会社員である未来が会社員の正義(情報の取捨選択)

執筆者 | 21/11/05 (金) | コラム

こんにちは。

私は現在退職を会社に伝えて10月いっぱいまで、辞める準備をしてきました。
退職を伝えてから2ヶ月半出社して、今は有給消化に入っています。

その2ヶ月半出社している時に「退職後はどうするの?」といった声を掛けられるわけですが、とても違和感を感じました。

違和感は、かならず「次の就職先はどこにするのか?」と質問されることです。

どこがおかしいの? 
と思われる方もいらっしゃると思いますが、私はフリーランスで生計を立てていきたいと考えています。

つまり、会社に雇われる道は選ぶつもりがありません。
現時点ではありますが。
その視点で話を聞いていると、雇われること前提で進む話に違和感があったという話です。

きっと、まだしばらくの間、会社を退職しようとする人は同じ状況に身を置くことになると思いますので、退職を伝えてからの会話で印象に残ったことをお伝えしたいと思います。

フリーランスを目指しているとは言いにくい

大学卒業後、今の会社に入社して15年働いてきました。
現在39歳のため、来年には40歳です。

この年齢で、会社を辞める。
しかも、再就職する先を決めていない。

こう聞いたら、
 「大丈夫なのこの人」
 「ちゃんと生きていけるんだろうか?」

そう思われるだろうなという空気を感じていました。

退職後のプライバシーに関して、真っ正直に話す必要もないと個人的には考えているので、フリーランスでやっていきたいとは言っていません。

とはいえ「いい就職先を見つけたいと思います」とは言いたくないかなぁという心境もあって……

なので、はぐらかしはしましたが「就職したい」と言うセリフは一切言いませんでした。

具体的には、

◆上役「退職後はどうするんだ?」
私「何をするかは決めていません。ただ、自分でいろいろ考えて物を作るとか、アイディアを活かせる仕事をしたいと考えています」
上役「そうか、今から新しく勉強しなおすのは大変だろうが、いい就職先に採用してもらえるといいな」

◆同僚「転職先は探してるの?」
私「いや、転職活動は一切してないよ、当面する気はないかなぁ」
同僚「まぁ、15年働いてたわけだし暫くは休んでもいいかもね」

◆上司「退職後の就職先はどこにするか決めてるのか?」
私「いえ、決めてません。少なくとも1年は就活はしないつもりです」
上司「まぁ、一年くらいなら休むのもいいが、長く休むと採用担当者に選んでもらいにくくなるから早めに就活はしたほうがいいぞ」

◆上司「まだ、就職先決めてないって聞いたがどうするんだ?」
私「あー、まぁ、しっかり自分の生活を支えられるようにお金は稼げるようにしたいと思っています」
上司「そうか、将来のことを考えるなら派遣社員はやめたほうがいいぞ、きちんと正社員で採用してくれるところにしておきなさい」

うーん、ビミョーにかみ合っていないはずなんですけどね。
自然と、「転職先の会社」をどこにするかというテーマで会話が進んでいました。
これ、主語を省略できる日本語じゃなかったらできなそうな会話ですね。

心配してくれている相手を適当にあしらうような態度はどうかという見方もあると思います。ただ、相手の立場での正しい選択を伝えているだけで、「私」を見ての言葉とは感じられなかったんですよね。それなら、忠告として受け取らせてもらっておけばそれでいいかなと……。

もちろん、自分ではぐらかしているのでわかってほしいとか思わないのですが、
 「もっと、自分のアイディアを活かせる働き方をしたい」
 「当面就職するつもりはない」
 「お金はちゃんと稼げるようになろうと思っている」

これは、基本誰に聞かれても素直に答えていたので、誰かしらフリーランスとか、起業するとか別の選択肢を考えているのかと指摘があってもよさそうだけどなぁと思っていました。
空気読んで指摘しないでくれてる感じでもなかったんですよね。

どうも、会社員、いえ正社員といったほうが適切かもしれませんね。正社員という安定した人生から外れてしまった自分が、元の正社員の道に戻ってこれるといいね。という空気。

人は見たいものしか見ない。
よく聞く話です。
多くの会社員は会社員である人生が正しいという情報を見て生活しているんでしょうね。

そして、退職を決めた私は、YouTube大学や、リベラルアーツ大学他、ネットサイトでフリーランスや起業家が発信している情報を通して、会社員であることのリスクばかりを見ていました。

会社内で見聞きする情報と、私生活で私が収集する情報があまりにも真逆。
こんなにも人は、意思によって情報にフィルターをかけてしまうものなんですね。

私自身、気を付けないとと思う反面、ちょっとだけ、日本の会社員に対する教育は完璧すぎじゃないだろうかと思ってしまいました。

自分の力でお金を稼ぐ大変さ

会社でお金を稼げているのは、会社に信用があるからです。

会社員というレッテルを剝がされてしまったとき、自分に残る信用はありません。
製造業で働いてきた私は、他業種に持ち運びできるスキルもあまり会社で身に着けてはきませんでした。

1円も自分の信用で稼いだことがない40歳がフリーランスで生計を立てていくのは大変なことです。
だからこそ、多くの人がこの道を避けるわけですしね。

大変であることを、そこそこ認識したうえで退職を決めたので焦らずコツコツ行動を継続していこうと思います。

とはいえ、当面は稼ぐことにあまり意識を向けずに好きなことをしようと思っています。
せっかく、もう二度と訪れないと思っていた夏休みのようなもの。

自分の興味のあることを取り合えずやってみて、何が得意か? どんなことなら継続できそうか? どんな価値を生み出せるのか?
試してみようと思います。

考えることは好きなんです。
その割に、自分の人生について考えることはサボってきた気がしているので、夏休みの自由研究テーマにして取り組もうかと。

まぁ、そんなこと言ってると、最後の一週間になるまで取り組まなそうですけどね?

執筆者 | 21/11/05 (金) | コラム


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