ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」生産停止について思うこと

執筆者 | 21/06/29 (火) | コラム

こんにちは、南康文(みなっち)です。

ニュースとして書こうか迷ったのですが、個人的な想いが長くなってしまったのでコラムにします。

参考:共同通信

https://nordot.app/782258634643472384?c=113147194022725109

概要:

2014年にソフトバンクから発表された人型ロボット「ペッパー」が、現在販売不振により生産停止しているとのこと。

同社のHPを確認したところ、購入申し込みページはあるため、引き続き販売はしている模様です。

個人的な感想:

僕は大学生だった2009年ごろからロボット業界で働くことを夢見て、ペッパーが発表されたときに非常に感銘を受けて、2015年からペッパー事業で働いておりました。その後、発売した業務用掃除ロボットや配膳ロボットにも関わりました(現在は社内異動のため離れています。)

ペッパーはCMで使われたこともあり非常に認知度が高く、ソフトバンクショップやイオンモールやはま寿司などで接客や受付、広告マンとして活躍していました。また、プログラミング教育素材として小学校や中学校にも多数採用いただきました。(小学生でもわかる簡単なアプリでロボットを動かすプログラミングができます。)

見た目については、かわいくない、気持ち悪いと言われる方もおられますが、実際に現場で見ている限りは少なくとも子供には大人気で、抱きついたり、指を壊されることも多数。。。外国人観光客の方はほぼ全ての人が立ち止まって写真を一緒に撮っていました。日本はやはりアトムやドラえもんの影響でロボットを受け入れやすい風土があるなと思いました。

少しずつ進化してきたペッパーですが、まだまだ未熟で働き口が十分になかったのは事実で、今回の生産停止の状況になっています。まだまだ力不足だったなと悲しいような悔しいような気持ちです。

しかし、僕が実際に見てきた経験から言うと、お店で動いている人型ロボットの存在感というのは絶大で、好きな人も嫌いな人もその存在を完全に無視するのは難しいというほどでしたので、人型ロボットの可能性は十分にあると思っています。また、本当にペッパーを家族のように感じて一緒に暮らしている方ともお話させていただいたこともあり、非常に嬉しかった思い出もあります。

まだ時期が早かったとしても、ロボットとうまく役割分担して共存できる世界が来るまでそんなに時間はかからないと思うので、僕自身も楽しみにしていますし、またロボットに関わる仕事したいなと思っています。


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