伝えたいフィルムカメラの魅力

執筆者 | 21/04/15 (木) | コラム

こんにちは、20211月入会の石倉軒瑞(けんずい)です。

PROGRESSに入会して約3ヶ月が経ち、ようやく落ち着いてマイペースでメンバーとの交流を楽しんだり、新しいことに取り組むようになりました。

さて今回は僕がハマっているフィルムカメラの魅力について紹介していきたいと思います。

デジタル技術が日々飛躍的に進化し続ける世界で、今やスマホのカメラでも一眼レフ並みのクオリティーの写真が撮れるようになりました。カメラオタクやプロの写真家じゃなければ、おそらくiPhone12 proを買えば十分満足できる綺麗な写真を撮れると思います。

一方で、実は近年高校生や大学生などの若者の間でフィルムカメラブームが来ていることはご存知でしょうか。

世代的に考えるとフィルムカメラの全盛期は間違いなくこの世代が生まれる前にあって、僕が生まれた1997年と98年の頃だったはずです。その後は急速にデジタルカメラが普及し、大手フィルムメーカーだった富士フィルムやコダックなどの企業は破産の危機に追い込まれていきました。

ではなぜ今更若者の間でフィルムカメラブームが来ているのか。

その理由はおそらく、フィルムカメラが持つ独特な「アナログ感」だと思います。

フィルムカメラの特徴としては、下記の写真のように何気ない日常のシーンを撮っても非常にレトロな雰囲気がして、どこかで懐かしさを感じられます。おそらくほとんどの使い手はここに惹かれたのだと思います。

そしてフィルムカメラのもうひとつの大きな特徴が、フィルムを現像するまで撮った写真の出来を確認できないところです。

フィルムは通常24枚か36枚の2種類で、連続して撮り終えるまでフィルムをカメラの中から取り出せません。途中で出した瞬間外部の光が当たって台無しです。

なので撮り終えたフィルムを写真屋さんに持っていき現像してもらってから初めて自分の作品を確認できるのです。

非常に時間がかかり不便だなと感じるかもしれませんが、実はこの「不便さ」こそが、現像した瞬間のワクワク感を倍増させているのです。

スマホやデジタルカメラのとにかく連写して、その場ですぐに確認して1枚だけ厳選する現代的なやり方とは真逆で、シャッターボタンを押してから現像して写真の出来を確認するまでの時間差こそが、フィルムカメラの最大な魅力だと考えています。

僕はこの味わったことのない「不便さ」と「時間差」に惹かれ、4年前からフィルムカメラの沼にハマっております。

最後になりますが、落合陽一さんの著書で感銘を受けた言葉があります。

「デジタルで表現された世界は、世界の一部に過ぎない。真に全体性を希求するなら、デジタルとアナログのどちらにも足をかけた中庸的なポジションから世界を探索すべきなのだ。」

僕はフィルムカメラと出会ったことで、便利すぎて当たり前な現代の生き方にはちゃんと歴史や進化の過程があることに気付かされました。

みなさんも最新の流行や便利で効率的な生活だけを追い求めるだけでなく、たまには老舗旅館に行ったり、キャンプで火起こししたりするなど、アナログな目線を持つことを心掛けて欲しいです。

そして日常の思い出を残す方法として、写ルンですを使ってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

僕の作品は添付リンクのインスタグラムで閲覧できます。

執筆者 | 21/04/15 (木) | コラム


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