で、両親は今も家の近くに畑を借りて農業をしているんですよ。」

と言えば家庭的な人柄に聞こえると思います。

これらの自己紹介は(少なくとも自分にとって現状の認識では)本当のことだから嘘をついているという訳ではないけれど、紹介の文面から受ける印象は私自身の印象とは明らかに違うのかなって思います。

実際の私に一番近い紹介が、

「食べ歩きが趣味で、今は料理という名の実験にもハマっています。大抵の実験には失敗しちゃうんですけどね。」

だと思っています。(サムネイルの写真は実験失敗の結果)

相手と仲良くなりたい場合、私は自分の人柄が分かるように3番目の自己紹介をします。

自分の中のある一部分だけをピックアップして、自分の印象をブランド化するとかイメージをつけようとするということは人には普通に備わっている行動なんじゃないかなと思っていて、相手に自分をどうやって見せたいのかっていうのが自分について話す言葉に表れるのかなと思っています。

ただ、私が最初に書いた3つのどの自己紹介をしたとしても、1回でも私と会って話したことがある人なら受ける印象はもしかしたら同じなのかもしれないなとも思います。いや、実は全然違う印象を受けるのかな?人間の認識って興味深いですね。

女帝の授業を聞いて、人って嘘じゃなくても言葉から何となく受ける印象に左右されるよなーって思ったので、短いコラムを書いてみました。

1番目の自己紹介や2番目の自己紹介は、相手にとって嘘の自己紹介になるのでしょうか?

執筆者 | 21/09/26 (日) | コラム


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