吹き替えのお話

執筆者 | 21/06/19 (土) | コラム

皆様、こんにちは・こんばんは・おはようございま~す!!
ラグナリオ所属、メッチェこと目﨑祐介です。

コラム初投稿にチャレンジしてみます。

今、PROGRESSではyoutube大学の外国語吹き替えプロジェクトが立ち上がっていますね。
英語を喋れない私はただ眺めているだけなのですが、theaterで様々な方がチャレンジしている姿を楽しく拝見させていただいています。
そしてそれを見た中田さんは「吹き替えって難しい。やっぱりプロの技術がいる」というマインドに今の所なっているようです。

昔、声優業界の隅っこの隅っこにいたものとして、ちょっとだけこの技術について分かる範囲で書いてみようと思います。

 

 

吹き替えの真髄は「呼吸を盗む」ことにあり

 

 

人は誰しも、呼吸をしています。
そして呼吸の仕方は人それぞれです。

短く小刻みに呼吸している人、おおらかに長いスパンで呼吸をしている人、呼吸が浅い人、呼吸が深い人・・・

この呼吸に仕方が、人の喋りの個性へとつながっています。

そして、プロの声優が吹き替えをする際に最も気をつけていること。
それは元となる役者の呼吸のクセを読み取り、それに自分の呼吸をシンクロさせることです。

これを「呼吸を盗む」といいます。

今回のプロジェクトの場合、いかに「中田さんの呼吸を盗めるか」がキモになってきます。
もし吹き替えに是非挑戦してみたい方は、まずは言葉を発せず、中田さんと同じタイミングで呼吸を吸い、同じペースで吐いてみるという練習をしてみるのもいいかもしれません。

 

 

吹き替え台本を作成する際にも「呼吸を盗む」

 

 

台本を作成する際にも呼吸を意識することが多いに大事です。
直訳にすると、呼吸までの文章が短い・あるいは長い瞬間が必ず出てくると思います。

そんな場合は、意味が変わらないよう意識しつつ、呼吸を基準として大胆に意訳することが必要になる場合も出てくると思います。

 

 

以上、、私の持てる範囲の知識ですが、参考になれば幸いです


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