こんにちは!キャシーです。
今日は3月3日ということで、桃の節句について書きます。
意外と知られていない事実もあるかもしれません。
お時間ありましたら是非ご覧ください!!
節句
節句とは、江戸時代に幕府が定めたもので人日(じんじつ、正月7日)、上巳(じょうし)の節句、端午の節句、七夕(しちせき)、重陽の節句(9月9日)の五つです。五節句という言葉にも耳馴染みがありますよね。
桃の節句とは、上巳の節句のこと。上巳とは、十二支を12日毎に割り振った場合の最初の巳の日のことです。陰暦の上巳の日に行われていた厄払いの行事が次第に3月3日に固定されるようになり、そこへ貴族の子供の人形遊びの要素が加わり、雛人形を飾るようになったのだそうです。江戸時代の初期から今のような女の子の健やかな成長を願う形式になったといわれています。
桃の実
桃の実は、とても縁起が良いとされています。
中国古代の仙女、西王母(せいおうぼ)が桃の実を漢の武帝にあたえられ、武帝の寿命が伸びたとの伝説があります。ですから、吉祥紋として茶器などにも描かれることが多いのです。
ほかにも文学にも影響を与えています。「西遊記」の中で、孫悟空はこの西王母のもつ桃、たべれば天地のある限り生きながらえるとする長寿の桃をたべてしまいます。そんなこんなで、悟空は500年間岩山に閉じ込められるわけですが、桃はそれぐらい神がかり的な力を持つと思われていたんですね。
そういえば、「古事記」のなかでも、イザナギの命が黄泉の国から追いかけてきた死者に桃の実を三つ投げたところ追い払うことができたので、桃の実は意富加牟豆美命(オオカムズミノミコト)という神の名を授かったとされています。
東アジアの文化では、桃はとにかく縁起が良いのです。
花良し、実良し、香り良し、と三拍子揃った桃。特に実は甘くてみずみずしくて、しかもあのキュートなフォルム❣️神のものと言われても納得です。
文様の色々
桃は、花も実もそして葉も、伝統的な絵柄として親しまれています。
着物や茶器だけでなく、手拭いなどの身近なものにも描かれていることが多いので、ぜひ探してみてくださいね!
ではまた・:*+.(( °ω° ))/.:+
*主要参考文献:
・「文様を読む」 木下明日香 著 淡交社(2019年)
(イラストは筆者が描いたものです)