こんにちは!PG心理学部部長のみやちゃんです。
先日パブリックに部活紹介を投稿させていただいたおかげで、近日たくさんの新入部員の方が入ってくださりました。その方たちが部活により早く馴染めるように、今日は部内で「心理学部の楽しみ方」についてのビギナースガイダンス配信を行いました!
その後行ったズーム交流会には約13人ほどの方が参加してくださり、大変楽しい時を過ごさせていただきました!PG全体の交流会は人数も多いし参加するのに勇気がいるという方でも、同じ興味や関心を持った方と、比較的少人数で交流が出来る、それが部活動のいいところだと思います。
さて、今日は部活内で部員の皆さんにお話しした、心理学の研究事例を1つご紹介させていただきたいと思います。
テーマは、「人は(遺伝子レベルで)理想の相手の匂いを嗅ぎ分けられるのか?」です。
※以下の研究報告はヘテロセクシュアル(異性を性的対象にする)の方を基にとったデータの報告です。
1995年にWedekindというスイスの生物学者が行った実験でSweaty T-shirt study (汗っかきTシャツ実験)という実験があります。
この実験では、49名の独身女性に、何人かの見ず知らずの男性が2日間着たTシャツの匂いを嗅がせた後、どのTシャツの匂いに一番性的に魅力を感じるかを回答してもらいました。その結果、女性が一番性的な魅力を感じた匂いのTシャツの男性が、その女性にとって最も遺伝的にマッチングが良かったという事がわかりました。
ここでいう「遺伝的にマッチングがいい」というのは、どれだけ異性間の間で異なった遺伝子(MHC)を持っていたかということで判断をしています。人は異なった遺伝子を持っていればいるほど、遺伝子間の多様性が増し、より免疫力の強い子孫を残すことが出来ると言われています。つまり女性は、自分と遺伝子が異なりより優れた遺伝子の子どもを作れるであろう男性の匂いに、一番性的な魅力を感じる傾向がある、という事が言えます。
この後、他の研究者が独身男性を対象に同じ実験をしたところ、男性には同じ結果が見つからなかった事から、遺伝子的に理想の相手を匂いで区別できるのは女性にのみ特化した能力なのではないかと、進化論を基に唱える研究者も多々いました。
もちろんあくまで、研究結果から想定する仮説のお話なので、全ての女性が本当に遺伝子レベルで理想の男性を嗅ぎ分ける事が出来るのか?と言われたら、おそらく出来ないでしょうし、例えそうだったとしても、出会う男性一人一人の匂いを嗅ぎまくっていたら、確実に変態だと思われるでしょうが・・・
中にはこのコラムを読んでいる方の中で、
あの同僚からはすれ違うといつもいい匂いがするんだよなぁ・・・。とか、あの先輩の匂い、好きなんだよなぁ・・・。とか、そんな事を今後日常の中でふと思った女性の方がいらっしゃったら、それはもしかしたらもしかして、遺伝子レベルで運命の相手に出会っている瞬間かも(?)しれません。
また逆に、最近うちの娘に、お父さん臭い!とか洗濯物一緒に洗わないで!などと言われて悩んでおられる世の中のお父様方がいましたら、それは決して娘さんがお父様方を嫌いになったわけではなく、娘さんはきっと遺伝子の異なった男性の匂いを魅力的に感じる=遺伝子の類似した男性の匂いを非魅力的に感じるお年頃、なのかもしれません。
今後もPG心理学部に関する活動報告や心理学に関する豆知識を時々シェアしていこうと思います。よろしくお願いします(^^♪