【就労継続支援事業所】の話と、ちょっと思っていること。

執筆者 | 21/04/29 (木) | コラム

こんにちは。 

現在は、フラーシア所属の村松啓市と申します。

洋服を作ったり、編み物職人を育てたり、なんらかの事情を持った方の就労支援のような活動もしています。

最近では、PROGRESSのアパレルブランド 『CARL VON LINNÉ 』 の担当をさせていただくことになりました。(まだどういった方向性になるのかわかりませんが、皆様お力貸してください。)

先日、私がお世話になっている就労支援継続B型事業所まで、久しぶりに挨拶に行ってきました。

現在進行中の来秋冬シーズンに向けた製品開発や、生産作業確認、そして現場の声を聞きに行くためです。久ぶりに訪問した現場は、相変わらず  とても活気に溢れた良い現場でした。

私は現在4、5事業所さんとお付き合いがありますが、事業所として上手く回っているところは、やはりスタッフの皆様、利用者の皆様が明るく、元気、やる気があるように感じます。私たちのアトリエも通ってくださる人が増え、たくさんの方と関わることで、そういった環境作りが大事なんだなぁ。と 最近 改めて感じています。。。

※編み機の制作風景の動画を撮影してみました。⇒ https://youtu.be/bXggj2oKxjw

さて、【就労継続支援事業所】とは。。。

私も、こういった活動をする前までは、全く知らなかったのですが、【就労継続支援事業所】とは、通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である人のために生産活動や就労に必要な訓練を行うことができる障がい福祉サービスのひとつです。 

日本中にたくさんの事業所さんがあり、様々な事情を持った方が利用されています。とても良いサービス・事業だと思っておりますが、大きな問題が一つ。

それは、『働いている方たちへの工賃が非常に低賃金になりやすい。』ということです。よく新聞などでも問題として取り上げられますが、平均賃金が月当たり1万~1.6万ぐらいと言われています。(調査しているところによってかなり異なるようです。詳しい方教えてください~。)私もいろんな方とお話させていただきますが、おおよそ時給100円~250円ぐらいです。

私は、手を使うことで生まれるプロダクトが好きで、大量生産の良さとは、また異なる良さがあると思っています。例えば、私たちが作るニット製品は、大量生産では作ることができない編み方、加工の仕方が可能なため、『ちょっと特別』な製品を作ることができます。

しかも、近年、世界中で『手』を使った非効率な生産現場はどんどん減っているため、価格競争に巻き込まれることもなく、世界に輸出可能なプロダクトだと考えています。

そのため、4年ほど前から本格的に、ニット職人を育て、気づけば【就労継続支援事業所】ともお付き合いさせていただくようになりました。現在は5つの事業所さんと。静岡県、山梨県、神奈川県と少しずつ広がっています。

そして、上手にお付き合いさせていただいている事業所さんは、平均工賃を倍以上に上げることにも成功し、なによりも、糸などを使っての作業は利用者さんから「とっても楽しい!」と言っていただけて 嬉しく思っています。

CARL VON LINNÉ でも、実はこういった制作の流れを どこかに少しでも入れ込むことができたらと 勝手に考えています。

まだなにができるかわかりませんが、最初は下げ札作りでも何でも良いと思いますし、皆が楽しいプロダクトの仕組みを作れたらと思っています。

何かの時には皆様のお力を貸していただくこともあると思いますが、何卒よろしく御願い致します。

村松啓市

執筆者 | 21/04/29 (木) | コラム


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