こんにちは。
ホームルームで、ちょっと前に話題になったアニメ、「映像研には手を出すな」を視聴しました。とっても、面白かったのでお勧めです。
主な登場人物
浅草みどり・・・アニメの設定・演出を担当する女の子。愛用のリュックは軍用。周囲の人を「〜氏」と呼ぶなど、マニアックなところも魅力。
金森さやか・・・商才に優れた長身の女の子。口は悪いが、プロデュース力は本物。
水崎ツバメ・・・人気読者モデルの女の子。父親の俳優になってほしいという願いとは裏腹にアニメーターを目指している。
みどころ1 マニアックネタ
登場人物の中でもっともマニアックなのが、浅草さんです。一人称は「わし」。「おカーキン」(お母さん)や「ちょっと松茸」(ちょっと待って)など、およそ女子高生とは思えない言葉を操るのですが、それが物語にいい刺激を与えます。一番驚いたのは、浅草さんがアニメの内容説明中に口ずさむ「わんだばだぁ〜わんだばだぁ〜」という歌なのですが、これの元ネタわかる方いらっしゃいますか??帰ってきたウルトラマンMATのテーマ(通称M3)なのですが、私以外誰がわかるんだよ!!!ひょっとしてprogressでは私しかわからないのでは?と思ってしまいます。妙な孤独を味わっていますが、アニメ制作陣とは仲良くなれそうな予感がします。
断っておきますが、私はウルトラマンリアタイ世代ではありません。ただ、昭和ウルトラマンシリーズで一番好きなOPはウルトラマンレオ(メロとベースとティンパニーがかっこいいから)、次がセブンで、3位がタロウですね!次点はA(エース)です。
だいぶ話がそれましたが、マニアックネタはまだまだたくさんあって、落語にちなんだ名称やセリフ回しが出てきます。この辺りはYouTube大学でも扱ったネタがあるので気付く方もいらしゃるかも知れませんね!!
みどころ2 商売の基本が含まれている
金森さんは、商才とプロデュース能力に恵まれた人物で、あっちゃんがHRで「自分はこのタイプ」とおっしゃていた人物ですね。個人的には、あっちゃんの方が芸才というか美的感覚に優れていると思いますし、彼が言葉の魔力で説得するのに対して、金森さんは金と暴言で交渉するタイプなので手段はだいぶ異なります。ただ、人物の特性を見抜いて有効な手段を授けるあたりはキャラが近いですね!
この金森さん、商売の基本であるお客様目線が誰よりもわかっている人で、制作陣がこだわりを見せることで生じる不都合に対して「素人には関係ない」、「宣伝しなければ作品のクオリティにこだわっても客は来ない」などと、ぐうの音もでない言葉でたびたび制作陣をたきつけます。ただ、他方で作り手の熱量を下げるようなことはせず、むしろインスピレーションを与えたり自由にやらせたりと、うまくアニメ制作と納期との調和を図っています。こんな人物にプロデュースされたい人は多いでしょうね。
みどころ3 キャラのリアリティ
水崎さんは、超人気の読者モデル。しかも両親とも人気俳優のようです。こんな人物は身の回りには存在しないので、なかなかリアリティがないのかなと思っていたのですが、主要キャスト3人の中で最もリアリティがあったのが、意外にもこの水崎さんでした。
例えば、アニメの制作状況を3人で話しているときに「足長いね」、「髪切った?」など会話の流れと全く関係ないセリフを唐突に言うのです。これ、女の子の会話あるあるですよね(笑)
他にも、水崎さんは朝倉さんと金森さんと仲良くなるにつれて、態度が少しづつ変化するのです。朝倉さんと金森さんはもともと仲間だったのですが、水崎さんは後から二人に合流するかたちになります。そのため、少しづつ二人との距離が縮まるのですが、この距離感の演出も素敵なのです。「よっこいしょういち」など明らかに浅草さんの影響を受けた言葉を使ったり、弁が立つ金森さんを説得したりします。私たち友達だよね!という決定的なエピソードを盛り込むより、細部に気を配るやり方で関係性を知らせる方が真実味があって好みです。
最後に
ざっとみどころを紹介しましたが、他にも高校生がお金を稼ぐことを良しとしない教頭とのやりとりや、ファンの増やし方など面白みが盛り沢山なので、ぜひご覧ください!!