2021年8月入会の大島ノアです。
初コラムです。
2022年2月22日 猫の日に、これから書くのは、私の飼い猫レオにゃが教えてくれた「ありのまま」が、わたしの人生をちょっと変えてくれた話です。
保護猫レオにゃとの出会い
私が保護猫のレオにゃと暮らすようになってから、6年目になりました。
レオにゃと暮らし始めたのは、残業が多かった会社員の仕事を辞め、ヨガ講師として独立した頃でした。
当時独身で一人暮らしだった私は、辛辣な友人に「独身で猫飼ったら、もう結婚はないね」と言われましたが、それでいいと思っていました。
猫と一緒に生きていきます!
という気持ちで譲渡会を何回か見に行き、「この子に決めます!」と引き受けたのがレオにゃでした。
「この子は人間大好きで猫嫌い。一頭飼いでお願いします!」
と言われたその子は、
うちに着いた途端、くんくんとお部屋を嗅いで周り、カリカリも食べ、保護猫団体の方もびっくりするほどリラックスしていました。
かわいいなぁ……?
私は初日からレオにゃの虜でした。
しかし夜になって、レオにゃとの暮らしの大変さの片鱗が現れ始めました!
(ちなみに、これから書くのは「レオにゃとの」ということで、猫すべてが大変なのではありません!個体差があるので、これから猫を飼おうとしている方は、どうぞ先入観を持たずにお読みください。)
レオにゃの恐るべき戦法
初日の夜中、完全に眠った私を「にゃーにゃー」と起こしてくるレオにゃの声が聞こえました。
起きないでいると私の顔を肉球でパチパチ叩いて起こしてきます。
はじめは目を覚まして声をかけた私でしたが、二度、三度と繰り返されると眠さに負けて起きなくなりました。すると…
シャーーーー
という音が聞こえ、お腹の上が生暖かく…!
レオにゃはオシッコで起こす戦法の持ち主だったのです(汗)!
さすがに飛び起き、濡れた掛け布団をはぎ、夜中でしたが洗濯機にかけました。
「寂しいんだろうな」と思い、その日は寛容でいました。
ところが、次の日も、また次の日もオシッコ戦法は続いたのでした。
毎晩何かしらを洗濯する日々。
寝不足が続き「猫を飼うってこんなに大変なんだね。会社員じゃなくてよかった」と変な安心の仕方をしたものです。
ネットなどで調べながら解決策を図りましたが、約1週間、夜中のオシッコは続きました。
その頻度は少しずつ落ちてきましたが、断続的にオシッコ戦法は続いたので、しまいにはもう飛び起きることもなくなり…、
オシッコしたければすればいいさ…と、おおらかな気持ちで、お腹の上に染み渡るあったかい液体の感覚を見守れるようになりました(笑)
チェンジしますか?
アニマルコミュケーターさんに来てもらってトイレの質を改善したり、ホメオパシーのレメディを飲ませたりしましたが、なかなか完全ストップにはなりせんでした。
保護猫は、慣れるまでの様子を見るために約1ヶ月ほどのトライアル期間が設けられることが多いですが、気づくとトライアルで3ヶ月経っていました。
団体の方に事情を話すと
「うーん、そういう例は過去になかったんですが、大好きアピールなのかもしれませんね」
「もし大変だったら…チェンジしますか?」
というご提案が。
でも、そこで私が思ったのは
「ここでレオにゃを手放したら、次に暮らす方が同じ思いで手放すかもしれない。
どんなに大変でも、この子と暮らさない選択肢はもはやない」
ということ。
そして、そんな自分に返ってきた答えは、
「オシッコしても、夜中に叩き起こしても、一緒に暮らそうと思う人はいる」
つまり、
「迷惑かけまくっても愛してくれる人はいる」
ってことでした。
レオにゃが解いてくれた呪い
当時の私は完璧主義で、人に弱さを見せられないところがありました。
レオにゃと暮らす前に付き合っていた人とお別れすることになったのも、気を遣いすぎて自分らしさを出すことができず、疲れてしまったから。
そんな呪いをかけられたような私に、「ありのままでも愛してくれる人がいるから大丈夫」と教えてくれたのがレオにゃでした。
ちょうどレオにゃを正式譲渡する頃、友達の紹介で現在の夫である人と出会いました。
どんなにオシッコしても一緒にいてくれる人はいる
そんな「ありのまま」が、頭での理解だけでなく、すとんと腑に落ちたのか…、気楽に彼と接することができるようになり、さらには結婚することになり、また人生が変わりました。
その当時の年齢は46歳。
お子さんがいる方はこんな感覚を早く実感されるのかもしれませんし、解放的な方には理解しがたい感覚かもしれません。
腑に落ちるまで長くかかったありのままですが、レオにゃによって呪い?!が解けたのでした。
そのための荒行だったんだなぁ…と感謝しています。(今はオシッコ戦法は完全に封印しています。)
しかし、こんな荒行を試されると猫との暮らしを諦めてしまう方もいるのかもしれません。こうしてまた保護猫が増えないように、保護猫活動を自分のライフワークにしようと思ったのもこの経験がきっかけでした。
そんなお話でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
noa