5/9 23組広報係 せっちゃん(関晶子)
2021年9月入会のこまちゃん、こと 小坂真理子さん
国際医療NGOで、物流に関わる仕事をされています。これまでアフリカのカメルーン、チャド、中央アフリカを経て、現在はコンゴ民主共和国で活動しています。所属するNGOは、紛争で家を追われた人や栄養失調の子ども、医療サービスの足りない地域などに医療を提供する活動をしており、その中でこまちゃんの仕事は、活動に必要な物資を輸入したり現地で購入したりして、活動地域に送り届けることだそうです。アフリカで人助けに関わる活動をされているこまちゃんの夢は、ニジェールで循環型コミュニティをつくること。今回はそのための一歩である「ニジェールプロジェクトのHPを完成させる」という目標について深堀させていただきました。
★なぜニジェールなんですか?プロジェクトについて教えてください。
ニジェールは、国連の出している「人間開発指数」という、健康、教育、所得の面で国の発展度合を測る指標で、189か国中最下位の189位という、とても貧しい国です。
サハラ砂漠の南に位置し、乾季には気温が40度を超える日が続く、過酷な環境です。そんなニジェールはとても若い国です。日本と比べると、日本人の中央年齢(今生きている人の平均年齢)は40代後半で世界で一番高齢ですが、ニジェールはなんと15.5歳。世界で一番若い国です。また、ここ10年で人口は倍増しています。
「現在最下位」だけど「一番若くて人が増えている」というのは、伸びしろがすごいとも言えると思います。
でも、そんな国の人たちが、日本と同じような発展の仕方を目指したら、たぶん地球が何個あっても足りないし、そもそも日本のような発展を目指す必要もないと思っています。
というのは、縁あってアフリカに関わってきましたが、日本よりとても大変な環境で生きている人たちが、必ずしも日本人よりも不幸には見えないからです。
これから伸びていく国が、日本とは同じ道をたどらずに、現地で入手できる資源を活用したりできる限り循環させて、地球にとっても未来にとってもよい形で発展していく方法を、現地の人も巻き込みながら追及していきたいと思っています。
私のプライベートのパートナーがニジェール出身で、知り合う前から、故郷の国に貢献する活動をしたいと思っていたそうで、すでに土地を購入してプロジェクトの構想を練り始めていました。
私自身も、今の仕事にはやりがいを感じてはいるし、必要な仕事だとは思いますが、言うなれば一時的に止血をしているだけというようなモヤモヤがあって、いずれはもっと「未来をつくる」ようなことがしたいと思っていたところ、彼の話を聞いて、ぜひ一緒にプロジェクトをつくりたいと思いました。
今は彼も私も現地にいないので、彼の家族にお願いしたり現地の人を雇って、植物を植えたり、井戸を掘ったり、ヤギやニワトリやホロホロ鳥などの動物を飼い始めたりしています。
いずれは子どもたちの教育や、地域の人の生活向上につながることもしていきたいと思っています。
アフリカに興味があるけどどうやって関わったらいいか、どこに入り口があるか分からないという人のきっかけにもなるといいなと思っていて、人が泊まれる施設もつくって、他の国の人が遊びにこられる場所にもしたいです。
ちなみにアフリカについては、以前SDG部で配信をしたことがあるので、もしよかったら見てください。
https://www.facebook.com/100000709970912/videos/1327706947686215/
★ゆめ宣言について教えてください。
上でお話しした「ニジェールのプロジェクトのHPを完成させる」を23組在籍期間中の目標にしています。
プロジェクトの話をすると興味をもってくれる方や、協力したいといってくれる方もいるのですが、今のところ写真くらいしか目に見える形でほかの人に見せられるものがないので、プロジェクトがどんなものか知ってもらえるようなHPを作りたいと思っています。
まだはじまったばかりのプロジェクトですが、進捗もHPでお伝えしていきたいです。
★プロジェクトへの支援のイメージはどんなことですか?
「支援する」とか「助ける」ということではなくて、私自身も面白いと思っているからやっているし、ほかの人にも面白そうだから関わってみたいと思ってもらえるようなプロジェクトにしたいです。
例えば、プロジェクトのある地域は、「トゥアレグ族」という遊牧民が住む場所なのですが、青い服を着た好戦的な民族として知られていて、世界で一番イケメンが多い(らしい)、世界最古の文字の一つを使っているなど、とても興味深い民族です。
近隣では運がよければ野生のキリンを見られたりもします。
ラクダに乗ったツアーや、地元の子どもたちと交流したり、農業体験をしたり、可能性はいろいろあります。日常とは全然違う場所に身を置くだけでも、めちゃくちゃいい経験になるんじゃないかと思っています。
すぐに来られなくても、プロジェクトで自分のマンゴーやグアバの木を買えるっていうのもいいかなぁと思っています。苗木のマイマンゴーが大きくなって実をつけるまでを見てもらえたら楽しいんじゃないかなと思います。輸送費や鮮度もあるので、日本まで届けるのは難しいかもしれませんが、大きくなった頃にプロジェクトに遊びに来てもらって自分のマンゴーやグアバを味わってもらえたらと思います。
また、遊びにくるだけでなく、何か面白いアイデアや技術を持っている方が試せるような場所にもなったらいいなと思います。
★どういう課題がありますか?
実を言うと私自身もまだ現地に行ったことがなくて、全体像や具体的なイメージがしにくい部分があります。
パートナーがいろいろと教えてはくれるのですが、実際に見ないとわからないこともたくさんあるし、HPに載せられるような写真も撮りたいなと思っています。
あと一か月弱で今のコンゴ民での契約が終わって帰国するので、それまでに今の仕事でできる限りのことをやりたいということもあって、なかなか今はプロジェクトについて考える時間と心の余裕がないのですが、一旦日本に帰った後、現地に渡航していろいろ見て、より具体的に企画を進めたいです。
★23組のメンバーやコラムを読んでくれている人に向けてメッセージをお願いします。
PGにはいろんな分野で活躍されている方がたくさんいて、とても刺激をもらっていますし、あっちゃんの様々なプロジェクトの進め方からもいろいろと学ばせてもらったり、ひそかに背中を押してもらったりしています。
時差や距離の関係でなかなかみなさんと関わることができていないのですが、日本に帰った時にはみなさんとお会いしたいです。
プロジェクトはまだはじまったばかりですが、なんだか面白そう、関わってみたいと思う方がいたらぜひアイデアなどお力を分けてください。
泊まれる施設ができたら、PGの皆さんにもぜひ遊びに来てもらえたらうれしいです。
アフリカやプロジェクトに興味がある方、もしくはアイディアがありましたら、ぜひこまちゃん(小坂真理子さん)までご連絡ください。
よろしくお願いいたします!
当記事はインタビューから執筆まで23組せっちゃん(関晶子さん)が担当してくれました。権限の関係で久原が代理で投稿しております。応援コメント等はTwitterまでお待ちしております。