みなさん、こんにちは。2020年6月入会、アリスカーナ所属、野中まさし(じゃんす)と申します。
かぎうちなおさんのコラムが面白かったです。
『自己肯定感について考えてみる①わたしの場合』
ご自身の自己肯定感が割と高い方であることの理由を、過去を振り返りながら見事に言語化されているコラムです。
これを読んで、自分の場合を考えてみました。
昔は自己肯定感は低かったので、後天的に高まったと思います。
きっかけは、自分がロールモデル(こうなりたいと思う人物)になれた、という実感をもったことです。
■ロールモデルはリョウ・リャンキ
僕のロールモデルは岩井俊二監督の映画「スワロウテイル」で、江口洋介が演じていたリョウ・リャンキでした。
爽やか系のイケメン役が多かった江口洋介が初めて演じたダークな役で、監督と話し合いながら役を作り上げていったそうです。
無国籍な世界観の中で、香港スターの許志安(Andy Hui)を手下に従え、ブロークンな英語と中国語を話す様子がとても格好よく憧れました。
「自分も英語と中国語が話せるようになりたい!」と思いました。
まずは、英語、その次に中国語にしようと決意しました。
そして、その後、英国系の会社に入り、中国に行くことになります。
英国企業で英語で仕事ができるよりになり、その後中国の現地の人々とブロークンな中国語でも意思疎通ができるようになった時、リョウ・リャンキになれた感じがしました。
■英語の思い出
僕は新卒時は英語ができる方ではありませんでした。
それでも英国系の会社に入れたのは、言い方を工夫したからだと思います。
もう20年くらい前ですが、当時は英語とITスキルをアピールすると人事受けが良かったです。
TOEIC600点です、と事実をそのまま伝えても足切りになるだけなので、
英語でホームページ(当時はみんなホームページと言っていました)を作っています、としました。
ホームページといっても、情報系の授業中にMicrosoft FrontPageで作った、写真と拙い英語日記を載せただけのしょぼいものです。
すると、あら不思議で書類や面接試験に、面白いほど通るようになりました。
「英語でホームページを作っています」は魔法の言葉だと思いました。
しかし、やはり入社後に苦労します。
先輩も同僚も帰国子女か英語圏の大学を出ています。
英語力がある前提で仕事が降られてくるので、どうしても自分がボトルネックになって業務が止まることが多々ありました(当時はかなり追い込まれてましたが、今思うとそんなに重要な仕事は振られていなかったので気にしなくてもよかったと思います)。
少なくとも周囲に迷惑をかけない英語力にするために、英語学校に入りました。
渋谷に一年分の料金(25万円くらい)を一括で払うと、1年間朝から晩まで通い放題という学校があり、そこに入学して空き時間はずっと授業を受けていました。
不思議だったのは、入学前に、「1口20万円で、何口でも払えて、1年後に1.5倍にして戻します。どうですか」と投資の勧誘をされたことです。
YouTube大学の授業後なら、すぐに「ポンジ・スキーム!」と言えますが当時は迷いました。
でもお金がなかったので投資はしませんでした。
1年後、その学校のオーナーは夜逃げして、新聞にも載りました。
授業自体は楽しく学べて、僕は1年分通えたので損はしませんでしたが、かなり投資していた方もいたようです。
英語力はある程度高まりましたが、できるようになるほど実力差もはっきりと見えてきて、先輩同僚にはとても追いつけないと悟りました。
そこで、70点を90点に高めることに時間を使うよりも、0点を50点に高める方がよいのではないかと思い、中国語に舵を切りました。
■中国語の思い出
欧米系企業でよかったことは、先輩同僚は欧米には興味があるものの、アジアにはあまり興味がなかったことです。
中国行きの話が出たときに僕が選ばれたのもそういう事情からでした。
僕のロールモデルはリョウ・リャンキですし、当時大前研一の「チャイナインパクト」を読んで中国に行きたいと思っていました。
しかし、一般には中国は遅れていて危ない国というイメージがあったので、みんなが行きたがらないところに行ってくれてありがとう、という感謝ムードもありました。
当時反日デモもあったりしたので、一時帰国の時に優しい先輩からは「早く帰ってこれるといいね」と涙ぐみながら言われたこともありました。
行きたいところに行って感謝されるのは「おいしいな」と思いました。
中国語がなんとか使えるようになったことで、社内でも引け目を感じなくなりました。
■ロールモデルは頑張ったらなれそうな人物がおすすめ
ロールモデルを設定すると、そこに向かって努力するので、行動力と継続力が高まると思います。
僕がロールモデルにした無国籍多言語話者であるリョウリャンキの英語と中国語はどちらもブロークンなので、なれたと実感できるタイミングが早かったように思います。
ロールモデルはある程度なれる見込みがある人物を想定するの自己肯定感を高めるのにはよさそうです。
自己紹介動画
https://www.facebook.com/groups/282970169246035/posts/611382223071493/
PROGRESSの一年間振り返りコラム