progressと私

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

成功することは良いことであるとは限らない。人間に深みを与えてくれるのは、いかに「挑戦」と「失敗」をたくさん経験するか、であると私は思う。

 

それを教えてくれたのは、他でもない、progressだ。

 

私は、中1の冬に、愛知県から千葉県へ引っ越しをした。新しい土地が自分に合わず、そこから長い反抗期を迎えた。わかりやすくグレたりはしなかったが、いつも機嫌が悪かった。中高6年間、鬱々としている娘を見ているのは、さぞ辛かっただろう、と今になっては思う。

 

その頃からだろうか。社会をナナメに見る癖がつき、他人事のような人生をスカして生きてきた。外見ばかり取り繕い、洋服も、働く場所も、付き合う人も、自分がカッコよく見えるようなものばかりを選んできた。周りからどう見えていたかはわからないが、心はとてもいびつで、満たされず、不自由だった。

 

失敗を恐れ、挑戦をすることをためらう。みっともない姿を晒すことが何よりも怖かったのだ。

 

だが、人が誰かを高く評価するのは、どうやら目標を達成したり夢を叶えたりするときだけではないらしい。progressは、私の価値観を180度変えてくれた。

 

中田さんは、誰よりも多くの失敗をしているはずで、誰よりもみっともない姿を見せているはずだが、誰よりも楽しそうだ。負けを認めたり、方向転換をしたり、夢を追っているときの苦しみをありのままに見せる中田さんの姿を、私も、みんなも、全身全霊で応援し、賞賛している。

 

つまり、夢は「叶えること」そのものよりも、失敗を繰り返し、そこから得た学びを糧に「夢を追い続ける過程」にこそ価値があるのではないだろうか。そんな風に思えてくる。

 

失敗すればこそ、自分の得手不得手がよくわかる。挑戦の場はprogressにはたくさん用意されているし、挑戦する人のことを嘲笑う人は、ここにはいない。

 

あのときできなかった挑戦と失敗。progressではたくさん経験し、2度目の青春を謳歌していきたい。だからこそ、いま、私は筆をとっている。


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