陰(イン)の能力者であることの【業】

執筆者 | 21/03/29 (月) | コラム

今回は、陰の能力者であることの【業】というテーマで話します。かげじゃないです。インです。

そもそも、陰の能力者ってなんやねんっていう話なんですけど、まず「陰なるもの」について実例をあげます。

陰と陽で言うところの陰、陰キャ陽キャで言えば陰キャ、根暗、根明で言うと根暗。

サッカーのFWかDFで言うとDF、オーバースローの本格化ピッチャーというよりも、サイドスローのコントロール良し変化球多めアウトコース攻めがち。

ワンピースよりも、エヴァ、ガンダム好みがち。

前線に立ってイキるよりも、裏で人を小馬鹿にして身内でイキりがち。

ホリエモンというよりも、ひろゆき

前田裕二というよりも、家入一真。

ウォルクス全員。

これが、陰なるものです。

もっと簡単に言えば、物事の否定的側面を強めに感じてしまう人が「陰のもの」ですかね。

そして、【陰なるもの】と、【陰の能力者】は異なる概念です。

陰なるものは「陰の特性をもっている人のこと」。

陰の能力者とは「自分の中の陰属性を活用して何かを生みだす人」です。

ここ、重要です。

陰の属性を持って育ってしまうか、陽の属性を持って育つかは個人にコントロール出来ることではないですが、自分の特性を上手く活用して社会とコミュニケーションを取っていくということは、コントロール出来ることなのです。

平たく言えば、性格は変えられないが、自分の性格の活用方法とか付き合い方は変えられるってことですね。

逆に言えば、陽なるもの(明るくポジティブで陽キャ)として生まれたとしても、それが陽の能力者になれるかどうかとは全く別の問題です。

陰なるものも、陽なるものも、

自分が世界の出来事をどう捉えてしまうのか。

ということはあまりコントロールできません。

例えば、過去の同僚で「陽キャ、超絶イケメン、ポジティブ、人を疑わない」っていう人がいましたが、この人は気付いたらアムウェイ売ってました。それでも、幸せそうでしたが。

言ってしまえば、陽なる特性を持っている人は自分の前に現れた世界の出来事を、「陽的に処理する」ことを止めることができません。

知人がチャレンジしているのを見て、応援する気持ちを止めることはできないし、ラーメン屋をやるっていう友だちがいれば同額出資して、法人とか作ってしまいます。

やれやれ、陽キャは大変だぜ。

さて、私のことを少しでも知っている人であれば、僕自身がかなりゴリゴリの「陰の属性」を持ってしまっていることをご存知だと思います。

そのとおりです。

私は、世界を斜に構えて、性悪説的に物事を見てしまう人間です。

基本的に人を小馬鹿にすることだけが生きがいです。

頑張ってる人を見ると、最初に「おやおや、頑張っちゃってまぁ」とか思っちゃいます。

へっ!このネガティブクソ野郎!絵本作家応援しろ!

と思われる方もいるかもしれません。

しかしながら、僕自身もこの【陰の属性】自体をなんとかすることはできないのです。

赤ちゃんを見て、手放しにかわいい~~~ということはできませんし、

褒められても素直に「ありがとう!」とは言えません。

めんどくさいことはしたくないし、気付いたらモンハンばっかりやって仕事してませんでした。

コレ自体はしょうがないです。陰の能力者であることの業です。

むしろ、僕が「ひねくれ者」であるということは、業というよりも陰の能力者たる所以かもしれません。

 強い陰の属性を持って生まれてしまった僕は、「ササタニは口が悪いけど、実はいいヤツ」という、陰の属性を上手く活用して、ポジティブな事象に見せることでしか社会と関わることができなかったのかも、と思ってます。

 こんなことを書いているうちに、一つ原体験を思い出したんでお話します。

 小学生の頃の話なんですけど、美術の時間に同級生(陽)に「どんな絵描いたん?」って言ったんですけど、その返しが「ヤスヒコは何見ても否定するから、見せない」でした。

 子供ながらにめちゃくちゃショックで、今でも覚えてるんですけど。

 物心がつく前からだいぶ強めの陰の属性を持ってしまったから、その力のせいで多くの人達を傷つけてしまってたんですね(厨二病)。

 そんな感じで【オマエは陰の属性が強すぎるディス】を散々に受けて、ここまですくすくと育ち色々学んだ結果、最近は「白シャツ」という精一杯の陽をまとうことでなんとかいい感じの陰の能力者になりました。

 ギリギリ陽キャに見えます。

 なんか最近は「ササタニいいヤツ」「ササタニおもろい」みたいに言われることが多くなったんで、僕もようやく自分の【陰の属性】を上手く活用して、何かを生み出せる、陰の能力者になれたのかもしれないな、と。

 でも、斜に構えるのやめられないんだけど。

 そう思った3月末日でした。

執筆者 | 21/03/29 (月) | コラム


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