progress と私 -人生の地図の中で-

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

「あっちゃんだー!」

まだ小さかった弟の子どもたちが、小さなウサギのようにテレビの前へ走っていきました。2016年の夏、日本にいる弟と彼の家族を訪ねたときのことです。

「今ね、日本でPerfect Humanていう曲がすごく流行ってるんだ」と弟が教えてくれました。「うちの子たち、あっちゃんが大好きなんだよ」と。とくに当時8歳だった弟の長男はこの夏、どの写真を見てもPerfect Humanのポーズで写っています。

あれから何年も経った2020年、新型ウイルスの影響で世界中が大きく変わった年の夏、私はYouTube大学を見つけました。「え、あのPerfect Human のあっちゃんなの?」と気が付いてからprogressに入学するまで、私の場合はそれほど時間はかかりませんでした。大好きな甥っ子のヒーロー、あっちゃんのコミュニティですから。

progressでの私の活動はHRを見ることと、運良く時間が合えば授業にzoomで参加することです。Tell Usfacebookでみなさんの活動を見ることも大好きです。

いつかあっちゃんとprogressのお役に立てる機会があればと思いますが、急いで自分のprogressでの役割を探しているわけではありません。私にとってprogressは人生の縮図、縮小された地図のようなものです。安全なこのコミュニティの中で自分の個の強みを模索できる場所、それが現在のprogressでの私の正確な立ち位置です。

甥っ子は今年で14歳になりました。もう何年も会っていないけど。もう大きくなったし、もしかしたら以前みたいに一緒にPerfect Humanは踊ってくれないかもしれないな。世界情勢が変わり頻繁に会うことができず、彼と共有できるはずだった大切な時間が虚空のうちに通り過ぎてしまいました。もう戻ることはない彼の成長の過程を見守ることができなかったことを思うと、自分の心の中に深黒の冷たい突風を見る気持ちになります。

でもあともう少し甥っ子大きくなったら…今度は一緒にprogressで学生になってくれたら嬉しいな。そんなことを密かに、でも本気で楽しみに目論んでいる私の入学3年目の秋の昼下がりです。


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