僕が見落としていたCVLの本当の価値

執筆者 | 21/12/16 (木) | コラム

2021年2月入会、たにぐちきよたです。

この度、CVL春夏コレクションの着用イメージモデルとして撮影に参加させていただきました。ひと足先に新作に触れられる喜びはさることながら、それ以上に感動したのはCVLチームの圧倒的な熱量。それを間近で見ることができたのは本当に幸運でした。とはいえ恥ずかしながら着用写真をあまり撮れておらず、他のモデルの皆さんのように詳細なアイテムレビューができなくて恐縮なのですが、僕なりに感じたことを書いてみました。参考になれば幸いです。

着用イメージ配信はこちら 

 

◼️”誰にでも着られる”を可能にするもの

撮影の間の昼休憩。テーブルを囲んでみんなでランチを食べていたときに村松さんが仰っていた言葉がとても印象に残っています。

「誰にでも着られるお洋服というのは意外と難しいんです。平均的な男性の体格に合わせると、女性は着られなくなってしまうし、その逆も。かといってメンズとレディースでサイズを分けると複雑になって、原価も跳ね上がってしまう。全てを統合しようと思ったら、SサイズとMサイズ、MサイズとLサイズ、あるいはLサイズとXLサイズの丈差を大きく広げて、かつ体型差に配慮して余裕のあるシルエットにしなければならないんです。流行りだからというよりも、あらゆる方に楽しんでいただくために、色々織り込んだ結果として、ビッグシルエットになっています。」

僕は今までそれほどファッションにこだわりがあるタイプじゃなくて、どちらかというとトレンドを少し遅れて追いかけていくタイプ。なんとなく大きめが流行ってるからCVLも全部ゆったりしてるんだな〜ぐらいにしか考えていませんでした。

でも違いました。

“あらゆる身長・体型・性別に照準を合わせるための”、ビッグシルエット。今回販売されるリネンジャケットも、一般的なジャケットと比べて横の幅がかなり広くなっていて、ボックスシルエットで設計されています。これも、わずかS・M・Lのわずか3サイズであらゆるニーズを満たすための離れ業です。

その上で単なる”大きい服”で終わらないんです。ニットセーターの精緻な網目やフーディの美しい立ち姿、グレイッシュブルーの何色にも馴染むのに静かに主張するバランス感。僕のようなファッション素人にもわかる”ひと味違う感”が、全アイテム、全カラーに魔法のように施されていました。それもあくまで誰にでも着られる工夫の上に、上品な遊び心が散りばめられている。この両立を可能にしているのは、デザイナー村松さんの技術と、その根幹にある優しさに他なりません。

 


◼️本気の仕事の集大成

お洋服の細かな魅力を伝えるのがディテール写真。

「コートの胸のジップのサイズ感はこれぐらいだよ」

「ブラウスは少し透ける素材になってるよ」

というような、”痒いところに手が届く”写真でもあります。

この撮影が非常に凝られていました。

と言っても僕はただ立っているだけでしたが、とにかく伝わりやすいように、光量を調節して、角度や距離感を変えて、少しのシワがあればアイロンをかけて、納得の仕上がりになるまで何度も撮り直します。意外に思われるかも知れませんが、全体写真と比べて時間と手間が何倍にもかけられていました。

ECサイトでお洋服のディテールまで見られるのって当たり前じゃないんです。実際、無くても成り立つものなんです。

でも、細部にわたるまですべてをお見せしたい。せっかくご購入いただいたお客様に後悔してほしくないから。

撮影当日のスケジュールは少し押していましたが、それでも撮れるものは全て撮っておこうという意気込みで、ほとんど休みなく撮影を続ける姿勢に、感動しきりでした。

※今回はモデル兼撮影サポートスタッフとして招集されていましたが、あまり何もできずにチームの皆さんの熱量にただ圧倒されてしまっていたのは少し心残りではあります(笑)

そんなCVLチームの想いが詰まったディテール写真。ぜひ購入前に一度ご確認ください。

PROGRESS内で自由に使用できるECサイト用写真はこちら

 


◼️みんなで選ぶ、みんなで着る、その楽しさ

14日の「CVL2022春夏コレクション作戦会議」配信、皆さんはご覧になりましたか。

実際に試着させていただいたからこそ何もかも欲しくなって、中々決められずにいた僕にとってドンピシャな配信でしたが、そんな個人的な事情はもとより、幸せに包まれる時間でした。

普段お洋服を買うとき、一人で永遠に悩み抜くか、友達と互いに遠慮しながら体力を消耗するか、そのどちらかだったように記憶しています。なんだか気疲れして、結果として欲しいのか欲しくないのかよく分からないものを買ってしまう。そんなイメージでした。

でもCVLは違いました。価値観が近い仲間と、発売前に感想を共有しながら、自分に合うものをじっくり選べる。

「〜さんはあれとこれが似合いそう」

「〜くんの身長ならこのサイズかな」

「〜さんがそれ着てるの想像できる!」

みたいなことを言い合いながら選べる時間って今まで無かったんです。

お洋服の選び方や実際のサイズ感については、さかきばらまさみさん榊原美幸さんのコラムが丁寧に伝えてくださっているので、ぜひご一読をおすすめします。

最近「CVL撮影会」のようなイベントも各所で開催されていますね。

オンラインで顔と名前を知っていても、オフラインで会うのって結構勇気が要りませんか。僕も入会してから半年ぐらいは、誰とも会わずにひっそり楽しんでいました。オンラインで既に成り立っているからこそ、オフラインで会って何をしたらいいか分からないというところがあったのかもしれません。

その点CVLはキッカケとして革命的でした。これまでもHRやTV配信など共通のトピックは存在していましたが、目に見える共通言語として、”みんなで着られるもの”というのはもう最強なんです。”お揃い”が通用するのはカップルかディズニーランドかハロウィンぐらいのものだろうと勝手に決めつけていましたが、そんな偏見も吹き飛びました。

お揃い、最高ですね。

毎年CVLの黒コートを羽織るたびに、メンバーさんと集まった宝物のような記憶が蘇るのでしょうか。

 


◼️僕が見落としていたCVLの本当の価値

数日前に初めて価格が発表されたときは、経済的にそれほど余裕がない立場なのもあって、一度足を止めて考えてしまいました。お洋服の質が良いのも、日本製で受注生産でサステナブルな生産過程を経て作られているのも、全部聞いていた上で、どうしたら良いか分からなくなりました。価格のことで悩む自分を情けなくも思いました。

そこから実際に撮影の現場を見させていただいて、お洋服に触れて、何を買うか悩んで、相談して、色々考えてみて。僕が見落としていたのは、

”誰にでも着られる”を圧倒的な完成度でデザインされた村松さんの優しさと、

手間と時間をかけてそれぞれの仕事に全力を尽くされたCVLチームの想いと、

PROGRESSメンバーと一緒に選んで買って集まれるかけがえのない時間なんだと気付かされました。

それらは紛れもない付加価値で、購入したい理由になり得るものでした。経済事情に変わりはないし、相変わらずファッションには疎いし、アパレル業界の課題についてもまだまだ不勉強だけど、無理をするわけではなく納得して、心から買いたいと思えるようになりました。何かモノやサービスを購入するときに、機能だけでなく、本質的な”情緒的価値”を初めて考えたかも知れません。

 

皆さんはいかがでしょうか。もちろん価値を感じる基準は人それぞれ異なりますから、普段買い物をする時と比べて何やら楽しみ方が上乗せされていそうだ、ぐらいの認識を共有できれば幸いです。

ありきたりな言葉になりますが、このような素晴らしい機会を頂いて、本当にありがとうございました。これからも応援させてください。

 


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執筆者 | 21/12/16 (木) | コラム


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