9月30日 〜progressとわたし〜

執筆者 | 22/11/22 (火) | コラムコンテスト

親友。

それは、progressに入ったからこそできたもの。

そしてそれ以前の僕にとっては、最も遠く、最も寂しさを感じさせられる言葉だった。




生まれてから今年の夏前までの23年間、僕には親友ができたことはなかった。

意外だ。そう思ってくださった方もおられるかもしれない。

たしかに僕は、友達が少ないタイプではない。むしろ老若男女関係なく誰とでも仲良くなれるし、友達は多い方と言ってよいだろう。

しかし僕に、親友はいなかった。

大切にされなかったのか。裏切られたのか。良い環境に恵まれなかったのか。

違う。

ひとえに僕が、誰かを親友と呼ぶことを避けてきたからだ。

親友と呼ぶ覚悟がなかった。親友と呼んだうえで相手からそう思われないのも怖かった。こちらの好きを伝えるより相手から好かれる方がクールで楽だと感じていた。

でもずっと、僕の中にはコンプレックスがあった。

僕には親友がいない。

そんな中で身を置かせていただいた環境は、7-9月期記者室。松永亜澄さん、砂原えりさん、谷怜亮さんと4人で、progressの文化を浸透させるという大きなミッションに立ち向かった。

この3か月は本当に楽しかった。そして初めての役職で、コミットしてからの期間も生きてきた年数も短い僕にも、真摯に感謝や敬意を伝えてくれた。

3人のことが、好きで好きでたまらなかった。

でも楽しい時間にも終わりは来る。

9月30日。

3人は記者室に、僕は委員長に選んでいただいた。次の3か月は、違ったアプローチでprogressに貢献することになる。

感謝を伝えたい。記者室らしく文章で。

僕は直筆で手紙を書いた。想いを伝える恥ずかしさや、少しの怖さと共に。

得られたものが3つ。

僕の一生の宝物になった。

1つは、純粋に自分の気持ちを伝える大切さを学んだこと。

2つ目は、手紙のお礼に砂原えりさんからいただいた僕の似顔絵。

そして最後の1つはもちろん、3人の親友。

これからも僕は、大好きを伝え続けたい。


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