みなさん、こんにちわ。
2021年1月入会の鈴木リカです。
私は元細胞生物学の研究者で、現在はお酒のお仕事をしています。
3日前からコラムをはじめ、お酒について記事を書いています。
自分のアウトプットという側面が強いので、読んでいただけるだけでとてもありがたいです。お気軽にご覧ください。
■ソツのないものが勝つ世界
お酒コラムで岸田さん?酒飲みエピソードにこじつけかよ、と思われた方には、すみません。
もっと思考に飛躍のあることを、考えていました(笑)
それは
「お酒の審査でも、尖った個性の酒ではなく、そつなくまとめたものがいい線行くんだよなー」ということです。
■お酒を審査するとは
現在、日本酒のコンテストには民間~公的なもの、地区レベル~全国(または全世界)レベルのものと様々あり、すべてを数えるとかなりの数が存在します。
そのそれぞれにおいて審査基準や方法には特色がありますが、実は伝統的な酒の審査では、「減点方式」で行うのが一般的です。
「好ましくない香りがないかどうか」、「味と香りの調和が崩れていないか」。
そのような基準で見比べていくと、どうしても「おとなしめの優等生」風のお酒がいい線行ってしまうのです(笑)
逆に、「自分のところの酒の個性はコレ!」とか、「香りの華やかさは一番でいたい!」などという信念、こだわりが現れすぎたものは、どうしても目立ってしまいます。
目立つこと自体は悪くはなく、特に日常の飲用においてはバリエーションを与えてくれるものです。
ただしどうしても「バランスが悪く見えてしまうリスクがある」、
またお酒は生き物であるがゆえ、「状態が悪くなってしまったときのリスクが大きい」という問題と表裏一体となり、審査では思うような結果が出せないこともあるのです。
■小さいバランスと大きいバランス
そのようにして選抜されていくと、結局は「バランスが良い」ものが駒を進めていきがちです。しかしバランスが良いと言っても、ただのそれっぽい優等生と、本当の実力者の間には、実は明確な差があります。
後者は、それぞれの個性が秀でていつつバランスがとれている(=大きいバランス)のものが多いな、と思うのです。
小さくバランスを取るのはそれなりにできても、大きくバランスを取るのは難しい。
逆にいえば目立った(=大きな)特徴があっても、バランスがとれていなければ、総合的には魅力半減とみられることもあるのかもしれません。
少し無理があるかもしれませんが、今回の総裁選候補者の中では比較的はっきりめの個性の方から「大きな個性も欠点もない」と言われる方まで様々おられた中、このような結果になったことで、
減点法ゆえ「バランス」で勝ち上がりがちな、お酒の審査に思いをはせてしまったよという話でした。
(私は政治に精通している訳ではないので、全然違う!というご主張やご意見もあると思います。文才の無さも相まって何とも言えない仕上がりですが、ご容赦ください。。。)
■おわりに
いかがでしたでしょうか?
今日は少し無理もありましたが、お酒についての小ネタを書いていこうと思っています。
同様な内容のコラムはたくさん流通しており、正直内容としての新規性はないですが、「あのお酒の人が書いたのねー!」と気軽に読んでいただければ幸いです。
質問や書いてほしいテーマがあればいつでもどうぞ!
また、Instagramではお酒や料理とのペアリングについて発信しています。知ってる銘柄を増やせること間違いなしなので、ぜひフォロー下さい(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた!