ご挨拶
こんにちは。
2020年12月入会の
小北世史子(こきたよしこ)です。
先月、初めてのコラムで
私が興味をもった「四十九日」について
“「四十九日」ってなんですか?”を
書いてみました。
すこし重なるところもあるのですが
そこから先に私が出会った「いのち」のことについて
新しい形の「四十九日DAYS 」を書いていきたいと思います。
楽しんでいただけるとうれしいです。
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わたしは
いままで二十数年間
薬剤師をしてきました。
その経験のなかで
あることを「どうしてもやってみたい」と
思うようになりました。
それは
”遺されたときに支えになる”もの
をつくることです。
なぜこのような活動を
はじめたかというと
これまでのなかで
印象的なことがあったからです。
(6つに分けてお話しします)
~1.つくりたいと思ったきっかけ~
~2.「四十九日」という時間~
~3.知られていない「四十九日」~
~4.いのちのはかなさ~
~5.悲しみだけではない別れ~
~6.これからの夢~
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~1.つくりたいと思ったきっかけ~
あるとき
遺族になった方から
つぎつぎと相談されました。
「お姉ちゃんが急に亡くなったの。
わたし、泣いて食べて寝るばかりで
なにもできない」
「弟が亡くなって、声がでない・・」
「ひとりになって
何かあったらどうしようとおもうと
くすりをのんでも眠れない」
はなしを聞いて、わたしは
「自分がひとり遺されたら…」と
考えてしまいました。
真っ暗なへやで
たったひとり
膝をかかえて落ち込んでいる姿が
目に浮かび、怖かったです。
ただでさえ対人関係の苦手な私は
だれかに助けを求めることができず
ひとりで耐えていました。
とくに
眠れなくなったことのある私は
薬がきかない不眠に
震えていました。
「こんなことになったら
どうしよう・・。
もしかしたら
藁をもすがる想いで
怪しいものに
頼ってしまうかもしれない。
きっと
その時は何も判断できないだろうな。
ちゃんとしている今のうちに
”遺されたとき支えになる”ものを
準備しよう」
そう強く思いました。
そんなとき
ある年配女性が
こう教えてくれました。
「私、お葬式のあと眠れなくなったの。
娘がいるけど
付き合わせることも
できないしね。
でも、SNSで
夜起きている人とつながって
乗り越えることができたのよ」と。
「そうか、WEB上に
眠れない夜を過ごせる場所が
あったらいいな・・」
”遺されたときに支えになるもの”は
「眠れない夜の居場所にしよう」
そう思いました。
このような出会いがあって
わたしは
”遺されたとき支えになる”ものを
作りたいと思うようになりました。
次回は
遺されたときの時間について
お話しますね。
それでは、また明日。