『犬に惚れられた男』第6回

執筆者 | 21/10/22 (金) | コラム

愛犬講座 第6回Unconditional Love =無条件の愛」 

犬の「Unconditional Love = 無条件の愛」についてもっと詳しくお伝えしましょう。

皆さんは、「犬の十戒(飼い主のための十戒)」を読まれたことがありますか?今日はその中の3つを選びましたので、声を出して読んで下さい

4. 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。貴方には     仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう、でも。。私には  貴方だけしかいないのです。

7. 私を叩く前に思い出して下さい、私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くこ とができる歯があるけれど私は貴方を噛まないように決めている事を。

10.最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい。「見ているのが 辛いから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言わないで 欲しいのです。貴方が側にいてくれるだけで、私にはどんなことでも安ら かに受け入れられます。そして。。。どうか忘れないで下さい。 私が貴方を愛していることを。 (作者不明)

どうですか? 犬の無条件の愛をなんとなく感じられましたか?

次は僕の教え犬の中の1匹とその飼い主との実話をお話ししましょう。彼女の名前はミスティー、愛犬の名前はトミーと言い、ほんの4年前にサウスアフリカから移住して来て、ここラグナウッズで旦那さんともう一匹の猫と楽しい生活を営んでいた矢先、

突然昨年の3月22日、医者から乳癌と宣告され、それもステージ4とのこと、これは死を宣告されたことと同じで??もう目の前が真っ暗で何もやる気が無くなり、人生すべてが嫌になった。その時彼女はトミーの顔を見た(マミー:まだ生きるチャンスはあるよ。

と言ってくれたのだ。その後 半年間化学療法が続き、毎日吐き気と戦いながら、髪の毛が抜け、ベッドから 起きられない日もあった。そして女として死よりもつらい両方の乳房切除の手術を行った。

そして、その後33日間の放射線治療、その辛さは表現できない。。しかし手術の後も私のベッドの側にいてくれたトミー、体が冷たい時彼の体温で暖めてくれたトミー、放射線治療が終わって車に帰って来ると、いつも笑顔で迎えてくれたトミー、ベッドから起きられない時に引っ張り起こしてくれたトミー、

朝、目が覚めると、トミーの顔を見ることで今日も生きている。。と感謝をして1日が始まるのだ。辛くても辛くてもトミーが毎日支えてくれたお陰でこの1年間生きられた。 今は、髪の毛もはえて来て、力も出て来て、普通に歩けるようにもなった。

そしてミスティーとトミーがついに先月1月30日我々のパック ウオークに1年ぶりに戻って来たのだ。 これが愛犬の持つ飼い主に対する無条件の愛なのだ。僕はミスティーからこの手紙を貰い、何度も涙を流しながら読ませてもらい、

犬の無条件の愛の尊さ、いつも変わらい素晴らしさを心から学ばせてもらった。   

                   Alex Tamaki / Certified Professional Dog Trainer      

 AKC Canine Good Citizen Evaluator & Judge

                 カリフォルニア州公認プロ・ドッグトレーナー

    

執筆者 | 21/10/22 (金) | コラム


67 ビュー
4いいね!
読み込み中...