ありがとう、そして・・・

執筆者 | 21/07/04 (日) | コラム

5・6月のアドバイスメンバーだった齋藤兼司です。

7月4日(日)HR後に行われた中田さんとの【振り返り配信】はこちら。

https://www.facebook.com/groups/1196386067176973/posts/1993551524127086/

上記振り返り配信たのめに色々と書き出していたら、コラムになってしまいました。上記振り返り配信では話しきれなかったことがありますので、この2ヶ月間を振り返ったコラムを投稿したいと思います。

1.立候補前の誤った考え

昨年11・12月度にアドバイスメンバー(以下アドメン)に一度選ばれていたため、その任期終了後は「他の方にこの素晴らしい機会を与えるべきだろう」と考え、それから4ヶ月(2期の間)立候補はしなかった。でも、それはビギナーメンバーをサポートするという「アドメンの目的」からすると正しい考え方ではなかったように思える。

 

もし自分に余裕がなく、PROGRESSに割ける時間が取れないのであれば無理に立候補する必要はない。だが、忙しかった3、4月を過ぎ、心理的・物理的に余裕ができた。PG内の制度や文化、明文化されないマナーなどを理解してビギナーをサポートできる力があるであれば、やはりビギナーメンバーのために立候補した方がいいだろうと考え直し、5・6月のアドメンに立候補した。

 

実際、アドバイスメンバーはワンマンの仕事ではない、中田さんがチームとしての特性やバランスを考えて人選する「チームでの仕事」だ。そのチーム編成をするときにはやはり選択肢が多い方がいい。自分というピースが、もしそのチーム作りに使える役立つ駒なのであれば、多いに使ってもらうべきだろう。

 

立候補したけれども選ばれないということは当然あるが、それは決して「能力がない」とか「向いていない」ということを意味しない。その時に作ろうとしているチームとしてのバランスや特性を考えたときにカチッとハマらなかっただけに過ぎない。違うメンバーとの組み合わせではピースがハマることもある。そう考えて立候補をしたメンバーは立候補し続けて欲しい。

 

2.任命された後の驕りと反省

5・6月のアドバイスメンバーに選ばれた当初、自分の中には「2期目」という驕りというか油断があったように思える。「自分は2回目だから、他の3人がやりたいことをサポートしたい」という「謎の上から目線」があったのだ。

 

だが、4人で話し合いを進めていくうちに「それは違う」と考えを悔い改めた。何年PROGRESSにいようが、何回アドバイスメンバーを任されようが、その新しいチームでビギナーのために自分が何ができるのかが大切なのだ。後ろから傍観するのではなく、チームの中に積極的に溶け込み、他のメンバーが力を発揮できるように協力し、自分ができる最高のサポートをする事が必要だと考えを改めた。最初のミーティングでそのことに気づくことができたのはとても幸運だったと思う。

 

その反省をした後、最初に提案したのが「アドバイスメンバーだけのあだ名の提案」だった。5月以前、私のニックネームはずっと「けんじ先生」だった。それは、22年間英語の先生をしてきた中でずっと生徒さんや保護者の方から呼ばれてきた愛称だった。

 

ただ、この「先生」という愛称は、中田さんの言う通り「関係性を規定する愛称」である。つまり、『先生』と「言う側」と「言われる側」の双方に上下関係を想起させてしまう。

 

入会当初、700人もいるこのコミュニティで名前を覚えてもらうための手取り早い方法が「先生」という自分の職業とニックネームを使うことだった。それは功を奏し、今年の5月に「けんじ先生」という愛称を変えた時には、「変えることに抵抗感がある」と言ってくださる方が多かったくらい定着したニックネームになっていた。

 

だが、同じチームメンバーとして同列の関係性を築きたかったので、あえてその定着していたニックネームを変え、「全員本名の下の名前に『ちゃん』をつける」という提案をした。これがお互いの距離感をぐっと縮めることになったと思う。

 

こうしてけんちゃん(齋藤)、ゆうちゃん(岡本)、あやちゃん(坂下)、まぁちゃん(若生)の4人のアドメンとしての活動がスタートした。

 

3.「配慮と深慮」を学ぶ

5・6月のアドバイスメンバーとして最初のミーティングでは、「ビギナーをよりスムーズにサポートする仕組み作り」をしたいという事で「ビギナークラス」に似たグループ(部活)を作るという案が出た。

 

素晴らしい提案だと思い、翌日にFacebookグループを作り、盛りだくさんのコンテンツを考え、アドメン就任後1週間以内にローンチしようとしたが、他の3人からストップがかかった。いくら良いアイデアでも、その開始方法や運営の仕組み、影響などを考える事なくスタートしてしまうとうまくいかないというのが主な理由だった。

 

2ヶ月という期間の短さから、すぐにでもスタートしたい私だったが、出鼻を挫かれる形になった。熱意と善意を持って取り組んでも、ある程度公式的な立場で責任が伴うアドバイスメンバーだからこそ、慎重になって丁寧に物事を進めていかなければならないことを学んだ。

 

そういった助言をもらった時に、意外だと思ったのがゆうちゃんとあやちゃんだった。普段の二人の活躍は「下手ダンス」であったり「咽び泣きアイドルユニット『TEARS』」だったりと「おはしゃぎ」のイメージであったのだが、アドメンとしての二人はその印象とは全く違ったのだ。

二人は経営者として会社という組織をまとめ引っ張ってかなければいけない立場にあり、ある決定事項の組織に与える影響などを細かく考える人だった。18年前に独立してからずっと一人で仕事をしてきた私は、「思いついたら行動」「秒で動く」という事が身につきすぎていて、5300人もいるグループ全体への影響やプロジェクトの進め方まで考えが至っていなかったことに気付かされた。

 

そういった意味で、三人からは周りに対する「配慮」と細かいところまで影響を考える「深慮」を学んだ。

 

4.心理的安全性

5・6月のアドバイスメンバーで特に顕著だったのが「心理的安全性」だ。この「心理的安全性」とは、あるメンバーが提案したアイデアに対して「それは違う」と反対意見を言っても関係性に影響を及ぼさず、前向きにチームが動いていける環境を指す。

 

奇しくも任期がスタートした直後にコアバリューが改定され「コアバリュー2.0」から「コアバリュー3.0」になった。その中に「批判よりも提案を」というものがあった。だが、2ヶ月という短い期間で、様々な提案やアイデアを出していく中で、「それは違う」と思ったら、そのことをすぐに言わないと活動にスピード感がなくなってしまい、間違った方向性に進む可能性がある。

 

だから、お互いの約束として「別の提案が思い浮かばなかったとしても『違う』と思ったのであれば、それを言っていいことにしよう」というコンセンサスを取った。

 

それ以来、どのような事でも素直に思った事を言い合いながらも、お互いに対する敬意を欠く事なく、2ヶ月間良い関係性を持ち続ける事ができたのは大きな財産だ。

 

5.ビギナーサポート部の発足

入会したてのメンバーは、本体Facebookグループには登録されているが、基本的に「居場所」がない。クラスシステムもよく分からず、PGツイッターを始めてもいないし、仮に始めていたとしても気軽にツイートのやり取りをできる関係性ができていない。

 

そのため、分からないことがあってもなかなか本体ページの中にある「質疑応答スレッド」に投稿しづらく、孤立してしまうのだ。また、質問が投稿されたとしても、誰に通知が行くわけではなく、スレッドがどんどん下に流れていってしまうので、その質問に答えたいと思った既存メンバーがいたとしても、そのスレッドを探して質問に答えるまでに「タイムラグ」が発生してしまう。質問を投稿した人は答えをもらうまでに「不安な気持ち」を抱かずにはいられないだろう。

 

それを解消するために、部活動の一つ(クラスではなく)として「ビギナーサポート部」を発足した。これにより、ビギナーは「どんなに初歩的な質問でも分からないことは何でも質問していい」というグループに所属することができる。

https://www.facebook.com/groups/523908138872518

※振り返り配信で「名称をビギナー部にしてはどうか」という提案があったが、すでにある「初心者部」と混同してしまうと懸念して「ビギナーサポート部」という名称に落ち着いた。

4日(日)の振り返り配信で中田さんも言っていたが、HRなどでもこの部活についてお知らせをしてくださるそうなので、この部活に入ったビギナーの方の初期的な悩みや疑問はほとんど解消されると思う。

 

実際、このビギナーサポート部はビギナーメンバーだけではなく、新規入会者をサポートしたいという既存メンバーも入部することができる。

 

今後は、ビギナーサポート部での配信やアクティビティなど、可能性はたくさんあると思うので、アドメンの任期が終えても、この部活動内でのサポートは引き続き行っていきたい。

6.各個人のサポートの働き

5・6月のアドバイスメンバーの働きの中で特に素晴らしかったのは、「各自の自発的なサポート活動」だ。振り返り配信でも話していたが、特にまぁちゃんの自己紹介コメントへの返信やIntoruductionに投稿された自己紹介動画へのコメントはその際たるものだ。

 

アドバイスメンバーの主な働きは「ガイダンス配信」と「ビギナーZOOM交流会」、上記に書いた「ビギナーサポート部」のような働きもあるが、それ以外はどのような働きをするのか特に決まりはなく、任期のアドメンが相談して決めることになっている。

 

まぁちゃんは積極的に新規入会メンバーの自己紹介にコメントし、ゆうちゃんはPGORRESSのコラムの執筆、あやちゃんはPGツイッターを通してお知らせやリマインダーツイートを積極的にしてくれた。それぞれの特性を生かして自発的にビギナーをサポートしようという気持ちが嬉しかった。

 

アドメンだけではカバーできないことでも、そういった各自の特性を生かした「自発的なサポート活動」はメンバーなら誰でもできるのではないだろうか。困っているメンバーを見かけたら勇気を出してサポートの手を差し伸べたり、自己紹介動画や自己紹介投稿への「いいね」や「コメント」も素晴らしいサポート活動になる。

 

コアバリュー4.0にもあるが、そのように「お互いをサポートし合うこと」はPROGRESSの素敵な文化だと思う。これから更にその文化が浸透していくかは一人ひとりのメンバーの意識にかかっている。「アドバイスメンバー」という仕組みは、そういった文化の啓蒙活動にも役立っていることだろう。

 

7.終わりに

5月、6月という2ヶ月間はあっという間に過ぎ去ったが、振り返ってみると「非常に濃い2ヶ月間」であったとしみじみ思う。その中で、表面的にしか知らなかったゆうちゃん、あやちゃん、まぁちゃんという3人と何時間も話し、何百というメッセンジャーのやり取りをし、時にはおはしゃぎをして深く知り合えたのは、私のPROGRESS生活の中でも宝物となる貴重な経験だった。

 

そんな素敵な機会を2度もいただけたことを、中田さんに心から感謝したい。

 

アドメンとしての任期は終わるが、PROGRESSでの活動が終わるわけではない。これからは「英語翻訳&吹替プロジェクト」が本格的に始動していきそうなので、そちらに軸足を動かしながら、できる範囲でアドメン、そしてビギナーメンバーのサポートは続けていこうと考えている。

この2ヶ月、濃密な時間を共に過ごしてくれた岡本裕樹さん、坂下亜矢子さん、そして若生円佳さん、本当にありがとうございました。そして、これからも同じPROGRESSメンバーとして、よろしくお願いします。


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