昨日伝えきれなかった、アパレル産業の取り組み

執筆者 | 21/05/12 (水) | コラム

プログレス会員のみなさん、こんにちは。

2020年12月入会のかよぴー(Kayo Mitsumoto)です。

昨日朝の会終盤で、中田さんと初めてお話しする機会がありました。しかし、イメトレの成果虚しく、ドキドキでうまく話せなかったので、思いをこちらに書くことにしました。

アパレル産業が抱えているといわれる問題

本日の朝の会で中田さんが説明していた通り、アパレル産業は石油産業の次に、地球環境に悪影響を与えているビジネスと言われています。例えば、染色の際に使用する化学薬品や大量の水、革製品の為の家畜から発生する二酸化炭素、化学繊維は洗濯のたびにプラスチックが海に流れだし、シーズンエンドには商品の入れ替えで大量の廃棄物がでる、といったことが例に挙げられます。

企業努力

この状況を打破する一つの手段として、慣習化している発注サイクルを見直し、発注予測の精度を高めること。当時私が所属していた企業は、発注から納品までのリードタイムを6ヶ月から3ヶ月に縮めた商品群を作りました。それにより、市場動向のスピードに合わせて、発注量の調整が可能になり在庫高は縮小に。


また、過剰在庫を最小限に食いとめる手段として、期間限定、数量限定、限定コラボコレクションを毎月発表。希少性の掛け算により、ほぼ売切ることに成功。

課題

ところが、通常のコレクションサイクルに加えて、手数が増えたおかげで、デザイナー、商品開発、Logistics, Merchandiser, PR, といった全ての部署がどんどん疲弊しているように、私には見えました。人の異動も少なからずでした。現在も果敢に、このビジネスモデルを貫く企業がありますが、私は労働環境が持続可能であるのか?ということに疑問があります。

今後
新しく商品を作る際は、二つのことが必要だと思います。一つは、消費者の声を代弁するVOICE をもっていること。もう一つは、消費者が購入時に、環境や社会貢献に関するオムニバスストーリーを容易に想像できること。これを満たすのは簡単ではありませんが、さもなければ価値が低いと評価され、最終的に売れ残ります。

生態系環境と、労働環境を考慮すると、今後アパレルは、新たなビジネスモデルに向かうと思います。例えば、再販(ヴィンテージアイテム)、リメイク、レンタル、修理(所持品のケアをするラボ)等。

さいごに

朝の会、You tube 大学は、考えるきっかけをいつも提供してくれるので、とてもありがたいです。そして、「入会して、5ヶ月で中田さんと話す機会を得て、コラムに投稿する」という経験は自身の想像を超えました。当初の目標であった、勉強会開催や自身のTV番組を持つことは達成できていませんが、それよりも嬉しい展開が起きていることに満足しています。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

執筆者 | 21/05/12 (水) | コラム


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