こんにちは?2019年11月入会、ラグナリオクラスの田村明彦です。沢山のPGメンバーが髪をやりに来てくれて喜んでるフリーランスの美容師です。
PG内の闇組織“二郎を食す会” 発起人であり会長を務めさせて頂いております。
さて、ここ最近PG内TwitterやHRにて、二郎がらみの話題で賑わっているようで、大変嬉しく思っております。
しかし、中には恐れを抱いている方達も見受けられます。やはり人々は知らない物、事に恐怖と不安を感じる生き物。
知る事で誤解と恐怖、あなたを襲う謎の不安を取り除こうと思い、今回のコラム書かせていただきました。
二郎とは何なのか、ザックリお伝えいたします。
まず主な構成を5つ説明しよう。
1.醤油とんこつベースのスープに、アブラは乳化するギリギリの分量(店舗により非乳化の油分量)。死に急ぐ人以外は飲んではいけない。
2.麺はオーション(強力粉)ベースの超極太ちぢれ麺、噛んだ時のコシと小麦の香りが最も強い小麦粉らしい。精製度合いも甘めで製造コストが安価。そのため低価格デカ盛りが実現している。太さは10〜12番手前後、約2.5mm〜3.0mmといったところ。一般的な麺は20番手の約1.5mm前後と考えると、かなり太めという事は、ご理解頂けるだろうか。
3.チャーシューでなく、豚と呼ばれる各店店主の個性が出る肉塊。角煮とも少し違う。肉塊だ。
4.野菜盛り、店舗により比率は異なるが、もやし7〜9、キャベツ1〜3程度だろうか。そこに刻みニンニクが添えられている。大量カロリーを摂取する前の準備体操だ。
5.あなたの声。二郎用語で“コール“と呼ばれている。店員から二郎を提供される際に問いかけられる一言。
“ニンニク入れますか?“
ここで少しばかり客側にチューニングのチャンスが与えられる。あなたの想いを二郎に乗せて完成だ。
*麺を減らしたい方は、食券確認される最初に伝えておかないと大ケガをするので気をつけよう。麺半分、麺1/4をよく耳にする。
もちろん、“そのままで“、“はい“、“いいえ” と答えても成立するのだが
個人的にオススメのコールは、
“ニンニクマシマシアブラカラメ” だ。
アッサリにしたければ、ヤサイマシ〜マシマシもありだ。
とはいえ、本家の二郎で使われる醤油、カラメコールで追加される醤油、FZ社の濃口醤油は、二郎専用醤油として製品化されており、二郎の看板を掲げた店舗にしか卸されていない。
インスパイア系では味わえない唯一の濃口醤油。そこをふまえてのカラメコールを推奨している。
まとめますと、
二郎のカロリーは夢とロマンの熱量
オーション麺のコシは芯の強さ
野菜の盛りは志の高さ
ニンニクは情熱
カラメは強さ
アブラは優しさ
以上が二郎を構成する大枠のパーツです。
さて、未経験の方がよく言っている二郎の噂というと、店員がコワイ!食べきれる気がしない!暗黙のルールが謎で、どうしていいか分からない!
こちら3つのポイントを順に解説してみよう。
1.店員がコワイについて
これはきっと残念な店舗の店員に怒られた人のネガティブレビューに過ぎない。本来の二郎、創業者の山田総帥は客には優しい人だ。(弟子にはドキドキ怒号を飛ばしている)
二郎の店主は、客の食べる速度を見守りつつ、○分後に○名が離席するか計算した上で
外に並ぶ人の食券確認を弟子に取らせ、次の麺を茹で始める。
店員にキレ気味の対応をされた人というのは、99%の確率で店側の流れをせき止めた可能性が高い。
流れをせき止めた客側の責任も否めないというマッチョジロリアンも存在するが、流れを読み違えた店主の責任でもあると僕は思う。
あなたに怒っているのではなく、麺を茹ですぎてしまうのを恐れているだけだ。
そのため複数人で来店し、箸を止め談笑しながら食べるペースが遅くなるのはマナー違反だ。次なる麺が茹でられすぎてしまうし、あなたの椅子を心待ちにしているクレイジーな猛者達が店外に待ち構えている。
猛者の中には、茹でられ過ぎた麺に違和感を唱え、不機嫌になるジロリアンもいる。
二郎店主は、常にマッチョジロリアンとの戦いの日々を過ごしており、常に戦闘体勢。
客側も戦地へ向かうつもりで行くのがマナーである。
大丈夫だ。PG慣れしているアナタにとって、敵は大した戦闘力じゃない。
2.食べきれるか不安
こちらに関しては、食券の買い間違え、店員が食券確認の際に麺を減らす事前告知をしていればクリアできる。
二郎および二郎系店舗のメインメニューは、小ラーメン、小豚、大ラーメン、大豚、といった表記になっている。
初見の人は、この時点で面食らう。
通常サイズは無いのか?
そこは安心して欲しい。
無いから。
小ラーメンこそが通常サイズの二郎だ。(店舗によるが麺の総量350g前後、野菜300g程度)
僕の個人的オススメメニューは小豚。三田本店では、小ラーメンと小豚では、使われる肉の部位、味の染み方が違う。これは食べないと勿体ないほど美味い。
3.暗黙のルールは、大した事ではない。ちょっとしたマナーだ。
・入店まで3名待ちくらいの段階で、先に食券を購入しておく
・食べきれる量を頼む
・なる早で食べよう
・コールを決めておく
・食べ終えたらドンブリをカウンターの台に置き、テーブルを拭いて退店
これくらいの前知識があれば充分だろう。
大丈夫。もうアナタは二郎を目の前に恐れる事はない。
せちがない社会に疲れたジロリアン達と共に、レジスタンスの隠れアジトを彷彿とさせる雑多な店内にて、堂々と二郎の着丼を待てばいい。
さぁ、まもなく着丼だ。
準備はいいか?
“ニンニク入れますか?“