PROGRESSと私

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

人生でつらい時期を、あっちゃんに支えてもらった。 

母親が脳出血で別人のようになってしまい、ひとり働きながら介護をしていた時、張り詰めていた気持ちを救い上げて癒してくれたのが、RADIOFISHの「paradise」だった。母親の葬式や初七日を乗り越えられたのは、その翌日、北海道のらじらー収録があったからだった。 

つらいときや疲れているとき、あっちゃんを見てると元気をもらえる。支えてもらっている恩返しがしたい。だからPROGRESSに当初「ファンは来るな」と言われても、何とかファンじゃないふりをして入ろう、と翌月には入学した。 

私はダブル不倫の子供で、親戚づきあいもほとんどなく、弟は2歳の時に病院で成人量の抗てんかん薬を投与され、脳死状態で施設に入所していた。親に家族の面倒を見るために看護師になれと言われ、その通りにした。自分が何をしたいのかわからないまま、家族のために生きてきた。 

PROGRESSに入学して、より近くであっちゃんが次々とやりたいことを宣言して、めちゃめちゃ努力して、達成したり方向転換したりしながら、太陽のように動いていくのを見て、楽しくて楽しくてたまらなかった。PROGRESSのイベントで、ほかのメンバーさんと交流できて、今まで自分は孤独だったんだな、とわかった。 

昨年、弟と父親を相次いで看取った。ひとりで介護や葬式、納骨と取り組んできたけれど、今度は孤独じゃなかった。廊下で呟けばPROGRESSのみんなが励ましてくれて、介護の情報やアドバイスをくれた。お墓参りの様子を写真に撮って載せたら、みんながいいねを押してくれた。 

私にはもう血のつながりのある家族は一人もいないけれど、PROGRESSが家族だと思っている。これからPROGRESSと一緒に、自由になって、自分が何をしたいのか、何ができるのか、見つけていきたいし、あっちゃんとPROGRESSに恩返しがしたい。 

こんなに素敵なPROGRESSという居場所を作ってくれているあっちゃんに、私はまた支えてもらっている。 


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