【後編】「セレブケイティ」苦悩と成長〜私のプログレス〜

執筆者 | 21/08/08 (日) | コラム

こんにちは!Takako Katie(ケイティ貴子)と申します。2020年12月入会で、ラグナリオに所属しています。

あっちゃんから「セレブケイティ」というキャラをいただき、その反響に恐れ、どうしよう、という前編(https://pgpub.space/17485/)の続きです。

 
長いので、お時間ある時に読んでいただけたら嬉しいです。
 
 
また、一部「え、自慢?」と思われる箇所があるかもしれませんが、本人はいたって真剣に考えた際の内容なので、そう受け取らずにいただけたら、大変、嬉しいです。
 
 
では、どうぞ!
 

セレブケイティからの脱却を図る

 
そして私は、セレブケイティを求められることに、苦悶するようになる。
 
あっちゃんが作ってくれたキャラ。めちゃくちゃ嬉しい!あっちゃんがキャラを作ってくれた人なんて、世界にどれだけいるというのだろうか?そんな超絶ラッキーなことが自分の身に起こって、多分私は少しキャパオーバーになっていたんだと思う。
 
 
あっちゃんが作ったキャラを演じないと、PROGRESSでは価値がない。自分のことをそう決めつけた。
 
 
その上、面白いのは「あっちゃんのコンサル」であって私自身ではないのに、そのキャラを使ってPROGRESSを生きようとするなんて、ズルいでしょ。そう思った。
 
 
 
あっちゃんが何かのプロジェクトで、どなたかを指名するとき「コツコツ地道に活動してきてくれると、ふっと気づくんですよ、あなたの存在に」というようなことを、よくおっしゃる。
 
私はその度に、私にはもうコツコツ地道に頑張って、気づいてもらう、というチャンスはないんだ。私はただ「ラッキーでコンサルで選ばれただけの人」という位置で決定なんだ。今がピークなんだ、と思っていた。
 
 
 
何か目立つ活動をすることで、突然目に止まる方々もいる。でも、そういう方々は、自ら、面白い自己紹介をしたり、面白い配信をしたりしている。私自身は、面白いわけでもなく、「ラッキー」で、あっちゃんが「面白くしてくれただけ」の人だ。
 
 
 
あっちゃんがくれたキャラをやるのは、ズルい上に、「自分自身」でもないから、いや。だけど、もう私には、コツコツと地道に居場所を作ることはできない。身動きが取れない。
 
 
 
卑屈すぎるだろ!と思われるかもしれないが、本当に当時はこう思っていた。自分勝手に言うならば、孤独だ、と思っていた。
 
 
 
あっちゃんから!あの、あっちゃんから!YouTubeのコンサルをしていただけたこと。それはもう人生ベスト5に絶対に入る、めっちゃくちゃ幸せで嬉しいことだし、もう一度あの場に戻ったとしても、同じ選択をする。間違いなく。
 
ただ、それとは全く別に、PROGRESSの皆さんと自分の距離を、勝手に感じていたのだ。
 
 
 
 
セレブキャラを求められてかわしてしまったり、セレブと全く関係ない「バイリンガル教育」について、TV配信をしてみて、
 
「私の価値は、あっちゃんがくれたキャラだけじゃなくて、こういう有益情報を言うこともできるんですよ!」
 
と必死にアピールし、アピールすることで、「私には違う価値もある」とバランスを保とうとしていた。
 
 
 
でも、実際にバイリンガル教育の配信をしてみて、「配信自体は楽しいけど、このテーマ、実際、そこまでずっと熱を入れられないなぁ〜…」という心の声があった。
 
 
息子にバイリンガルとして育ってほしいと気持ちはありつつも、「でも私は大人になって、しゃべれるようになったし、コミュニケーションツールなんだから、ガチガチにバイリンガルじゃなくても別に…」という、わりとゆるめのスタンスなのだ。
 
 
「どうしたら、私らしい居場所を見つけられるんだろう」
 
そう思い悩むようになる。
 
 
ルールを守って、あとは自由に楽しむ場所なのに、勝手に色々悩んでしまうという、私の考えすぎのクセが出てきていた。
 
 
でも、配信自体は楽しかった。
自分でYouTubeをやっているくらいだから、発信することは大好きだし、どうするのがいいのかなぁ…。
 
誰にも相談することなくモヤモヤしているうちに、YouTubeコンサルを受けて、4ヶ月ほどが経っていた。
 
 
 

自分らしい居場所を見つけた、2つの理由

 
結論から言うと、私は居場所を見つけることができた。理由が2つある。
 
 

まずは「時間」だ。

 
4ヶ月も経つと、セレブケイティと言われることも減っていき、新しく入会し、コンサルがあったことすら知らないよ、という方も増えていく。私はその空気を感じて、少しほっとした気分になっていた。
 
 
あっちゃんのくれたキャラを降臨させるための「傀儡」としての自分にしか、価値がない。
 
そんな風に勝手に思い込んで、周りの方々にも何も相談もできなくて(自慢かよ、と思われそうで)、一人で悶々とした日々。
 
私はキャラだけじゃないんだ!と意味もなく抵抗して、試行錯誤してもがいた日々。
 
 
全て、時間が経って、私は少し自由に、やりたいことをやってみようか、という気持ちになれたのだった。
 
 

もう1つの理由が「己を知る」。

 
悶々と時が過ぎる中で、実は私は、「自分は実際に、セレブとカテゴリーされる存在なのだろうか」という自問をしていた。
 
(よく配信中にも言われますが、本当にアホほど私はマジメで考えすぎるタイプです笑)
 
 
真剣に考えたことなので、できれば自慢だと思わずに受け取ってほしい。
客観的な情報を、淡々と並べてみる。
 
・幼稚園から大学まで私立
・小学・中学は、「ごきげんよう」と挨拶をするカトリック系の学校
・父の職業は医師であり、祖父も叔父も医師。ちなみに母は元看護師。
・母方の祖父母も、すでに鬼籍に入ったが、都内で小さいながらも洋裁工場を営んでいた。
 
…。
 
 
何不自由なく育ったし、たくさん愛情をかけてもらった。それは以前から自覚していたのだが…。
 
もしかして私は、本当にお嬢様育ちなのかもしれない。私はほとんど初めて、深くこのことを考えていた。
 
 
これまで私は、「お嬢様育ちだね」と誉められたのか揶揄されたのか分からないことを言われることがあったが、いつも本気では受け取っていなかった。
 
 
特に小学校時代、クラスメイトの親たちは、大半が裕福で、社長や医師や何かしらの自営業や、エリート会社員たちばかりだったので、「それが当たり前」だった。殊更に自分を「お嬢様だ」と意識するような機会がなかった。
 
 
けれど、あっちゃんに、もちろん面白おかしく脚色してくださっていたとはいえ、「セレブだ」と指摘された。あっちゃんには、そう見えた。あの動画の内容、テロップの言葉から、そう受け取られた。
 
バカみたいかもしれないが、もしかしたら、私は本当にお嬢様育ちなのかもしれない。まさかの30代にしての、自分発見となった。
 
 
私は「セレブケイティ」と言われることに抵抗していた理由が、ここにもあったんだ、とようやく気づいた。
 
「私は別にセレブじゃないのに」そうしつこく思っていて、キャラクターとはいえ、嘘をついているようで、イヤだったんだ。
 
 
 
時が経ったこと、自分自身をよくよく振り返って、認めたこと、そのことで、やっと、「楽しんでもらえるなら、セレブケイティをやるのも、いいなぁ」と自然と思えるようになっていった。
 
 

今の私

 
現在私は毎週木曜のお昼に、1時間のTV配信をしている。
 
そこでは、配信に来てくれた方に「庶民の皆様、ごきげんよう〜」とおふざけで、笑顔で言う。遊びにきてくださる方々が「庶民が来ました」(略して)「しょみきまー!」(笑)などと、ノリよく書いてくださる。そんなおふざけがありつつ、でも、いつも通りの自分で、楽しくおしゃべりをする。
 
 
実は、YouTubeを始めた理由の1つに「誰かの笑顔のきっかけになりたい」という想いがあった。
 
アメリカに住んでいた頃、辛く厳しい時期があり、家族にも友達にも頼れず、一人で戦っていた。そのころの唯一の楽しみが、英語圏の女性YouTuberの動画を見ることだった。
 
彼女たちは、カメラの前で、笑顔で自分の好きなこと、メイクやファッションや、インテリアや料理について、話していた。話しかけてくれているような、友達がいるような気持ちになれた。
 
自分も、誰かのそういう人になれたらいいのにな。
 
そういう気持ちを持って、YouTubeを始めた。
 
 
YouTubeでは、まだできていないけれど、PROGRESSの配信なら、顔出しも安心してできるし、優しい空間で、楽しく、笑顔の時間を作れるかもしれない。
 
 
だったら、配信の曜日と時間は固定して、見てくれる人に何か悲しいことや辛いことがあったとしても、「その時間には、いつでもケイティが笑っている」状態にしたい。そう思って、決めた。
 
そんな大それたことはできていないと思うけれど、笑顔でワイワイ、楽しい時間には、少しずつなれているのかな?と思っている。
 
 
そして、配信を始めてから10回ほどたった頃、この定期配信の学園祭SPを、8月の学園祭での公募枠に選出していただけた。
 
 
とてもとても、嬉しかった。
 
 
この配信は、私が勝手に、毎週やるんだ、と決めて、自分なりにルールを課してやってきた、「コツコツ地道な」活動の一つだ。それを、皆さんに少しは認めていただけたかな?という想いでいる。
 
 
 
とはいえ、「あっちゃんに面白コンサルしてもらったケイティさん」という入口で、配信を見てくださる方が多くいらっしゃるのも、分かっている。そのラベルを、私は剥がすことはできない。私が「お嬢様育ち」だった事実を、書き換えることができないのと一緒だ。
 
 
どうやら、私はそういう星の元に生まれたようだ。
自分の努力がなくても、誰かが助けてくれるという、星。
 
いいじゃん。ラッキーじゃん。
 
そんな風に、開き直ることさえ、できるようになった。
 
 
PROGRESSに入った時、まさか「自分の知らなかった自分を知る」ことになるなんて、想像もしていなかったし、こんなにたくさん楽しいことがあると、思ってなかった。
 
 
今、私は、色んなことに挑戦したいし、求められれば、楽しんでワクワクしながらセレブケイティもやりたいと思っている。あっちゃんが見つけてくれた、自分の中の「お嬢様」を楽しみながら。
 
 
 
 
<おしまい>
 
自分をさらけ出すのは、とても勇気がいりましたが、この葛藤を記録しておきたくて、書きました。コメントやTwitterで、感想や「読んだよ」のいいねをいただけたら、とっても嬉しいです。
 
読んでいただき、ありがとうございました✨
 
 

執筆者 | 21/08/08 (日) | コラム


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