progressとわたし

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

progressに入学したのは2020年1月の終わりの日だった。

2年間続いていたクライアントとの契約が切れる時に

「YouTube大学でも動画スタッフを募集しているよ」

とそのクライアントに言われたからだ。

僕は仕事で動画編集をしているのだが、その仕事がほぼなくなった時に新しい仕事を求めてprogressに入ったのだ。

会社員時代、転勤を経験してきたこともあって環境が変わってもまわりの人と仲良くなるのは得意だと思っていた。

しかしオンラインのみでのやりとりに苦手意識があったようで、思ったほどまわりのみんなと仲良くなれない状況のまま半年以上過ぎていった。

仕事の方もなんとか維持をしながらprogressの中でもゆっくりゆっくり友だちができて、僕は毎日をそれなりに「安定」して過ごしていた。

 

母が認知症と診断されたのは2021年の春だった。

思い返せば実際はもっと前から小さな変化があったのだが、ひたすら自分のことしか考えていなかった僕はそれに気づくことができなかった。

僕は激しく後悔した。

仕事やprogressに夢中になっていたせいで・・と一瞬思いかけた。

しかしそうではなかった。

仕事もprogressも思い切りやっていなかったのに、家族のことにも無頓着であった自分に愕然とした。

僕はすべてにおいて中途半端だったのだ。

 

もう後悔はしたくない。

 

僕は仕事も家庭もprogressも全力で楽しむことにした。

新しいスキルを身につけるために勉強をした。

母の介護のために月に1週間程度実家に帰った。

HRはZOOMに入ってできるだけ最初から聞いた。

 

そうやって少しずつ前進している。

 

はっきり言って仕事でもそんなに余裕があるわけではない。

母とは以前のようにコミュケーションが取れるわけではない。

progressでも何から何まで参加できているわけではない。

それでも僕ができる精一杯を出し切っていきたい。

 

まだやれることはあるのだから。


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