こんにちは、さかきばらまさみです。
PROGRESSでは時々歌を歌ったりお芝居をさせていただいたりしています。
これから結婚する方もたくさんいらっしゃると思うので、今日は結婚した後の私の葛藤を少しお話します。
ちなみに私は結婚に夢や希望を抱いていたタイプではなく、自分でもよく結婚したな、と思っています。まさか自分が結婚するとは思っていなかった。
そんなさばさばした私のお話です。
私は2014年に結婚しました。
2010年に今の旦那さんと出会いお付き合いを初め、
整体院を開業したいから開業する前に最後のバックパッカーの旅に出たいので一緒に行こうと言われ、
当時予備校で働いていた私はその時受け持っていた担当生徒を送り出してから退職し、一緒に旅に出ることを決めました。
退職理由「旅に出るため」は前代未聞だったそうです(笑)
8ヵ月のバックパッカー旅行から帰国し、1年間はお互いアルバイトをしてお金を貯め、結婚と同時に開業しました。
まぁそもそも付き合おうとも言われていないし、結婚しようとも言われておらず、
一緒に旅に行こう、と、開業するから手伝ってとだけしか言われていないんですけどね。
結婚するってことだよね…?とぬるっと結婚しました。(そんな結婚もあるよ)
結婚と同時に開業…の超絶貧乏生活
うちはラッキーなことにカクカクシカジカで家の家賃がかかっていないのでとても助かったのですが、
店舗の家賃だけはなんとか滞らないように、私はコンビニの早朝バイトをはじめました。これでなんとか月5万をゲットです。
従業員一人の整体院は広告関連を外注しなければほぼほぼ経費がかからないので、家賃さえなんとかなれば、とりあえずはなんとかなります。
どのお店もそうだと思いますが、急に開業してすぐにお客さんがわんさか来る…なんてことはありません。
毎日ポツーン。
当時はパソコンでできる技術も知識もほとんどなかったですし、もちろん先に述べたように外部に発注するお金もないのでwordでチラシを作って家庭用プリンタで印刷し、とにかくチラシ配りにいく、というところからはじめました。
この辺の開業苦労話はきっといろんな方もお持ちだと思うので割愛しますね。
まぁとにかくめっちゃ貧乏だったんです。
もやしでカサ増しは当たり前ですし、旦那さんは私が都内に出かけるのも嫌がり、出かける際の電車賃に対してもとやかく言われるので、50円安い電車賃のルートを遠回りだけど選んで出かける、なんていう生活でした。
何もかもうまくいかない
地域の方、商工会の付き合いなどに出て、どこに行っても「榊原さんの奥さん」としてニコニコ外交。
私自身の好きなことはお金がかかるから我慢。
どんどん「まさみ」そのものが削られていくような感覚でした。
お店の運営自体も、主人と私では良いと思うものの感覚が全く違うので、喧嘩が多くなりました。
何かを決めるにも、お互いの落とし所を見つけるには妥協案になってしまうから誰にもささらない。
全くうまくいってない。
このまま私が運営に関わっていたらきっとダメになる、と思ったことと、
もともと外に出たい私が四六時中旦那さんと一緒にいて、しかも「榊原さんの奥さん」として一歩下がって主人をたててニコニコしていき続けるのは無理だなと思ったこと、
そして、お金がないなら外で稼いでくればいいのか、ということに気づいたこと
が理由で、
整体院はもう一人でやってくれ!と99パーセントをぶん投げて、私は私で会社員に戻る決断をしました。
取り戻した「まさみ」
久しぶりに自分で稼いだお金でイヤリングを買った時の嬉しさが今も忘れられなくて。
たった1500円のイヤリングが買えなかった自分。
たった1500円のイヤリングを好きに買えることがこんなに嬉しいんだっていう体験。
なんだか、自分を取り戻せた感じがして嬉しかったんですよね。
お店のこと以外にも問題は様々、時にもう無理ダァああああ!!!離婚ヤァあああ!!!
を何度か乗り越え今に至りますが、私にとって大事なのは
いかに自分でいられる時間を持ちながら共同生活ができるか、だったんだな、と思ってます。
共同生活のカスタマイズ
やりたいことはやりたいって言ってみる、勝手に我慢しない。
「私、お店手伝うのやめて自分で働きたいんだけど」
と打ち明けたときは本当にドキドキしました。
ダメって言われたらどうしようって。
でも思っていた以上にすんなり受け入れてくれて。
勝手に「きっとダメだ」と我慢しなくて本当によかった。
私は結婚に大した期待もしていないし、まだ親にもなっていないから、
結婚はあくまでお互い「私」があっての共同生活。
一人でいるよりも一緒にいた方がいいよねを、どうカスタマイズしていくかだと思っています。
今は話し合いの結果、ほとんどの家事は旦那さんがやってくれて、旦那さんが嫌いな家事だけ私が引き受け、毎月いくら、旦那さんにお金を入れる。
という落とし所でバランスを保っています。
結婚はこうだ!なんてものはなくて、
当人同士がどうすれば気持ちよく一緒にいられるか、が全てだと思うし、
ちゃんと話して模索しても無理なら、頑張って一緒にいる必要はないと私は思う。(もちろん違う意見の方もいらっしゃるとも思う)
それに、自分がどうしたいか、と自分が相手のためにどうしたいか、
相手がどうしたいか、と相手が自分のためにどうしたいか
は聞かなきゃ絶対にわからないから。
これから結婚する人たちが、「結婚したらこうじゃなきゃいけない!」にとらわれ過ぎずに、
私らしく、私たちらしく、周りの声は程よくスルーして、いきいき暮らせますように。
日々模索していくしかない。その時その時を、自分はなにを大事にしたくてその決断をしたいのか
お互い伝え合うことができますように。
勝手に願っています。