クセ強い母から学ぶ幸せの在処(坂下亜矢子)

執筆者 | 21/06/17 (木) | コラム

2020年5月末入会の坂下亜矢子と申します。
 
本日は自分の母親から反面教師的に学ぶ
幸せの在処についてをお話したいと思います。
 
自分で何も出来ない…皆凄い…
置いて行かれているような気持ちになる。
Win×3ならぬ、焦る×3。
そんな気持ちに瞬間的になってしまう気持ち。
きっと誰しもが一度は
抱いたことがあるのでは無いかと思います。
 
そんな状態に触れる時に
私は強烈な劣等感の持ち主である
自分の母の事をふと思い出すのです。
 
私の母は非常にクセが強い系女子であります。
キャラクターのインパクトとしては…
例えると、和田アキコ・田中真紀子・細木数子系統。
(これくらい例を挙げたらお察しいただけるかなw)
 
ただ中身に関しては
最強に自己中で強気だけれど
自己肯定感が低くめちゃめちゃネガティブ。
娘から言えば超絶面倒くさいパターンの魔女です。
 
そんな母はいつも自分を事あるごとに
「幸せな人間では無い」
と言います。
娘にそれを言う事もどうかしていますが
そこはもうキャラクターなので慣れました(笑)
もっと詳細に言えば
自分にとって都合が悪い時に
幸せな人間ではないと言い
人からいかに幸せな人間であるかを
言ってもらうことを案に要求するという事を
無自覚に定期的且つ安定的なメカニズムを以て
日々を送る。そんな生態でございます。
 
ただ不幸時期が異常に短いスパンで訪れ
幸福時期は褒められた一瞬で終わります。
 
そんな恩年74歳の母親を見ていて…
幸せであることを本質的に感じられないことは
残念なことだなぁとつくづく思うのです。
 
その根底にあるのは、
①強欲であるということ。
②故に劣等感を抱きやすいということ。
③それは、幼少期に味わった瞬間の
心無い疎外感が尾を引いているということ。
 
母の場合はそんなところです。
 
例えを出してお話いたしますと…
母は専業主婦でした。3人の子供の母親です。
ですから、社会に出て働くということへの劣等感がある。
それ故にどういう言動になるかというと
一瞬パートで働いた事を今も武勇伝として語る。
自立していたのだという事を今だに異常に語る。
私から見れば、専業主婦で子供を育てる。
これは紛れもなく立派なことであって
母親というのは子供にとって
唯一の変わりの効かない存在。
そんな大役を務めていることは本当に凄いこと。
それを幸せに感じる事よりも
出来なかった事を重要視してしまうが故に
出来ていたかのように思い込み
必死に語る様は少し切なくなるのです。
 
また、結婚していない方や子供が居ない方が
不幸であると思い込むということで
自分の人生の自己肯定を
案にしている様はもはや化石と言って良い。
この部分だけでも不愉快になられる方も
沢山居ることは承知しておりますが
昔の人なのでということで
何卒ご容赦いただく他無いのですが
私はここが1番母の嫌いなところです(笑)
 
要は隣の芝は青く見えるということであって
自分の人生において近くに見える物事の
体験できていないことを劣等感として抱き
それでも自己肯定していたい欲が凄いのであります。
 
結婚し、子供に恵まれ、社会でバリバリ働き、
様々な才能を持ち合わせ、
若々しく美しく、裕福で、
優しくて、沢山の人から愛されたい…
 
世間的に言われる成功のポイントなんて
挙げればキリがありません。
ただ、望む事を決して否定はしません。
満たされないものがあるから
人は向上することができるものだと思います。
 
しかし、成功と幸福は
一見一体に見えるけどそうではない。
 
母は世間から見れば
かなり恵まれている部類に入ります。
働き者の父のお陰で
老後の生活はかなりゆとりがあるし
子供たちも近くに居て孤独ではない。
孫も居るし、今まで大病を患ったことも無い。
母もそれを頭では理解しているのですが
幸せセンサーをガン無視し
不幸センサーを秒殺で察知する
思考の癖が付いています。
 
幸福度において大事なのは
他者比較ではなく…
色々な道がある中で
自分が選んだ人生をどう幸せにして行くのか。
自分がどうであるか。ただそれだけ。
自分の幸せの在処は自分の中に存在するもの。
だと母を見ていて、
つくづく思うのです。
 
劣等感というモヤモヤは、
もちろん私にも発生することはあります。
でも、その感情は
あまり育てても幸せにならないと思っていて。
ちゃんと自分のモヤモヤを収納する箱を
用意してあげる必要があるかなって思うんです。
その箱を作るには
客観性と知識が必要なのだとも思います。
抹消しようとするから苦しい。
そうでは無くて、自分のモヤモヤを認めて
冷凍保管する心の箱を持つことはとっても大事。
 
しかし、そんな理屈を
74歳の母に言ったって伝わるわけもなく(笑)
今だに不幸だと言うし
今だに謎の武勇伝を語る。
何なら、それを言うこと自体が
母の幸せという可能性すらある。
何とも言い難い状況です(笑)
 
散々ディスましたが…
それでも、私は母が大好きです。
母ですから。
 
あと、どれくらい一緒にいれるか
分からないけれど
最後は「幸せな人生だった」と
心底思って人生を終えて欲しいと
心から願っています。
 
世間的に見た成功と
自分自身の
幸福度は必ずしも一体ではない。
 
自分を幸せにするのは
環境や現象や境遇では無く
自分自身。
 
大切な事を母から学ばせて貰っています。
 
最後にこんな話をしておいて
言いにくいのですが
10月2日は母の誕生日。
関西PROGRESS CAFEライブの
開催予定日と同じです。
ライブ無事に決行できますように…
 
そしてサムネの犬は母が戌年だからです。
母曰く、自分は忠実な人間だと言います。
何故なら忠犬ハチ公だから。
そして主人は同じ戌年というだけで
かなり気に入られています。
もっと言うと、O型とB型は仲間らしい。
その理由は、
マルが1つ(O)と2つ(B)だから。
(かなり無理がある)
そして母はB型、主人はO型の為
そこでも気に入られています。
はい、めちゃくちゃです(笑)
 
最後までご覧いただきまして
ありがとうございます!

執筆者 | 21/06/17 (木) | コラム


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