営業日誌20210910:禁止するだけなら簡単だよねって話

執筆者 | 21/09/10 (金) | コラム

(iPhoneから投稿)
 
皆さんこんにちは。2020年6月(7月だったかも)入会の田畑達也(たばたつ・TbT2)です。
以下、今日の営業日誌です。

大体の場合において、ルールには理由がある。
 
先日、とあるルールが新設されたと会社の偉い人が私に言った。
それは「社内のとある通路を通行禁止にする」というもの。
 
私はそのルールを知らず、大勢の同僚と同じく、いつものように禁止になった場所を通って社内を移動していた。
それが偉い人の上司に見られたらしい。まるで高校の生活指導の先生みたいな口調でしっかりとお叱りを受けたのだが、内心納得がいかない。
 
ということで、「原因」と「対策」について持論を書いてみようと思う。
 
「原因と対策」と簡単に言うけれど、そもそもなにもないところにポッと「原因」が現れることはない。
 
「原因」の前に必ず「問題」があり、問題の前には必ず「現象」がある。現象の前には「行動・行為」があると思う。
 
↑の事例だと、「通行禁止にする」とは「対策」である。
 
じつは今回通行禁止になった場所は見通しが悪いT字路みたいな場所で、歩いてる社員が飛び出してぶつかりそうになるということが割と起こっていた。そこで、安全で衛生的な職場を作るという観点から、そのT字路の一部が通行禁止になった。
 
おそらく偉い人たちは次のように考えたのだろう。
「行動・行為」=T字路から人が飛び出す
「現象」=歩いてる別の社員とぶつかりそうになる
「問題」=人がその通路を移動のために使用している
「対策」=その部分を通行禁止にする
 
一応、筋が通っているように見えなくもないけど、極端で短絡的すぎると思う。
 
彼らは、次の2点を考慮に入れていない。
まずは、効率的な動線としてその通路には存在価値があるという点。
そして、「その場所を人が往来している」という事実と「人がぶつかる(危険がある)」という事実は直接の関係が無いという点。
 
私が思うに、偉い人たちの中ではルール制定することが組織のガバナンス強化につながり、ルールとは「やってはいけないこと・やらなければいけないこと」を決めることであるという認識があるのだろう。
 
そしてそれはあまりにも頭が悪いのではないかなと思う。
 
私に言わせれば、対策は「通行禁止令」ではなく「両側にカラーコーンを置いてその間に棒をかける」みたいになる。
(工事現場とかにあるアレ)
理屈は以下の通りだ。
 
「行動・行為」=人が通路を通っている
「現象」=別方向から歩いてくる人とぶつかりそうになる
「問題」=(別方向から歩いてくる人を発見でき無いため)減速せずにT字路に飛び出す
「対策」=通路にバーを通して一旦停止させ、バーを上げることで通行できるようにする
 
ルールとして禁止事項を作って、それを守らせることに労力を使うよりも、何が問題なのかを見極め、仕組みとして問題を排除する。こう考える方が絶対に楽じゃあないだろうか。
 
禁止するだけなら、誰だってできるんだ。

本日晴天、異常なし。

138 ビュー
4いいね!
読み込み中...