持つ者の責務【Over the window!】

執筆者 | 21/09/27 (月) | コラム

 閉じた部屋から窓越しに

 どうも、引きこもりコラムニストの最内翔です。
 こちらでは朝のHRでの話題について、引きこもり視点で語っていくコラムです。

今日の話題は

・あっちゃんPGラウンジに大興奮の巻
・成功したが故の責任感
・意外と危機感には敏感

 ざっくりとこんな感じでした。
 ここからはHRを聞いた上での著者の感想になります。


 

 PGラウンジの本格運用始まりましたね!
 今この記事もラウンジのソファーに座って、沢山の人がちょこまかと飛び回っているのを横目に書いています。
 昨日はラウンジを体験したり、交流会から鉄の新人に登壇させていただいたりと、非常に充実した一日でした。

 さて、ラウンジの所感に関しては昨日書き切ったので、今日のお題は

持つ者の責務

 についてです。
 今日のHRの中盤で、中田さんがこんな風な事を仰ってましたよね。

「10代20代の頃は何かになりたいと思っていた。
 芸人になって、30代になると折角なら成功した、稼いでる芸人になりたいと思った。
 でもいざ稼いでみたところで意外とお金の使い道無いし、それどころか監視されるわ還元を期待されるわで窮屈だった。」

 なるほど、そういう世界で生きてこられたんだな、という感想でしたね。
 私は大学を中退し、なんとか「普通」の人間にならないとと焦り続けた20代前半を越えて、「普通」になることを諦めて引きこもったここ数年を生きてきました。
 そして言い方は変ですが、まぁ私は「持たざる者」の部類に入ると思います。
 お金や人脈もなく、才能は、まぁ無いと言うと謙遜が過ぎるかもしれませんが少なくとも経験と研鑚はなく、何よりも自信と勇気がない。
 明日の生活を考えるどころか、挫折ばかりの過去と希望のない未来しか考えられない状態で閉じこもり、時間が止まったまま歳を重ねてしまった人間です。
 なので「持つ側」なんて想像したところで、イマイチイメージが湧かないんですよね。
 だから題名とは逆に、口を開けて待ってる側の視点で、語っていきたいと思います。

自分達とは違うのだから、凄くて正しくて当然

 これは私に限らずだと思いますが、基本的に一般人にとってタレントや政治家、資産家というのは「画面の向こうの人」です。
 そして「注目とお金を一身に集めている人」とも思っています。
 勿論同じ人類だし、自分達には分からない苦労もあるんだろうけど、でも持つ側の人達なのだろうと見てます。
 端的に言うと、ある種「自分達とは違う人達で、凄くて正しくて当然の人達」と認識しちゃうんですよね。
 凄くて正しいのが当然だと思うから、一般人なら同情を得られるスキャンダルでも叩かれて当然だという風潮があるし、下々の自分達に還元しないなら当然自己中なのだと思われてしまう。
 そのことを中田さんは、人の振り見て我が振り直してきたと仰ってました。

引きこもりからすれば、普通の皆さんだって……

 でも本音を言うと、引きこもりの立場から見ると一般的な生活を送っている人達ですら、「普通」の人が著名人を見るのと同じ感覚でスーパーマンに見えるのです。
 経済的に自立出来て、辛いことがあっても立ち直れて、恋人を作ったりして。
 画面の向こうの人達も、部屋の窓の外を歩いている人達も、ぶっちゃけあまり変わらないように見えるのです。

 まぁ一言で言うと「ないものねだり」だと、自分とは違う人種だから仕方ないのだと自分に言い聞かせることで、憧れに近づくために頑張れていない自分を守っているんじゃないかなと、個人的には思っています。
 自分が今苦しんでいるのは、自分の努力が足りないせいだと認めるのは非常に受け入れがたいことだから……
 ただ、その考えはちょっと厳しすぎると思われる方もいるかもしれないですね。

 でも、ここまで落ちると、そうでも思って自分を律しないと本当にクレクレ君になってしまうんですよ。

「自分達は自分たちなりの精一杯をやってきたのに社会に弾かれた。
 周りには妬ましいくらい真っ当な生活をしている人が大多数居るのに、まるで厄介者を見るような目で見るばかりで助けてくれない。
 福祉だ! お金と救いの手を寄越せ! それくらい出来て当然だろう!」

 精神的にも、金銭的にも追い込まれると、そんな恨み言を言いたくもなります。
 だけど世の中はギブアンドテイク。何もお返し出来ることが無い、欲しがるだけの人に誰も近づきたくない。
 少なくとも俺はそんな人間にはなりたくなかった。

「人生とは人喜ばせ合戦」

 だとするなら自分より成功している人を羨むあまり、その人達は何か与える側になって当然な奴らなのだと切り離さず。
 例え自分が持たざる者だ、苦しいんだと助けに飢えていたとしても、貰う側であることを当然だと思わず何か出来ることが無いかと探し続けなければならない。

 「夢をかなえるゾウ」で挙げられていた「今からでも募金する」という習慣は、そういう意味なんじゃないかなと思ったHRでした。

 いつか、「生きてて楽しい!」と笑顔で言えるように。
 明日もまた、投稿したいと思いますので良かったら是非またお越しください!

執筆者 | 21/09/27 (月) | コラム


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