会社組織に潜む愛深きゆえの…サウザー現象

執筆者 | 21/04/01 (木) | コラム

「愛深き故に愛を捨てた男…」

その名は聖帝サウザー!!!!!

 

北斗の拳に登場する簡単に

言えばケンシロウの敵役です。

この愛深き故に愛を捨てた男…

サウザーの場合は愛する師匠を自分の手で

意図せず葬ってしまった悲しみを受け止められずに

それならば愛など要らぬわっ!!

と言うことで、悪の暴君と化していくという

現象なのですが。

 

ワタシは経営者という立場上

会社組織をずっと見て来ている中で

この愛深き故に○○現象を拗らせてしまう人々が居ます。

そんなお話をしてみようと思います。

 

1、愛深き故に体勢批判

会社愛が強すぎて自分の信じる正義に

会社を何が何でも誘導しようとしてしまう勢。

そして願いが叶わないと知ると激しい憎悪に包まれてしまう

愛深き問題を勃発させてしまう特性を持つ。

会社の諸判断って個としての正義の追求では無くて

会社にとっての最善の選択を繰り返すことなので

個人の見解だけでは

見えないものがあり大変理解していただくことに難儀します。

愛深きなのはとても嬉しいことですが

何の目的のために在る集団であるのか…

そして自分の役割や立場はどうで在るのか…

これを冷静になって見る。のは大変重要なのですが

暴走すると引き返せなくなり最後は非常に悲しい

幕の引き方になっていってしまうことが多いです…

 

2、愛深き故に草むしりに精を出す男…

人がやりたくないことを率先して実行できることは

大変素晴らしい。誰がどう見ても素晴らしいしか無い。

しかしながら、自分に与えられ求められた仕事を半分に

草むしりに従事し始めたら要注意。

最初は愛情を持って純粋に始めたことであろうと思う。

しかし、いち早く褒められることを見つけてしまった。

そして、それを欲してしまう。

草むしりに100%の評価を下すことは出来ない。

何故なら此処は会社であり、君は社員であるのだから…

 

3、愛深き故に人々の苦情を勝手に代弁する女…

人が上司に怒られている様を見ると、嫌悪感を抱きます。

それは経緯や内容の問題では無く

強い者が弱い者をイジメているように見えるからです。

ハラスメントの問題は非常にデリケートな問題ではありますが

あくまでも最も大事なのは本人がどう感じたのか?です。

しかし、この代弁するパターンというのは

“心配”という愛深き問題が拗れます。

自分の気持ちを、その現象に乗せてしまうのですね。

自分がその事を嫌だと思う気持ちを

その現象をお借りして訴えたい。そんな状態であります。

当の本人達は何も思っていないのに第三者が激怒している。

そんなカオスな状態は、意外に良く見受けられる現象です…

 

こんな3例を記しましたが…

皆、愛深き故になんです。最初は。そこに嘘はない。

しかし他者の為から、いつしか自分の為に変貌していく。

そんな心理の表れなのかなぁと…

そんな事象の数々を目の当たりにしてきて思います。

そんなときいつも思うのは…非常に残念だという気持ち。

本当にこれしか無いんです。

愛深き故に呪われた人々を是正するというのは

恨みも買います。それでも仕方がない。

 

しかし、大事なのは

そうなりにくい文化や仕組みを作ること。

それはワタシの仕事。

 

サウザーだけが悪かった訳ではない。

ワタシは、そんな風に思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

執筆者 | 21/04/01 (木) | コラム


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