皆さまこんにちは。2020年12月入会の、メキシコ在住キョーキータです。
ところで皆さん、ハイジ、ってアニメ番組知ってますか?
つい最近、久しぶりにそれを見直した興奮をシェアしたく、もし良ければ、ご一読下さい。
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先日、日本語クラスで使う教材として、ふと、「アルプスの少女ハイジ」が浮かんだ。
手塩に掛けた生徒達が育ってきて、遂に、カジュアルな会話をするレベルに到達したのだ。
本当は、サザエさんもいいなと思ったが、先にこちらを探し出した。
そして、何か良い言い回しはないかなと、見始めるや否や、懐かしい思い出が一気に蘇ってきた。
まず、テーマソングが始まった瞬間に、自動的に共に歌い始めた。
特に「ヨーロレイレイレイ♬」部分ね。
いや〜、テンション一気に舞い上がり。
同時に、「うわ〜、この番組好きだったなぁ」とか、「あの頃は、まだ母も若かった」とか、住んでいたアパートの様子のこと等々、時代は一気に遡った。
そして、タイムマシーンで幼少期に戻ったかのように、ほんのちょっと見るはずのつもりが、全く止まらない。
子供の頃の記憶だから、ストーリーは、結構覚えている。
でも、忘れている部分もあって、あれ、次どんなだったっけ?もう少し、また少し・・と夢中になっているうち、ハッと気付けば、夜中の3時を回っているではないか!
学校のある日は朝5時半起床なので、一瞬寝て、次の瞬間には起き出して、日中働き、帰宅するや否や、予習があるから、絶対、いけないとわかりつつ、ついまた見始めてしまう。
そうこうして、まるで憑物にでも憑かれたように、3日3晩、ほとんど完徹で52話、全て見終わったのだった。
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いやはや、素晴らしい名作で、是非、皆さんにも、今一度見て頂きたい。
一部のPGメンバーの方とも盛り上がって、ハイジファンって、他にもいたんだなぁと胸が温かくなる。
しかも、教えて貰ったことには、なんと、若き日の宮崎駿氏も、ハイジの制作に関わってるというではないか。これには膝を打った。
通りで完成度が高いはずだ。
主題歌、絵コンテ、それぞれの登場人物、そのキャラクター、セリフ、出で立ち、全てが完璧で、余分なものが何一つない。
しかし、大人になって見るハイジは、幼少期のそれよりも、格別に奥深い話であった。
まず、子供の時は、全く気付かなかったが、この物語、実はドイツとスイスという2国にまたがる話なのだ。
それも、スイスの幼い娘が、なぜか隣国ドイツの大都市に出稼ぎに行く話。
でも、ドイツにだって自然はあるはずなのに、どうしてわざわざスイスの幼い娘が選ばれたのだろう?
外国就労のvisaの手続き(そもそも未成年だし)は割愛するとして、スイスのドイツ語(Swiss German)を話すのであろうハイジが、本場ドイツで、クララと問題なく意思の疎通が出来たのか?番組では写ってなかったけれど、彼女のなまりを、ロッテンマイヤーさんは直さなかったのだろうか?
また、ゼーゼマン家は、フランクフルト きっての名家のはずだが、ハイジが山に帰る時、給金を受け取ったようには、見えなかった。少なくとも私がチェックする限り、貰ったものは、白パンとおじいさんのタバコと、服くらいで、ちょっとそれはフェアじゃないのではないかと心配になるのは、自分が、既に大人で、心が汚れきっているからだろうか?
加えて、クララやロッテンマイヤーさんが、スイスのハイジを尋ねた際、当然、宿泊費や食費などの支払いがあったはずだけど、(それくらい、儲けさせてあげてよ)おじいさんが、豊かになったようには、一向に見えなかったことも、私には非常に気がかりで、最後の最後に、どんでん返しが起きるんじゃはないかと、密かに胸を高鳴らせていたものの、奇跡は遂に起きず、それもちょっとしたわだかまりとして、胸に残った。
が、まぁ、それは100歩譲って、この際置いておこう。
今の、専らの問題は、【ハイジ・ハイ】になってしまった私の頭の中だ。
グルグル色んな思考や想像が駆け巡り、止まらない。
そして遂には、封印されていた自分の願望が顕著化した。
そう。欲しいものなど、もう何もない、と長い間思っていた願望が、ようやく見つかったのだ。
だから、今こそ、月に向かって私は叫ぼう。
「100億円ほっすぃ〜!」
そしてその資金で、私は、ハイジの後編を作ってもらうよう、宮崎氏に、連絡を取ろうではないか!
エピソードは既に、限りなくあり、まずは、木工細工師となったペドロとハイジが結婚した話。
おじいさんと、クララのおばあさんがいい感じの話。
クララは今や、ドイツとスイスを股にかける実業家となった話。etc etc…
こんな興奮、若かりし日にハマりにハマった、Sex and the city以来ではないか。
ハイジの続編も大ヒット間違いなし!!!
・・・と言う訳で、私の【ハイジ・ハイ】は、しばらく収まりそうにない。
いやはや、夢中になれることがあるって、素晴らしいですね〜。
そして、子供時代の、幸せな記憶があるっていうことも。
さて、皆さまの幸せな思い出って何ですか?笑