今日のHRを見て思わずコラムを書いてみました。(2021.5.7)
こんにちは、2020年9月入会の盛 巧磨(ちゃんもり)です。
現在は福島県で収集運搬の会社経営とアーティストを支援するオンラインサロンの運営しています。
いきなりですが私は「繊細さん」です。
正確には「非繊細さんである自分を隠す為に努力して生まれた後天的繊細さん」です。ややこしくてすみません。
元来、私は思った事はすぐ口に出す「非繊細さん」でした。
自分の発言によって相手にどう思われと相手が傷付こうと関係が無い、ただただデリカシーの無い人間でした。
子供時代から面白いことが好きで特に好きだったのはダウンタウンの松本人志。彼は常に斜に構え抜群の間で一言ボソッと言い放ち爆笑を生む。最も素人がマネしてはいけないこのスタイルに憧れた小学生の私。相手が大人だろうが子供だろうがヤンキーだろうが関係なく言いたい放題。もはや面白いかどうかよりも如何にシュールであるか?に重きを置いた「孤高の存在ハイ」に陥った完全なる「おすべりさん」です。
自分は周りとは違う。俺は思った事は何でも言える。俺は特別だ!
本気でそう考えていました。
そのまま高校生まで、これといった人生目標も無く好きな様に振る舞い続けていました(この頃音楽が好きになりました)
大学進学で一人暮らしが始まるといよいよ自堕落な生活に陥り2度も留年した挙句「俺はミュージシャンになる」と自主退学。
二十歳で上京したもののロクに努力もせずパチンコで生計を立てつつダラダラとバンドを続けていました。当然結果は出ず遂に里帰り。
ようやく自らの愚かさに気付き家業を手伝う事になったのが23歳。
散々言いたい事を言ってきた同級生達は皆しっかりと会社に勤め何度目かのボーナスで車を買ったり親孝行をし始めていました。
何も持っていない自分。あるのは読みかじりの音楽知識とパチンコの打ち方と人への悪口。
こんなはずじゃない。
俺は周りの奴らとは違う。
俺は特別なはずだ。
面白ければいいはずなんだ!
全てが笑えない所まで来ていました。
自分を変えなきゃ。誰かの為に生きなきゃ。これまでの23年間を取り戻さなきゃ!
そう決意してからがむしゃらに働きました。
当時与えられた仕事はライブバーの経営。昼から夜中まで立ちっ放し。勤務時間が18時間を超える事もありましたが平気でした。これは業である。今まで自分がしてきた事への業。そして何より自分は働いている、誰かの役に立っている、という事が嬉しくて働き続けました。
そして対人関係。接客業という事もあって、自らの発言に細心の注意を払いつつ、相手の表情や言動から何を言えば最も気持ち良くなって貰えるかを考えて常に最適な言葉を選びました。
自己犠牲から生み出される優しい言葉の数々。
元来のデリカシーの無さに分厚いメッキを施して人工的な繊細さんになった私は、相手の些細な行動や発言に常にピリつく繊細さんをとっくに通り越した「マナーモンスター」になっていました。30歳になっていました。
常にイライラしながら笑顔を浮かべ優しい言葉を探す毎日。
頭にチラつくのは過去の業。
タバコの本数は日に4~5箱を超え毎晩朝まで飲み歩きました。
32歳になった年に突然父が他界。会社を継ぐ事になりました。殆ど水商売の経験しか無い私が突然社長に就任し慣れない業務へと転換。
ここで分かった事は今まで会社に向けられていた信用、信頼は父の死と共に無くなってしまったという現実でした。銀行、取引先、全て私の代から築き直す事になりました。正直この時期の記憶はほぼありません。
でもとにかく働く。例え無益な事でも自分が働くのは過去の報いだから当然と体を動かし相手の評価を待ちました…
そして2019年。息抜きで見ていたYouTubeで一つの動画を見つけました。
「注意!人に嫌われる話し方3選」
YouTube大学との出会いでした。
あっちゃん何してんだ?と思いましたが抜群の分析力とトーク力に惹きつけられ2020年遂にPROGRESSに入会しました。
様々な授業とサロン内での交流や勉強会を通じてスキルアップは素より人との関わり方を見直すことが出来ました。
これまでの「耳触りの良い言葉を並べる」のでは無い、優しさや強さの本当の意味。
メッキを剥がしても優しい人間でありたい。
ありのままでも誰かの役に立つ強い人間でありたい。
そんな風に感じたHRでした。
コラムとは名ばかりの「ちゃんもり半生記」となってしまいましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。