progressとわたしの夫

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

progressに入学したばかりのころ
あっちゃんのHRを視聴していると夫の機嫌が悪くなった。
「また見てるの?」「中田さん?」「何はなしてるの」
と普段穏やかな主人が棘のある言葉を投げかけて来ていた。
あっちゃんの話は私ごときにまとめられる内容ではないし、説明も出来ず時には2時間近くなるHRを肩身の狭い思いをして視聴していた。
後で、アーカイブすれば波風は立たないだろうが、私はどうしてもリアタイにこだわっていた。
今、がんばっているあっちゃんに私も頑張ってリアタイすることでファンとしての思いを伝えたかったのだ。
そんな状態のprogress1年目ぐらいから母が認知症になってきてしまった。
夜中に何度も私に電話をかけてくるようになってしまい、私は寝不足で毎日ふらふらだった。でも毎日のHRのリアタイ視聴は意地のように続けていた。
するとHR中不機嫌だった夫が次第に文句や嫌味を言わなくなり、
私がHR視聴中に洗濯物を干したり、洗い物を何も言わずにやってくれるようになってきたのだ。
恐る恐る聞いてみた。
「最近優しいのね」
「まあね」
「どうして?」
「毎晩ママからの電話でかおり大変じゃない?」「うん、うんざり」
「でもさ、あっちゃんの話聞いた後かおりご機嫌じゃん」
「確かに」
「かおりにとってあっちゃんは最高の癒しなんだなって思ったんだよ、俺は何て言ったら良いかもわからなかったのにさ。かおりからあっちゃんを取り上げちゃいけないってね。それにあっちゃんも毎日名前まで呼んで、大変だなって、頑張ってるんだなって思ったんだよ」
ただただうれしかった。夫に抱き着きながら
良く私の事を見ていてくれたことに感謝した。
幸い、私が穏やかになれたおかげで母の夜中の電話はある日ぱったり無くなった。優しい夫にももっと優しくしてあげようと思う。そしてprogressとあっちゃんには感謝の気持ちを持って応援していこうと思う。


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