飲食人の僕が感じた「食のカールフォンリンネ」とは

執筆者 | 21/10/22 (金) | コラム

「食のカールフォンリンネ」とは

皆さまはじめまして。

2021年2月入会の伊藤俊一と申します。

初めてのコラムで拙い文章ですが、どうぞよろしくお願い致します。

 

本日10月22日のHRにて、あっちゃんが「食のカールフォンリンネ」「食を通じて社会貢献」という話しをされていました。

その話を聞いて、25年間飲食業に携わってきた自身の思いの共通項を考察してみたいと思います。

 

自身の仕事

高校を卒業してからずっと飲食業に身を置き、今年で25年目。現在43歳。30歳の時に独立をして、現在東京都港区に20席程の店を2店舗経営しております。

立地はいわゆる「オフィス街」。平日の集客が主ですが、リモートワークが普及した今、街そのものの人口が激減。その影響は当然お客さんの数にも直結しますが、テナント賃料や人件費は変わらず発生し続けています。

ただ実店舗でお客さんを待つだけでは先が見込めない中、新たに特別な認可を取得し、昨年末から一部商品のネット販売をスタートさせました。

 

現状の仕事と生活

僕自身5歳と0歳の娘がいる妻帯者ですが、コロナ禍は家で家族と食卓を囲む機会がとても増えました。

時には自店の商品を買って帰り、食卓に並べることもありましたが、妻は「子供に安心して食べさせられるものがあると助かる」と毎回喜んでくれました。

この体験から、多くの家庭で食事のバリエーションに対する需要が高まっていると認識しました。そして美味しさはもちろん、安心安全で使い勝手が良いものが特に重宝されているとも感じました。

そんな中、今まで店舗で提供していたものの味はキープしつつ、安心安全な食材を見直し、使い勝手の良いものにリニューアルしたのが今ある「肉みそ」でした。

名も無き小さな店の商品ながら、交友関係も含みますが今まで500個ほど販売しています。中には再購入者や手土産に選んでくれる方もいて、手前味噌ですが色んな方に喜んでもらってます。(肉みそなだけにねw)

 

現状の課題

安心安全を追求した結果、国産素材・有機・無添加などを念頭に入れ、現実的な範囲で体に良いものが出来た自負はありますが、賞味期限は要冷蔵で2ヶ月が妥当ということになりました。(外部の検査機関調べ)

商品はいつ何個売れるかわからないので、現状は受注生産に近い形で製造しています。

食品としては決して短期ではありませんが、物販品としては使い勝手があまり良くありません。

そこで数ヶ月前から常温で長期保存が可能な瓶や缶詰め、レトルト加工の業者さんへ製造委託を進めていました。

実際は色々と難しい問題もあるのですが、ようやく商品化できそうな段階になったタイミングで、本日のHR「食プロジェクト」の話しでした。

 

僕にできること。これからしたいこと。

現状の「肉みそ」は味はもちろん、親が安心して子供に与えられる「食べ物」としての品質を既に持っています。

僕がこれからしたいことは、それをより手軽に届けるための「常温で長期保存化」です。

今の僕には「生産者を救う」とか「社会貢献」などはまだまだフェーズが違う気がしていて、正直「やりたい事」という感じではありませんが、もし僕にも「できる事」があるのなら、楽しんで継続可能なことはやってみたいです。

直近であっちゃんが「やりたい事」と僕がマッチングするかはわかりませんが、いつか僕も等身大の気持ちで「社会貢献」と思える日が来るのだろうか。その日までは自分と大事な家族と仲間を応援し、支えていける力を磨いていこうと思います。

最後までご購読ありがとうございました。

 


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