違和感の正体

執筆者 | 21/11/02 (火) | コラム

この違和感はなんだろう。

この違和感の正体はどこに潜んでいるだろうか。

まぁ、別に違和感の正体なんぞ突き止めなくても生活にはなんら支障はない。

けど、正体を知りたいなぁと思ったのは最近の廊下での言論を見たから。

ここで記すのは、別に僕はある事案に対してこう思うとかああ思っているとかそういうことを書きたいのではなく、もっと抽象的というか。

言葉の中身というよりかは、「言葉」の持つ意味というか強さというか。

そんなふにゃふにゃした、自分でもようわからんことに関して。

自分の頭の中でぐるぐる回っていて、いつまで経っても頭の中にまとわりついているので、それをただダダ漏れにすることでデトックスしたいという所存なのであります。

要は「ただの戯言」なのです。

さて、、、

「言葉」というものを取り扱うのは簡単であるけど、難しいものである。

簡単である理由は、知っている言葉をただ書いたり発声したりするだけでいいから。

難しい理由は、「言葉にはそれ自体の意味以上の意味を持つ場合があるから」。

つまり言葉の中身にも意味があるけど、その発言をしたこと自体によって発生する意味がある。

例えば、中田さんが「今回の選挙でおすすめの政党はA党です!」とYouTube大学で発言したとする。

言葉の意味としては「中田さんは今回A党推し」というだけ。しかし、その発言をしたことで「みんなA党に投票してね」というプロモーションと捉えられたり、「中田さんはこういう思想の持ち主なんだ」という判断につながったりする。

(有名無名に関わらず)ある立場の人が発言するということは、自分のスタンスだったり、ある事柄に対する自分の関心度の高さだったりを表現することが出来るということだと思う。

「発言する」という行為は「自分を表現すること」に直結する。

しかし、「発言する」という行為をすれば、必ずしも他者の関心を惹きつけられるわけではない。

そう、言葉とは「自分を表現するツール」というだけであり、それ自体だけで「相手に影響を与えるツール」にはなり得ないと思う。

「言葉には力がある」と信じて発言しても、他者には思っていた以上に響かないのだ。

他者に影響を及ぼしたいと真剣に願うなら、言葉に力を持たせるよりも、相手が乗っかりやすいレールを敷くことを求められるのだと思う。言い換えれば、ストーリー性を持たせるというか。

みんなの関心事やその順番は十人十色。自分の中ではNO.1の関心事も、違う人の中では100番目くらいの関心事ということはザラにあると思う。

「そのテンション感の差は常に冷静に感じておかないといけない」

PROGRESSの人たちって本当に優しい。

だから廊下も優しい言葉で溢れている。純粋に凄いなと思う。

ただそれ故に、テンション感の差は見誤りやすい気がしている。

例えば、僕は気象を専門にやっている人間だし「地球温暖化」に関して、まぁ、多少は詳しいから、それに関して何かコメントすれば、「温暖化問題はどうにかしないとね」とか「みんなで考えていかないとね」というコメントをくれるかもしれない(ただし、廊下で最近まともに活動してないからコメントなしの可能性が高いことには目を瞑る←)

しかし、実際にPROGRESS内で「みんなで一緒に考えていこう!」って旗振りをしてみたらどれだけ集まるのか。たぶん、集まらない。

だって、ぶっちゃけ「地球温暖化」って概念デカすぎるしよくわからんことも多々あるし、考えるの大変でしょう。

それに回す労力があるなら自分の周りで起きていることに対処したり、それこそ自分の中で関心事NO.1のことに労力を費やすと思う。

まぁ、その結果が今の世界なわけだけど。

しかし、これは世界のみんなの責任というよりも、世界の政治的リーダーだったり科学者だったりがレールを敷くのを失敗していることの方が大きいと思う。

なんでレールを敷くのを失敗しているかといえば、「テンション感の差」を冷静に見積れてないからだと思う。

その差を「言葉の力」だけでなんとかしようとしても難しいと思うのだ。

—-

この世界には言葉がたくさん溢れている。

言葉の数だけ自己表現の豊かさを感じる。

だけど言葉だけで出来ることには限界がある。

その限界点を見積もることはとても大事なことだと思うのです。

自分の中での違和感は、その限界点の他者との差、その間に生じた認識のずれ。

それによって生じたものなんだなと、「あくまで個人的に」腑に落ちた点なのでございます。

凄く凄く抽象的な話になった気がするけど、冒頭で「抽象的な話をする」と明記した気がするので、まぁいいか。

次はもっと楽しいコラムを書きたいな。題材何も考えてないけど苦笑

希望があればコメント欄に残してもらえると助かります!

ではでは

執筆者 | 21/11/02 (火) | コラム


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