こんにちは。
2020年2月入会、フラーシア所属の鈴木栄子です。
初めてのコラムで、何か変なことやらかしてないか、ドキドキしながら書いています。
今日は、タイトルにあるように、繊細さん(HSP)の私が、昨日、今日のホームルームを受けて、DM新ルールについて思ったことを書こうと思います。
まずHSPの特徴について、読んでくださっている方に共有させていただきたいと思います。
HSPと言えば、「敏感」「繊細」という認識の方も多いと思うのですが、ここで共有させていただきたい特徴として
①共感しやすい
②心の境界線が薄い、もろい
③疲れやすい
というものがあります。
①「共感しやすい」というのは「優しい」「思いやりの心が強い」と受け取られることも多いのですが、実は②「心の境界線が薄い、もろい」ために「周りにいる人に感情移入しやすい」と言った方が正確かと思います。つまり、外の世界で起きていることにいい意味でも悪い意味でも影響を受けやすい、という特徴を持つのです。そのため③「疲れやすい」ということになるのです。
まったく個人的な話で恐縮なのですが、先週星野源さんと新垣結衣さんの結婚のニュースがありましたよね。星野源さんの大ファンの私は、なんとニュースを知ってから2,3日間具合いが悪くなってしまったのです。一応話のネタとして伝わりやすいように「星野源ロスでさー。」などと周囲には話していたのですが、実は「ロス」とは全く違う種類の「具合いの悪さ」だったのです。
私は星野源さんが結婚することについて大喜びこそすれ、がっかり、とか傷ついた、とかいうことは一切なかったのです。それではどうして具合いが悪くなったのか?その原因が「共感性の高さ」なのです。
大ファンだった星野さんが結婚する、しかも前から「素敵な女優さん」とたびたびエッセイにも書いていた新垣結衣さんと結婚するなんて、なんて素敵なこと!と思い、過剰に喜びすぎてしまったのです。全然会ったこともない人だというのに、どれだけうれしかったのだろうか、とか、どれだけ幸せなのだろうか、とか、知るはずもないことをあれこれ想像しては、「あれ、これって私のことじゃなかった!」と、現実の世界にもどってくる。その繰り返しでぐったり疲れてしまったのです。非繊細さんからしたらまったく意味不明だと思うのですが、繊細さんの方なら理解してくださる人もいるかと思います。
また、ドラマの中で登場人物が失敗しそう、とか、恥をかきそう、といった場面は、自分が恥ずかしくなってテレビを消してしまう、ということもたびたび起こります。これを「共感性羞恥」といいますが、これもHSPの人に多いと言われています。
このように、HSPは周りの出来事に具合いが悪くなるほど影響を受けやすい、という特徴を持ちます(HSPにもいろいろなパターンがあるので、すべてのHSPの人に当てはまるわけではないと思いますが)。
そこで今回のホームルームの新DMルールについて。
非繊細さんであれば特に気にならずにスルーできる「いらない挨拶」「お誘い」「質問攻め」などにザワザワと反応してしまう方たちの気持ち、とてもよくわかります。それは決して「気にしすぎ」ではなく、心の境界線が薄く、もろい繊細さんにとっては仕方のないことなのです。
そのことに対して「そんなの反応しなければいいんだよ!」とバッサリ切り捨てることなく、あれこれ考えてくださること、本当にありがたいです。
しかし、私たち繊細さんも、そんな中田さんの厚意に甘えてばかりではいけないなぁと思うのです。
非繊細さんが繊細さんに対して配慮してくださることはとてもとてもありがたいことなのですが、と同時に、繊細さん自身が「心の境界線を意識的に作る」ように心がける必要があると思うのです。
「心がザワザワすること」を「やめてほしい」とお願いすることも大事ですが、「どうしてザワザワするのだろう?」「外の世界のことを勝手に自分の世界の中に持ち込んでいないだろうか?」とチェックすることが重要だと思うのです。
「嫌われる勇気」の中に「課題の分離」という言葉が出てきました。このケースで言えば、「いらない挨拶」や「お誘い」や「質問攻め」をするのは「あの人の課題」であって「私の課題」ではないはずです。「私の課題は何だろう?」と常に考えていくことが「心の境界線を意識的に作る」ためにとても大切だと私は考えます。
世の中には繊細さんと非繊細さんという2種類の人がいるのだ、という考えは、革命的なものだと思っています。どちらの側も「こっちに合わせろ」ではなく、自分も変えられるところは変え、相手はありのままに受け入れる、そんな姿勢を持てれば、豊かな人間関係が作れるのではないかと思うのです。
PROGRESSでそのような世界を目指し、常に実験を重ねてくださる中田さんには学ぶことばかりです。