門戸さんの
皆のオンラインサロンの口コミからわかること
が題材として面白い。
皆のオンラインサロンというサロンの口コミを投稿するサイトがありまして、
一時期「みんな口コミ書こう」的なムーブメントがあったときに星5がバーっと並んで、その後ぼちぼち星1の口コミもちらほらあって、という感じ。
門戸さんがその口コミの内容をバーっとまとめてくれている。
一番コアな所は、プログレスを楽しめる人間は以下の4種類に分けられるという点(以下引用)
・経済的余裕がある人
・時間的に余裕がある人
・地理的に恵まれている人(シンガポール、首都圏)
・その他(あっちゃん推し、信頼を得た古株メンバー)
ちなみにプログレスを楽しめない人はこの逆、ということだ。
シンプルかつ、そうだな~という感じなのだが、
門戸さんはデータ集め変態であり、データの活用、考察という点にあまり関心がないので
改善案にはどう見ても芯が入っていない。
多分、データを集める過程とそれを並べるときに快感を得るタイプの変態なのでしょう。
知らんけど。
なので、僕がデータ集め以降の考察を勝手にしようと思う。
ちなみに、昔僕は全く同じ考察に至っており
その時は、【貴族的な人】と【フラーシア的な人】だけが最終的に残るという表現をしていた。
ちなみに今の考えとしては、【貴族】か【いい人】そして、【見えない人】この三種類が残っていくのだろうな、と考えている。
【貴族】か【いい人】というのは突き詰めると
・積極的でポジティブな人
・消極的でポジティブな人
に分類される。積極的でポジティブな人が金銭的に余裕があるのは、僕もよく感じている。
経済状況と精神的な豊かさはどうしてもリンクしてしまうんだと思う。
・積極的でネガティブな人
・消極的でネガティブな人
は、【声のでかい厄介者】と【咽び泣き勢】だろうか?
まぁ僕はあんまり咽び泣き勢というラベリングは好きじゃないのだが、よく使う言葉としてはその辺だろう。
そして、本稿で扱いたいテーマはこのどれでもない【見えない人】である。
さて、今回の門戸さんのデータは「口コミデータ」である。
口コミデータというのは「口コミを書ける人」の声だけが表層化したものである。
「書ける人」というのは、いい口コミを書く人だろうが、悪い口コミを書く人だろうが、とりあえず「書ける人」ではある。
問題意識というか、自意識というか、とにかく【意識のある人】なのだ。
意識のある人は、今現在の自分の地点から見える、場所やモノゴトを評価、表現できる人だ。とにかく主観は自己であり。自分のポジションから見える景色を評価する。
こういう人たちのレビューの面白い点は、「良いものも、悪いものも平等に評価している人がほとんどいない」という点だ。
つまり、悪い評価をする人たちのレビュー履歴などを見ると、どの評価も星評価が低いものであり、良い評価をする人のレビュー履歴は全部★5だということだ。
もし気が向いたら食べログのレビュアーの履歴を見てみて欲しい。面白いぐらいにポジティブ評価派とネガティブ評価派がいる。
それを踏まえて、僕の意見だが。
全ての口コミは無意味である。
人口数、そして星数の平均収束数だけが意味を持つと思っている。
なぜ口コミに意味が無いかというと、ポジティブな意見もネガティブな意見も同じものを両側の側面から見ているだけで、結局その人がどこに立っているのか?という部分に依存した情報だからだ。
例えば
・首都圏エリアに住んでる人しか楽しめない!!
・仲の良い人とオフ会するのが楽しい!
上記の意見は全く同じ事柄のコインの裏表である。
だから、ネガティブな意見に対して改善案を出すこと自体がナンセンスだ。
コンプレックスとはアイデンティティなのだ。
【貴族】【いい人】【厄介者】【咽び泣き勢】
このどの角度からの意見もサービスの改善を考える際には無意味なのではないか、と僕は考えている。
どれも主観的な意見だからだ。
それはたとえポジティブな意見だったとしても無意味だ。
これは、Youtubeなどをしてて思うが「もっとこうして欲しい!」という意見を鵜呑みにしてそれをそのまま取り入れたら、誰も見ないということがよくある。
見んのかい!あんたらが欲しいって言ったから撮ったのに見んのかい!
唯一参考にしていいのは、「音が聞こえづらい」とか「トイレが汚い」とか
そういう客観的な意見。データだ。
どのサービスでも最もボリュームが大きいのは【見えない人】である。
そう、【意見すら無い、見えない人】これが最も重要なのだ。この見えない人の満足度を上げることこそが最も重要であり、そのために口コミ意見は全く参考にならない!
いや、正確には参考にはしてもいいが、様々な口コミの意見を踏まえて、自分で考えて、マーケティング設計をした上で改善をしなければならないのだ。
例えばオンラインサロンであればKPI(一番重視すべき数字)は会員数。Youtubeなら再生回数だろう。客観的な指標だけが自分を導いてくれる。
サロンなら【加入数】【離脱数】【平均継続日数】などの指標だけを参考にすべきだろう。
これらがKPIとして設定すべき数値である。
例えばプログレスの場合、メインコンテンツは朝のHRである。
明確にHRの内容と上記KPIはリンクしているはずだから、【離脱数が多い日のHR】は特定ができる。
口コミの意見よりも見えない人たちの流動の方が参考になる。
もし、そのHRの内容や体調がわかったならば
対策として、離脱数が多い日のHRのような内容になりそうだったり、体調が悪かったならば、生配信ではなくテキストコンテンツに切り替える等の対策があるだろう。
題材として、サロンを扱ったがあくまで一例として受け止めて欲しい。
その上で、もし【積極的でポジティブな人】が
何かをしたいのであれば、【見えない人】たちが参加しやすく、楽しめるような仕組みや遊びを考え、作ってしまえばいい。
自分だけで実装できないのであれば、周りを巻き込んでもいい。
そして、ただ【見えない人】になって居続けるのもいい。
もし、見られる側になりたいのなら配信やコラムをしてもいい。
ただ、多くの人はマーケティングが甘すぎる。厳しい意見かもしれないけど、【舞台には上がっているが、誰の目にも入ってない人】が多いのもまた事実だ。
自分を変えたいなら重視すべきは数字。つまり、視聴数。コメント数ではない。
見える人だけを見てはいけない。見えない人を見つめ、彼らに届けるのがマーケティングなのだ。
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