どうも中村直樹(ノバ)と申します。
ここ半年、予防栄養学にどっぷりはまり毎日2時間以上勉強しています。
特に最近学びが深かったのがビタミンK2について。
これは万病を予防できるポテンシャルを秘めているのではないかと思えるほどの栄養素でした。
今まで知られていたビタミンK
私も医療従事者の端くれですので、ビタミンKが血液凝固に関する栄養素だということは知っていました。
また、植物から多く摂取できて、緑黄色野菜を摂っていれば大丈夫だよね!と思っていました。
でもなぜか納豆に多く含まれていて、なんだか骨に良いんだというのをここ最近耳にするようになってきました。
「骨と言えばビタミンDでしょ!日光に当たってれば大丈夫じゃん!」
「ビタミンKはそれに近い働きもあるのかな?へぇ、そっか。」
そんな感じで捉えており、完全にビタミンKを侮っていました。
皆さんもそうじゃないですか?
驚くべきビタミンK2の働き
実はビタミンKには植物性のビタミンK1と動物性のビタミンK2の2種類があります。
これまでよく知られていたのはビタミンK1の働きで、ビタミンK2の存在が明らかになったのはここ最近だそうです。
研究もごっちゃにされていたので血液凝固も骨を丈夫にするのも一緒くたに「ビタミンK」とされていました。
実は全く働きが異なり、ビタミンK2には生活習慣病を予防する凄まじいポテンシャルを持っていることが分かりました。
ビタミンK1はフィロキノンという物質で、血液凝固に関係しています。
そしてビタミンK2はメナキノンという物質で、再石灰化により骨を丈夫にする機能もあるんだよ!とビタミンKの名声を高めてくれた物質です。
それだけではありません。
なんと動脈硬化を予防して、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な循環器障害を予防してくれるんです。
これは多くの生活習慣病を予防できる素晴らしい効果です。
動脈硬化を予防できるのは動脈にあるカルシウムの沈着(カルシウムプラーク)を抑制するためです。
ここで、骨の再石灰化とカルシウムプラークの除去というのは矛盾があるのでは?と思うかもしれません。
実はここがビタミンK2のすごいところなんです。
ビタミンK2はカルシウムを本来あるべきところに運んでくれるのです。
つまり、動脈にはカルシウムは絶対に沈着させたくないので除去してくれて、骨や歯にはカルシウムが必要不可欠なので運んでくれるのです。
逆にビタミンK2がないとカルシウムやビタミンDは血中カルシウム濃度を高めてしまい動脈を固くする原因ともなるのです。
もちろんカルシウムもビタミンDも健康には不可欠な存在なのですが、ビタミンK2があって初めてヒーローのような存在になれるのです。
ビタミンK2を摂取するなら納豆一択
ビタミンK1のフィロキノンは光合成に必要な物質で、緑黄色野菜から簡単に摂取することができます。
一方、ビタミンK2のメナキノンは植物からは摂ることができず、納豆や卵、グラスフェッドビーフ(牧草牛)から摂ることができます。
牧草を食べている牛などは体内でフィロキノンをメナキノンに変換する能力を持っています。
人間はというと、残念ながらこの能力を持っておらず、腸内細菌叢がわずかに産生する程度とのことでした。
そのため、動物が体内で作ったメナキノンを摂取するということが重要となるわけです。
ここで、問題が発生しました。
実はあのおいしい和牛は牧草を餌にしておらず、霜降りを作るために穀物を餌にしています。
つまり和牛にはメナキノンが少ないのです。
ちなみに牧草を餌にしている牛をグラスフェッドビーフ、穀物を餌にしている牛をグレインフェッドビーフと言います。
グレインフェッドビーフよりもグラスフェッドビーフの方が圧倒的にメナキノン含有量が多いんです。
特に脂肪に(ビタミンKは脂溶性ビタミン)。
でもご安心ください。
日本人で良かった。
我々のご先祖様がたまたま救世主を開発してくださいました。
それは『納豆』です。
納豆菌はメナキノンを大量に産生してくれるそうです。
グラスフェッドビーフの脂肪と比較しても桁違いに多いそうです。
納豆は言わずと知れたスーパーフードです。
みのもんたさんがテレビで話して品切れが続いたあの納豆です。
納豆が圧倒的なビタミンK2含有量という形で再び脚光を浴びる日がきました。
YouTubeではここまでテンションを高くすることができませんでしたが、ビタミンK2になぜそんな機能があるのかを少し話していますので是非ご覧ください。
血液凝固だけじゃない!知られざるビタミンKの効果 カルシウムを本来あるべきところに届け骨粗鬆症も動脈硬化もいっぺんに予防できるし妊活にもおすすめ
最後に
最後までお読み頂きありがとうございました。
ビタミンK2についても他の栄養素同様、まだまだ研究が進んでいます。
私もまだまだ勉強中ですので、こちらでどんどんアウトプットしていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。
皆様のご健康を切に願っております。
お体をお大事になさってください。