PROGRESSに入って初めて映画を作った。
完全リモート撮影で脚本と企画と監督をやった。
事の発端は2020年5月末。入会して間もない頃、映画を作りたいとスレッドに書き込んだことから始まった。
そもそも私は映画を作ったことも無ければ脚本も書いたことがない。
PROGRESSに入会する前に、少しシナリオ作成の勉強をしていただけの素人だった。
そんな素人の私の書き込みに賛同してくれる人が現れ、足りないメンバーは自分から声をかけたりしてプロジェクトメンバーを集めた。
打合せをして、どんな映画にするかを話し合った。
PROGRESSっぽい映画にしようということになり、私がそれに合った脚本を書き始めた。
二週間くらいで書き上げて、メンバーに見せ、修正点を直した。
あとは演者にそれぞれ稽古を進めて貰うだけとなった。
この時点では、PROGRESSスペースを借りたりしてオフラインで収録するという計画だった。
しかしコロナがあったりで中々それもうまくできなかった。
そして事件は突然起きる。PROGRESS学園祭が開催されることになったのだ。
主要メンバーの一人が学園祭に出演することになり脱退した。
また別のメンバーは私生活の変化のため脱退した。
この二人は主演をお願いしていた二人だったので、その穴はでかい。
それが引き金となり他のメンバーも皆脱退してしまった。
残ったのは僕と、もう一人のメンバーだけ。
スラムダンクで例えるなら、湘北の五人(赤木、三井、宮城、桜木、流川)がいない状態である。
残っているのは小暮君とマネージャーの綾子さんだけ。
絶望的な状況である。
しかし私は諦めていなかった。
湘北高校が無理なら神奈川最強メンバーを集めればいいだけの話だと逆に燃えていた。
そこからもう一度演者を集め、音楽担当を集め、プロジェクトメンバーを再結成することになった。
私は元々出演予定ではなかったのだが、他にやれる人がいなかったので、主演二人をつなぐ”坂本”という役をやることにした。
主演の二人と私を含めた三人で、週一回ZOOMを使っての稽古を始める。
この時点でオフライン収録ではなく、オンライン収録に切り替えた。
元々脚本自体もどっちでも大丈夫なように書いてあったので不都合はなかった。
二か月ちょっとの稽古期間を設けて年末に本番を収録した。
劇中のBGM(一部除く)は、実は私が鼻歌でメロディーを作り、それを元にして音楽担当の方に作って貰った。
サムネが欲しいなと思い、プロジェクトとは別の所で知り合ったPGメンバーにサムネをお願いした。
本編編集を一人で担当して貰うのは大変だろうと思い、予告編は別の人にお願いした。
そんな紆余曲折を経て完成した映画が、
「本気(マジ)シャンと才媛(サイエン)ティスト」だ。
この映画プロジェクトを進めている時は、とにかく人生が楽しくて仕方ない状態だった。
そのせいで、Twitterなどではビッグマウスになってしまったりして、誰かを傷つけてしまったかもしれない。
私の発言で傷ついたメンバーがいたら、この場を借りて謝罪させていただきたい。
自分にとって一つの大きなプロジェクトが終わり、私はこのあと燃え尽き症候群になってしまうのだが、それはまた別のコラムで書くことにしよう。