私の誕生日にまつわる黒歴史

あっちゃんがHRのおしゃべりタイムで、PROGRESSのメンバーの誕生日のお祝いをしてくれていることは、周知の事実です。
そして、たまたまタイミングが合わず、誕生日のお祝いをして貰えなかったメンバーが咽び泣く、という事態が起きていることも、大勢の皆さんがご存知だろうと思います。

私は過去に、これと似たような黒歴史がありますので、こちらでどうしてもそのことについて書きたくなりましたので、書かせて頂くことにしました。

20年以上前、私は英国のロック歌手のデヴィッド・ボウイさんの公式オンラインファンクラブである「ボウイネット」と呼ばれるウェブ・コミュニティーの有料会員でした。
そこで私はデヴィッドと直接掲示板やメールやチャットでお喋りできる機会を享受していました。

彼が2000年にお住まいのニューヨークでボウイネットのメンバーズオンリーのライブを行った時、世界中から会員が集まったのですが、私はその中でも純粋な観客として日本から参加した唯一の会員でした。デヴィッドはボウイネットの管理者を通して、私に彼のステージに立つことを依頼し、私はライブの後に彼のバックステージにも呼んで貰いました。

その後も数年間は、デヴィッドはボウイネットの会員との交流を続けていたのですが、ある日彼は、私の友人でもある米国人女性会員の誕生日に、彼の掲示板で彼女の誕生日を祝うスレッドで、彼女へのお祝いのメッセージを書き込みました。彼女はＩＴ関連に造詣が深く、デヴィッドの仕事にも携わっていたようでした。

他にも、デヴィッドは彼のアルバムカバーのデザインをしたアーティストの男性会員や、彼のバンドのメンバーの誕生日などへもお祝いのメッセージを書いたりしていたと記憶しています。

そしてある年、私の誕生日が巡ってきました。デヴィッドは私の誕生日のスレッドには、（当たり前ですが）お祝いのメッセージを書いてはくれませんでした。

私はそれを非常に気にして、「デヴィッドは私の誕生日を祝ってくれなかった」と掲示板に書き込んでしまいました。

何人かの優しい友達は、「祝って貰えたと思っておきなよ」と慰めてくれました。しかし、私のこの泣き言は、日本の２チャンネルのデヴィッドに関するスレッドに晒されることになりました。「エリはデヴィッドに『どうして誕生日を祝ってくれないのか』なんて言うイタい女」だと。

私は、デヴィッドのファンの間では悪名が高く、他にも２チャンネルでは色々誹謗中傷を書かれていました。

しばらくして、デヴィッドはある動画を公開しました。

それは、デヴィッドが「ハッピー・バースディ」とファンに語りかけている動画でした。

後で友人でもあり芸能関係者でもある方から伺ったのですが、この動画はある日本人のために作られた動画だったということでした。ほぼ間違いなく私のためだったのだと思います。

私はフェイスブックで大勢のボウイファンの友達がいるのですが、デヴィッドがこの世を去った後の今でも、毎年のようにこの動画のリンクをお祝いメッセージに貼り付けてくれる友達がいます。

今年も私の誕生日の10月15日が目前に迫っています。果たして私の誕生日はあっちゃんに祝って貰えるのかどうか分かりませんが、もし祝って貰えなくても、上記のようにイタい女としてどこかで晒されないように、身を処すことができる自分でありたいと思っています。