ばあちゃんとコーヒー*碓氷の徒然コラム*

執筆者 | 21/05/18 (火) | コラム

碓氷の徒然コラムをお読みいただきありがとうございます。

 

沢山の(・∀・)イイネ!!を頂き

イイ気になった私の文章が、張り切りすぎて、長くなってしまうので、今日は極力短くまとめました。
語尾のまとめ方も試行錯誤中です。

 

progressの中の事やビギナーの方に有益な投稿ではありませんが、ほっと一息ついていただければ幸いです。

それでは、どうぞ。

 

 

ばあちゃんとコーヒー

子供の頃、ばぁちゃんはまだ働いていて、小さな会社の社長さんの元でお茶を出したりお昼ご飯を作ったり掃除をしたり灰皿を取り替えたりしていた。

幼稚園が休みの時に、ばぁちゃんの仕事場へ連れて行ってもらったら、会社の人に「こんにちは」と言った後、ぬりえとか、折り紙をして静かにして居るだけで社長さんから千円もらえた。

ばぁちゃんの手伝いをすると、ばあちゃんからは100円もらえた。 

社長さんにお客さんが来ると一階の喫茶店からコーヒーが運ばれてきて、それをお客さんと一緒に飲みながら社長さんは大きな声で笑ったり怒ったりしていた。

足の悪いばぁちゃんの代わりに私が喫茶店に注文しに行く事もあって
「社長さんのホット2つ」
と言うと喫茶店のおっちゃんがコーヒーを入れて、上まで運んでくれる。

本当は内緒にしておくように言われたけど、もう時効なので言うと、喫茶店のおっちゃんはコーヒーを入れる間、お店用のじゃないコップにカルピスを入れて私に出してくれた。

仕事帰りのばぁちゃんと一緒に来た時は、綺麗なガラスのコップに赤いサクランボが乗っているけど、内緒の時は家で麦茶を飲む時と同じコップ。
サクランボは、あったりなかったりする。

 

喫茶店のコーヒーを通して大人の世界を垣間見せてくれた社長さんやおっちゃん達。

ご挨拶を叩き込んでくれたばあちゃん。

……

私は仕事の打ち合わせの時に隣のカフェでコーヒーを頼む事があり、偉そうにそれを自分の店まで運んで貰ったりしている。

コーヒーを一杯飲むだけで、そんな人達のことを思い出してとても懐かしい気持ちになったりしているので私はいつも感情が忙しい。

執筆者 | 21/05/18 (火) | コラム


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